色は匂えどさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全106件
  1. 評価:3.000 3.0

    絵はキレイだし素敵なヒロイン、なのに。。

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    無料分のみ読みました。

    絵がキレイですね、デジタルならではのツールを効果的に使う作画さんだと思います。
    話は、、一桁の話数で早くもアラが目立ちます。

    ハイスペ美女が変装してまで、わざわざ靴磨きするメリットって何ですかね。何でもできるでしょうに。
    どこかの独裁者の娘さんとかお尋ね者など、身を隠さないといけない事情があるかと思いきや、前のめりで目立つ立場に行こうとするし。

    ヒーローもヒーローで名前負け甚だしく、保険の掛け方が生ぬるい。親については裏がありそうだし、もう少し手前で情報開示を抑えるのが妥当でしょう。読者の読みやすさを考えるなら、独り言でも言わせてやればいいのです。
    結婚回避の駒がアデルだけなのも博打が過ぎる。どこぞの令嬢を叔父叔母か誰かの養女に迎えてもらうなりして、アデルを侍女につけてセット売りするくらいできないんですかね。血族とか直系とか何親等以内とか、うるさい縛りのない契約書なので。
    そもそも…なんで今まで放置してたの?笑

    そしてお婆様の横槍。教育係に手を回すより、チェーザレ本人に「計画を進めるなら、その女が偽者だと証言する」って一言言えば済むのでは。

    変に結婚だの色恋だのを絡めたり、クラシカルなヒロインいじめを組み込んだせいで、シナリオに無理が出ているように見えて残念です。
    魅力的なヒロインの生き様を軸にして、彼女の人生をそのままお話に出来ていたら、かなり見応えある政治ドラマになった気がします。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    だいぶ斬新な悪役令嬢もの

    9話「新世界」の章まで別途で読みました。

    乙女ゲーム内の悪役令嬢レミリアに、リアル世界の女性エミが転生。意図せずレミリアの体を乗っ取ることになる、まではよくある二次元転生モノです。その先の展開が実にユニーク!

    一次的な悪役は、レミリア(inエミ)を追放する正規ヒロインですが、恐らくこのお話のラスボスはシナリオそのもの。「◯◯の為の世界」などとテンプレへのメタ的な批判がたまに入るのが小気味いいです。レミリアがエミを通して客観的な視点を持つ事で、神や魔王といった格上相手にも思考停止することなく、冷静に攻略策懐柔策を考えるところ、割と本気で見習いたい。
    正規ヒロインが、既に崩れたシナリオに一番忠実で、あくまでも「地位ある男性らを味方につける」ことを目指す様子がもう…保守的な家族観に囚われた人たちの戯画のようにも見える、と言ったら斜に構えすぎでしょうか。

    絶対者とも運命とも神とも呼べるものに、それぞれ違う強さを持った「中の人」の女性が互いの為、二人がかりで立ち向かう。
    個人的には力強いシスターフッドの物語と見ています。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    野球を巡る挫折と再生

    別途アプリで読んでの感想です。

    幼馴染バッテリー、天才ピッチャー・清峰と努力型キャッチャー・要が主人公の野球マンガ。には留まらず、チームメイトらや監督たちにもスポットが当たる人間ドラマです。
    高校野球のシビアさや大人の思惑なども絡み、普段野球を観戦されるファンにも見応えある内容では。

    名門シニアチームで活躍した怪物バッテリー、清峰と要。数多来ていた強豪校のラブコールを退け、二人が進学した先は甲子園とほぼ無縁の都立高校。そこには要の記憶喪失という事情があり、更に記憶喪失の原因には二人の過去が大きく関係していて、というお話。
    親友以上の絆と裏腹に、徐々に明らかになる二人の関係性ときたら!
    全てが明らかになった時、いい年して「うわぁ」と声が出ました。

    主役二人の他にも、彼らに敗北した名選手たちやライバルたち、みんなみんなドラマを背負ってます。
    モブ不在の眩しい青春、もちろん最後まで追うつもりです。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    売り物としてのアートについて

