5.0
美しく残酷なファンタジー
第30話「王と妃」ep.6まで別途で読んだ感想です。
架空の国を舞台にした、寓話性の強いファンタジー。掲載誌がウルトラジャンプなので、3◯ありレ◯プありと、色々な意味で青年向けです。地雷の方は避けてください。
シンプルで艶のある線、切り絵のような明暗。アートのような絵と容赦ない展開の組み合わせに目眩がします。
最初のお話「アードルテとアーダルテ」の双子はシャバリテ国の王子ですが、このマンガ自体の主人公は彼らではありません。続く3話目以降の「王と◯◯」のタイトルがつくエピソードの中心にいる「月光王」(通称です。本名は不明)の物語です。
美しく武勇に優れ、しかし両親の愛と重臣の忠義には恵まれず、寄せられた情をも上手く受け取れずに成長する王子。彼を巡る人々の愛憎劇が淡々と続きます。
物語冒頭のアードルテ&アーダルテと、月光王の続柄及び時代の先後はまだ不明です。「シャオとダオ」は側近の過去編で、月光王と無関係ではありません。
ご参考までに、各エピソードの大まかな時系列を。あくまでも推測です。
「王と弟」
↓
「王と妃」ep.1〜6?及び「シャオとダオ」
↓
「王と側近」ep.2〜7
↓
「王と側近」ep.8
↓
<ここがまだどうなるか不明>
↓
「王と側近」ep.1
同一タイトルとしては、作者のキャリアで最長の作品となりました。完結までじっくり追っていくつもりです。
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王国物語