4.0
物語は長くて、話がなかなか進みません。
その代わり、心の内面につけられてしまった傷とも向き合う展開も含まれているので、ご都合主義な話とはまた違う展開。
埃を払う🟰穢れを祓う
その能力を持った一族はキャス以外消されてしまっているのですが、それがどんな陰謀があってあんな酷い目に遭わなくてはならなかったのか、明かされてはいません。その力を使うのにハタキを使って、ポンポン叩くというのも魔法使いとは違う感じ。
話の起こりはやはり引き取ってくれていた家族からの虐めと無能ぶりと、使用人以下の生活。食べることにも事欠いていたのが冒頭からも伝わります。
ここでこれならも仲良くなっていくアンとの出会いもありますが、この子がこれからも叱咤激励したり背中を押してくれたり寄り添ってくれます。口は悪いけど心は真っ直ぐで、彼女にも色々抱えているものがたくさんありますがそれは徐々に明らかに。
話が進むうちにキャスの払う能力の稀有さや凄さがわかってきて、キャスの能力を知っていた男性から何故キャスを手放したのか義父が罵られるシーンがありますが、全く会話が成立していません。むしろ手出しができなくしてくれたことにここだけは感謝しなくてはならないかも。
この先公爵様とも距離はかなり縮まっているもののふわふわした夫婦関係がどのように進むのか、じっくり読まなくてはならないようです。
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虐げられ令嬢とケガレ公爵~そのケガレ、払ってみせます!~