    かくかくしかじか、左ききのエレン、ブルーピリオド。最近、美術系のマンガが注目されてて嬉しいです。

    清掃業で身を立てる主人公が、画才を見出されてプロの画家になる物語。
    と聞いて、「いかにもマンガw」「シンデレラストーリー?」と思った方!
    絵の価値はエピソードも込み、という話が出てくるので、読んでもらえたら納得してもらえるかと。
    プラス、拾う側の思惑も出てきます。

    暇さえあれば絵を描く主人公一希、彼にチャンスを与える資産家の透、透に執着する画家千宏。クリエイターだらけの世界らしく、癖者たちの人間ドラマが展開されます。背景にはもちろん、モダンアートを巡るあれこれ。

    各話タイトルが著名な作品なのも凝ってます。特に一話目「パーフェクトラヴァーズ」はかなり意味深。お好きな方はぜひ調べながら読んでください。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    デスゲームもの好きは必読の一作

    別途横読みアプリで完読。
    謎のゲームに参加したことで後天的に異能が目覚め、戦いを強制されたプレイヤーたちの物語です。

    ストーリーの完成度はかなりのもの。設定の矛盾も目立つものはない気がします。世界観の根幹のところで気になった事(ゲーム内のポイントでゲーム外の商品を購入できるなど)はありましたが、諸々ねじ伏せて読者をラストへ牽引するだけの力がある話。展開の緩急があり、ワクワクハラハラがずっと続いて、最後まで面白く読めるのが素晴らしい。
    話のスケール感、風呂敷の広げ方畳み方を考えると、「作者や編集者がどうやって話を錬ったか」を何らかの形で後進に残すべきでは、とさえ思います。

    ただ、キャラクターが…ちょっと物足りない。
    主人公カナメは、真っ当な育ちだろう少年なのに、海外在住の親に連絡しようと頑張ったりしない。ヒロインのシュカについても、独特の話し方や戦闘服、主人公を見初めた時の行動など、個性的な割に肉付けがない。

    敢えて他作品の例を挙げます。
    呪術廻戦の野薔薇ちゃんに
    「制服、実質戦闘服なんだからスカートよりスラックスが良いのでは?」と聞いたら、どんな答えが返ってくるか、読者は想像できるはず。
    では、シュカにドレスを着て戦う理由や購入店を尋ねたら?
    皆様良くて「はにゃ?」とはぐらかされる想像しかできないのでは。ひょっとしたら作者でさえ。
    私が思うキャラクターが生きているかそうでないか、の違いです。伝わると良いのですが…

    ある意味、計算で作れる物語の限界とも思える一本。
    このマンガにAIが追いつく日が来るなら、それはそれで見たいです。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    ※オシャレな表紙ですがコメディです。

    別途アプリで追ってます。
    作者前作「翼くんはあかぬけたいのに」の脇キャラりおぴと、彼のお店のバイトくんのお話。

    一見すると才色兼備で性格も良い、会いに行ける王子様的カフェ店長の白鐘璃恩。陰キャな大学生バイトの藍沢と、ちょっとしたきっかけで距離が縮まり、(前作読者でなければ)誰も想像できないであろう日々が始まります。

    少女マンガでも違和感ない綺麗な絵で展開される、笑いの畳みかけがすごいです。電車にしろ学校職場にしろ、公共の場で読むのはおすすめしません。
    タイトルのBFFが何の略かは一話目ラストでわかります。
    とにかく現実を忘れて笑いたい時はおすすめのマンガです。

    • 0
  7. 評価:3.000 3.0

    テーマはいいと思う

    別途電子書籍で3巻まで読んだ感想です。

    魔王(というのは略称で、「魔力の精霊王」)に転生してしまった高校生が、増長した人類に鉄槌を下すお話です。

    資源を掘り尽くす為に竜を殺し、魔物を洗脳して戦力に仕立て、こき使う世界。現代社会の風刺とも取れる世界を、搾取される側から描く構想はとても好み。主人公の効率的な魔力の使い方、人間のシステムそのものを利用する賢さもいいですね。
    服や装備は中世を連想させるのに整理番号の発券機があるなど、転生者がいる状況の描写に気を遣っているなあ、とも思いました。一応設定と噛み合わないところは少ないように思います。

