色は匂えどさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全112件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    交番の日常を淡々と

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    別途アプリで追ってます。

    自転車に乗った彼等とすれ違って(悪いことしてないのに)どきどき。落とし物を届けようと交番に寄ったら巡回中。終電で帰宅したら職務質問にあった。
    良くも悪くも、誰もが何かしらの印象を持っているだろう町の番人、警察官さんのお仕事漫画です。

    100巻越えのあの有名作品とはだいぶ毛色が違い、主人公は20代30代の男性4人。バツがあったりなかったり、タバコ吸ってたりなかったり、嫌がらせまがいの頼まれ事や酔っ払いやガセ通報に困ったりしながら地道に治安を守ってくれるお話が続きます。
    作画は一見地味な、けれど鍛えた男性を表現するのにふさわしい筆致。各種装備の付け方までリアル感があって嬉しいです。

    BLとの噂も意味深な匂わせもありますが、主観を言わせてもらえばブロマンス止まり。ストレートな描写は最後まで出ないと予想しています。
    アレルギーある方だけお気をつけて。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    名家の男女を巡る、過去と政治と愛と

    本編95話(現時点での無料分)とオマケを読んだ感想です。

    いやあ、作り込んでますね!
    個人的に、韓国発の縦読みでは指折りのシナリオです。作画の人物デザイン、小物類の描き込みなど見どころが多い。一捻りした構成も、私含め刺さる人は刺さります。

    大きくジャンル分けするなら、あらすじで匂わせてる通りのよくある「愛のない結婚をしたはずなのに」系。主役二人のラブロマンスを軸に、味付けはがっつりサスペンスなので手垢は感じません。ネタバレせずにどうレビューを書くか、嬉しい悩みをくれた作品。

    濃厚な性描写はシビアな状況とバランス取ってる、のでしょうね…個人的には、真っ白になるくらいなら濡れ場は手と頭だけでいいと思います。成人向けを別途で売りたいか、出版社の方針かしら?読みづらくなるだけなんですけどね…

    序盤では心理描写が続き、それぞれの個性がこれでもかと読者に刷り込まれたところで、各キャラクターに視点が移ります。各々から見た人間関係の詳細がどんどん肉付けされていく。
    言うまでもなく、設定詰めてないと作者側が追い詰められる芸当でしょう。真っ当に力量で魅せてくれる作者に出会えて嬉しいです。

    100話近く進んでなお、お話の全容は半分見えたかどうか。そろそろ話をたたむ段階に入らないとせっかくの伏線を活かせないのでは、という懸念はありますが、ついて行く価値はあると思います。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    ド硬派正統ファンタジー

    ここでいう27チャプター、「魔笛と影」まで別途電子単行本で読んだ感想です。

    ファンタジー世界でのリアルを追求した作品。
    日常の鬱憤を忘れたい時に読む代物ではないです。わかりやすい悪役を正義のヒーローがぶっ飛ばす的な展開は期待できません。なろう系に代表されるメタフィクションのような、誰かに都合の良い設定も人物もいない。ご都合は極力ないように、と作者が心を砕いているのが伝わってきます。
    シナリオは硬めですが、国がどうやって回っているかや軍事について、日頃からある程度の関心を持っている人には難しい話ではないはず。原作小説がWEBで9,000万pvとのこと、うなづけるクオリティだと思います。
    絵もそぐわしいですね。綺麗すぎず省きすぎず、主人公の経験や感覚が生々しいくらい伝わってきます。記号的なデザインを控え、読者の先入観を廃して「ここにいるのは全員人間。育ちも価値観も違い、それぞれの葛藤の中で一日一日生きている」と雄弁に語る作画の説得力といったら!作画担当を決めたのが編集さんだとしたら、どこかで一言、素晴らしいタッグですねとお伝えしたい。

    傭兵団で育ち、魔法使いを目指す少年の成長譚。
    おそらく巻数は長くなります。読み返したくなる良作をお探しの方におすすめします。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    歯応え充分な異種族間ラブストーリー

