5.0
まず絵が可愛い。
デフォルメしても、背景の書き込みにしても細やかでバランスが崩れるとかストーリーに没頭できるだけの画力がある。それにこれだけ登場人物が出てくるのに誰のことかわかるところも素晴らしい。
あとは圧倒的にヒロインが愛くるしく描かれている。デフォルメしても、泣き顔も困った顔もバーディアの魅力として加点されていく可愛さ。脇役や側近たちにもきちんと魅力があって活躍できる回があって、添え物ではないところもまたいい。愛でる会が出来ちゃうのもしょうがないな、と思えるほどの魅力。
ストーリー展開としては腹黒王太子に婚約者には前世の記憶があってストーリー展開がわかっている、ヒロインが登場するがこの人もイカれてるし、ストーリー展開を邪魔するバーディアを傷つけよう陥れようとするが、バーディアには愛でる会の素敵なご令嬢の友達にも恵まれているためストーリー展開と離れていく。王太子にもバーディアにも聖霊が側近として守護しており、バーディアにはそもそもヒロインが使う魅了の魔力には当てられることすらない。
バーディア自身が物凄くバイタリティというかパワー溢れるご令嬢なので、誰よりも動く。護られるだけではなく自分から叱咤激励し、巻き込んで周囲に幸せを生んでいくタイプ。自覚はないが誰よりも愛されるべきキャラクターであり、誰よりも優しいキャラクターでもある。
ヒロインがストーリー通りに物事が進まず、もちろんバーディアからストーリー展開を聞いているし、側近たちや聖霊が報告してくれることを踏まえて見極めているのもあるが、バーディアが愛されて、愛されるべきヒロインが愛されないのに怒り狂ったヒロインが、卒業式にバーディアにプロポーズした王太子に意義を唱えてくるのだが…という展開。
幼少期からずーっとバーディアというびっくり箱を見続けてきたセシルに、このヒロインごときじゃ物足りないでしょうね。笑顔で真っ直ぐで努力家で友人思いで、誰よりもセシルのことが大好きで、誰よりもセシルの幸せのことしか考えていない。そのためには身を引いても厭わないとも思っているが、セシルがバーディアを手放す未来は絶対に訪れない。誰よりもバーディアのことが大好きで離さないから。
あっという間に全話読み切ってしまったけど、これは続きを課金したくなるストーリーのうまさ。原作も探してみようと思うほどのパワー。
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自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。