    ただ…絵も表情もセリフまわしも繊細さがない印象。構図、コマ割りなども古く感じます。そのくせグロいところはしっかりめなのが…うーん。
    見せ方も、もう一工夫欲しい。セリフで全部言わせてるので、「いかにもマンガ」という感じで没入感がないです。ナレーションやモノローグなどを上手く使うなどしてもらうと、奥行きが出そうですが難しいのかな…
    「こう見せたい!」が伝わってくるなら、別に見開き文字の弾幕で世界観の説明してもいいのでは。ちょっともったいない作品です。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    頼むクオリティ維持して終わらせてお願い涙

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    電子書籍3巻、ここでいう51話「外の世界」までの感想です。

    なんて壮大、なんて面白い!
    そして胸が熱くなる久々泣いた!!
    「小説になろう」は現状別作品で有名ですが、この作品も看板になり得ると確信しました。

    幽霊とミイラとガイコツに育てられた素直で賢い少年、ウィリアム。個性的な親たちから教育と愛情を受けて成人するその日に、親たちの素性と自分が育てられた事情を知ります。
    更に大きな試練を経て宿命を負い、守護神との約束を果たす為、自分の人生を全うする為、旅に出ます。…ああ、こう書くとなんか少年マンガでよくある感じ…??
    筆力が足りない全然足りない!!
    今このレビューの為に訴求力が欲しい!

    指輪物語やフリーレン、魔法使いの嫁などのガチめなファンタジーがお好きな方は読まなきゃ損です。

    どうやら原作最新刊が2017年に出たきり止まっているのが不穏過ぎて、正直物語の行末以上に気になります。
    柳野かなた先生、多分もうプロット全部決めてますよね?原作とマンガ買いますので、どうかこのまま先を書いてください…!

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  9. 評価:5.000 5.0

    異界の扉は日常の隣に

    別途アプリで読んでの感想です。
    「遠き山〜」までで単行本二巻までの内容、そこからは作者の別作品の短編ですかね?

    人ならぬモノに好かれる装丁家の甚八と、日本画家の織座の物語。メジャーな妖怪、よく聞く都市伝説は出てこないようです。
    先入観なく作者独自の世界に招かれ、雨が降る前の日のような肌感の怖さを楽しめるのが素敵な作品。

    ちょうど、ここで公開されている内容のすぐ後から織座の過去編が始まるはず。個人的には、せめて1話は無料にして読者を集め、7話までは(ポイント制としても)マストで公開して欲しい漫画です。

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  10. 評価:5.000 5.0

    ままならないから恋なのです

    「少女マンガって綿菓子みたいな恋愛ものばっかでしょ」
    という偏見は未だ多いのではないでしょうか。そして作品ごとではなく実際売れた部数で見たら、7、8割方は展開が読みやすくて読者にカタルシスと陶酔をくれるマンガが支持されているのでは。

    この作品は、少女マンガの王道を行く画風で、シリアスともトゥルーとも思えるストーリーを描く水城せとな先生によるもの。キラキラ甘々した他作品と一線を画しています。

    どこか頼りなく見えても、恋の甘さも苦さもちゃんと知っているヒロインのいちこ。マンガらしくかわいいルックスの中身は、時にズルくて時に衝動的な、等身大の女性です。男性陣も、誰一人読者の期待通りには動かないし、読者が憧れるような夢物語から遠いところが辛めの評価の要因でしょうね。

    個人的には、短い巻数で恋愛の全てを描いている、と言っても過言ではない良作だと思います。
    読書歴にも珈琲やウィスキーが欲しくなった方にはおすすめ。

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