5.0
それら全て、いつか過去と経験値に
序盤を読んでの感想です。
関係性が微妙な好きな人と、だいぶ年下の幼馴染の間で揺れるヒロインのお話。
二次元にありがちのようで、リアルでも全然あります。異性であれ物であれ、一人が好きな対象には他にも目をつける人が必ずいるのが世間なんですよね。
横恋慕を承知で掠奪ムーブ(笑)をかます後輩。写真一枚で身を引いてしまうヒロイン。はっきり気持ちを伝えられずタイミングを逃した元?カレ。そこに全力でつけ込むイケメン幼馴染。みんなちょっとずつ恋に不器用で面白いです。
絵が大丈夫なら楽しく読めそう。
いい年して大事な局面で本音を出せない同士が長持ちする訳ない。気持ちはあっても相性が悪い典型なので、どちらかが変わらないと未来はない。
始まりが強引過ぎる恋も同じで、後々対等な関係を築くのは難しい。どっちか、あるいは双方にしこりが残るもの。
そういう色恋沙汰の妙を、わかって描いてくれている気がします。
年下であることをちょいちょい逆手に取るヒロインの幼馴染、律くんがなかなかに戦略家で面白い。
彼が9歳差を利用しながら猛追するのを楽しみに読ませてもらいます。
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恋スルシカク