5.0
小説家と猫と愛猫家たちと
古今東西数多ある、小説家と猫の組み合わせ。
日本では夏目漱石とその飼い猫が一番有名ですかね。現代でも、角田光代氏が、迎えた猫の愛くるしさに筆力を爆発させたエッセイを書いていました。
…しかし断言します。虚実どちらの世界でも、この作品の一組ほど笑いを取った組み合わせはないと!
眉目秀麗でそこそこ売れているらしい、小説家の宮王太郎。ネタ元のご婦人から猫を押し付けr…猫を飼うよう勧められ、肩を揉ませるつもりで環境を整えたが思うようにいかず、というお話です。
安定のギャグセン、変で美麗な登場人物たち、いつのまにか整う(?)カオスな状況。前作で否応なく読者の記憶に刻まれた山崎ワールドが、よりシームレスに楽しめる作品です。
猫飼いの方はもちろん、笑いが足りてない方はぜひお試しください。
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宮王太郎が猫を飼うなんて