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    別途分冊版で序盤を読んでの感想です。

    しっかりめのシナリオ、セリフに頼らない丁寧な描写、芯を感じさせるキャラクター。良作なのは間違いないです。随所に謎が散りばめてあり、恋愛よりミステリーに軸がある。
    女性向けマンガの平均をとったような癖のない作画を見て、「そうはいっても、最初冷たいヒーローが健気なヒロインに早々にデレるんでしょ?」と期待した方は肩透かしを食うことになりそう。
    対して、読み応えある作品なら課金上等!と胸を張る向きには、今一番ホットな作品の一つではないでしょうか。

    歓迎されない境遇に仕方なく嫁ぐことになり、不遇の末落命したヒロインが、転生後同じ状況下に。当然逃げますが、どうも前世も今生も何か裏がありそうで、というお話。
    主人公は所謂「信用できない語り手」で、原作小説のあらすじをざっと見ただけでも、真相が明かされるまで二重三重の重いカーテンがあることがわかります。
    テンポ良く読みたい方は、コミカライズがもっと進んでから一気に読み始めるのが賢明でしょう。

    ロマンチックな部分だけもてはやされがちな、種族や寿命の違う組み合わせの恋愛を、斬新な温度とシビアな角度で描く意欲作。
    原作と併せてメディア違いで追うのもアリかもしれません。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    メーカー目線のファッション業界

    別途で一巻まで、こちらでの無料分相当を読んでの感想です。

    ファッションを描いたマンガは名作が多い印象です。専門学校生の青春を絡めた「パラダイスキス」、メイクアップに焦点を当てた「ブレス」、小売視点の「リアルクローズ」などなど。「ファッション!!」や「服福人々」などの変わり種も見受けられ、多様化著しい分野の一つだと思います。

    服飾メーカーの挑戦を描いたこちらは、掲載誌がモーニングだけあってお仕事マンガの側面が強い作品。流行を創造し美意識を形にする、ではなく売れる服を作って数字を上げる、がミッションなのはビジネスパーソンの共感を呼ぶでしょう。キャラクターらも生き生きしていて、とっても読みやすいです。

    三度の飯より服が好き、はこの作品の登場人物としてはデフォルト。日々激動する「カッコいい、素敵、個性的」と「買える、売れる、着たくなる」の境界を半年以上前に見極め捕まえ、形にするお仕事がアパレルなのだとわかりやすく表現されています。

    新品服が砂漠に大量廃棄される現実を知っているだろう読者層を、このテーマでワクワクさせようとする、作者の気概だけでも応援したくなります。
    長く続いて欲しい作品のひとつです。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    アニメ化決定おめでとうございます。

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    別途電子書籍で一巻まで読んだ感想です。

    内容はまんまタイトル通り。苦労人の継娘をただただひたすら延々と可愛がる(お顔がキツめの)家族のお話。ハートフルで意外性があり、読んでいてほっこりします。
    読んだところまででは父親は出てこなくて、彼とヒロインの実母との詳細は不明です。本宅と別宅で、どう関係を築いたのかも気になるところ。
    お話の核なので、きっちり設定があって欲しい。

    絵の雰囲気からして、線が強めでアニメ向きだと思います。仕上がりが今から楽しみです。

    • 0
  7. 評価:3.000 3.0

    絵はキレイだし素敵なヒロイン、なのに。。

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    無料分のみ読みました。

    絵がキレイですね、デジタルならではのツールを効果的に使う作画さんだと思います。
    話は、、一桁の話数で早くもアラが目立ちます。

    ハイスペ美女が変装してまで、わざわざ靴磨きするメリットって何ですかね。何でもできるでしょうに。
    どこかの独裁者の娘さんとかお尋ね者など、身を隠さないといけない事情があるかと思いきや、前のめりで目立つ立場に行こうとするし。

