4.0
原作がありますが忠実にコミカライズされてる。
流れもストーリーも澱みなくてスマート。
絵がもう少し細やかであればいいのにな。
ヴァイオレットは時間を巻き戻すことができる加護を自分の命の危険を感じて急に発現した。一度目の発現までの彼女は褒められたものではない人生だったが、それまでの彼女は何の加護もなく、魔法も使える人ではなかったため婚約者に依存していた。
そんな彼に他に好きな人ができて婚約破棄をされたのちに幽閉される中で自分の過ちに気付く。
時間を巻き戻す力を自分のためではなく王太子妃やユリシーズのために使ううちに、自分の人生を少しずつやり直し、そして最悪の事態を回避していく。
やがて王太子妃を母子共に救うこととなり、誰がそんなことを狙ったのかを追うようになる。その度に命の危機や証言者が自ら死ぬように仕向けられた魔法などとユリシーズと対峙していく中で、こんな魔法を使うことの出来る者は、もうこの世にはいないはずだということを知っていく。
そしてユリシーズとともに真相に近づいていく…
誰が王太子妃とそのお腹の子を狙ったのか?
黒幕は一体誰なのか?
ユリシーズはヴァイオレットとどうなるのか?
ユリシーズが使うはずだった魔石は何のために求め誰のためにそれはのちに使われるのか?
ヴァイオレットは幸せな未来を勝ち取れるのか?
全てが解決したのちに、あの時のヴァイオレットの行動がここに繋がって、ユリシーズとヴァイオレットを救うこととなるのね?とか、このせいで危険な未来が待っていて、それを回避するためにヴァイオレットは立ち向かうのね?など伏線がいろいろ。
ただの未来を変えるための巻き戻しではなくなって誰かを守るための手段としてやり直していく様が、また素敵なストーリーなので、原作もぜひ読んでみてもらいたい。
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断罪された負け組令嬢ですが、時間を戻せるようになったので今度こそ幸せになります