5.0
原作読んでもらいたい。
コミカライズされてもまだ読める作品なのは
原作がしっかり面白いから。
しっかり意思をもって言い返すことのできる、頭の回転の早いミネルバ。王太子妃になるはずだったのだけど、異世界から来たわがままボディのセリカの出現によって、代わられてしまった。ここでセリカが才能溢れ王太子妃として代わりになるためのお妃様教育をきちんとこなせるだけの能力があればまだ救いがあるのだけど、こういうコミカライズだからまるでできないと相場が決まっている。
王太子のフィルバードが可愛さ余って甘やかすだけでちっともお妃様教育が進まないのは、セリカ本人中身までわがままで教養がなくて常識がないから。それでいてすぐに後先考えずにカッとなって行動をして、国のためにとか王太子妃として、とか考えることのできない、技量も器量も足りな過ぎる人。
フィルバードが敬うべき皇帝ルーファスにも声を荒げ敬うことすらしない。挙げ句の果てにミネルバが教えたはずなのに、その知識を教えられてなかったので、とミネルバのせいにする始末。しかも突き飛ばしてその始末すらできない。
王太子妃として責任を問われ謝ることになっても、それでも淑女らしく謝ることすらできない。まるで中身はお子ちゃまな異世界人のセリカと彼女を疑うことすらしないフィルバードとのやりとりはこの先ももっと深く続く。
国王と王太子たち、そして国の根幹を揺るがす大事件を企てた黒幕の話が進み、やがて従わざるを得なかった人たちがわかっていく。
ただ単にザマァな展開となってスッキリするのではなくて、もっと深くミネルバとは付き合っていくことになるのでまた面白い。
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婚約破棄された崖っぷち令嬢は、帝国の皇弟殿下と結ばれる