    ヒーローもヒーローで名前負け甚だしく、保険の掛け方が生ぬるい。親については裏がありそうだし、もう少し手前で情報開示を抑えるのが妥当でしょう。読者の読みやすさを考えるなら、独り言でも言わせてやればいいのです。
    結婚回避の駒がアデルだけなのも博打が過ぎる。どこぞの令嬢を叔父叔母か誰かの養女に迎えてもらうなりして、アデルを侍女につけてセット売りするくらいできないんですかね。血族とか直系とか何親等以内とか、うるさい縛りのない契約書なので。
    そもそも…なんで今まで放置してたの?笑

    そしてお婆様の横槍。教育係に手を回すより、チェーザレ本人に「計画を進めるなら、その女が偽者だと証言する」って一言言えば済むのでは。

    変に結婚だの色恋だのを絡めたり、クラシカルなヒロインいじめを組み込んだせいで、シナリオに無理が出ているように見えて残念です。
    魅力的なヒロインの生き様を軸にして、彼女の人生をそのままお話に出来ていたら、かなり見応えある政治ドラマになった気がします。

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  8. 評価:5.000 5.0

    だいぶ斬新な悪役令嬢もの

    9話「新世界」の章まで別途で読みました。

    乙女ゲーム内の悪役令嬢レミリアに、リアル世界の女性エミが転生。意図せずレミリアの体を乗っ取ることになる、まではよくある二次元転生モノです。その先の展開が実にユニーク!

    一次的な悪役は、レミリア(inエミ)を追放する正規ヒロインですが、恐らくこのお話のラスボスはシナリオそのもの。「◯◯の為の世界」などとテンプレへのメタ的な批判がたまに入るのが小気味いいです。レミリアがエミを通して客観的な視点を持つ事で、神や魔王といった格上相手にも思考停止することなく、冷静に攻略策懐柔策を考えるところ、割と本気で見習いたい。
    正規ヒロインが、既に崩れたシナリオに一番忠実で、あくまでも「地位ある男性らを味方につける」ことを目指す様子がもう…保守的な家族観に囚われた人たちの戯画のようにも見える、と言ったら斜に構えすぎでしょうか。

    絶対者とも運命とも神とも呼べるものに、それぞれ違う強さを持った「中の人」の女性が互いの為、二人がかりで立ち向かう。
    個人的には力強いシスターフッドの物語と見ています。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    野球を巡る挫折と再生

    別途アプリで読んでの感想です。

    幼馴染バッテリー、天才ピッチャー・清峰と努力型キャッチャー・要が主人公の野球マンガ。には留まらず、チームメイトらや監督たちにもスポットが当たる人間ドラマです。
    高校野球のシビアさや大人の思惑なども絡み、普段野球を観戦されるファンにも見応えある内容では。

    名門シニアチームで活躍した怪物バッテリー、清峰と要。数多来ていた強豪校のラブコールを退け、二人が進学した先は甲子園とほぼ無縁の都立高校。そこには要の記憶喪失という事情があり、更に記憶喪失の原因には二人の過去が大きく関係していて、というお話。
    親友以上の絆と裏腹に、徐々に明らかになる二人の関係性ときたら!
    全てが明らかになった時、いい年して「うわぁ」と声が出ました。

    主役二人の他にも、彼らに敗北した名選手たちやライバルたち、みんなみんなドラマを背負ってます。
    モブ不在の眩しい青春、もちろん最後まで追うつもりです。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    売り物としてのアートについて

    かくかくしかじか、左ききのエレン、ブルーピリオド。最近、美術系のマンガが注目されてて嬉しいです。

    清掃業で身を立てる主人公が、画才を見出されてプロの画家になる物語。
    と聞いて、「いかにもマンガw」「シンデレラストーリー?」と思った方!
    絵の価値はエピソードも込み、という話が出てくるので、読んでもらえたら納得してもらえるかと。
    プラス、拾う側の思惑も出てきます。

    暇さえあれば絵を描く主人公一希、彼にチャンスを与える資産家の透、透に執着する画家千宏。クリエイターだらけの世界らしく、癖者たちの人間ドラマが展開されます。背景にはもちろん、モダンアートを巡るあれこれ。

    各話タイトルが著名な作品なのも凝ってます。特に一話目「パーフェクトラヴァーズ」はかなり意味深。お好きな方はぜひ調べながら読んでください。

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