5.0
もっと評価されてもいい作品(ロリ要素無)
軍事オタや歴史が好きな方はめっちゃ刺さると思います。
原作者は戦争軍事オタなのは間違い無いw
帝国主義時代のヨーロッパ諸国、ドイツが舞台。
多分、主人公の帝国軍がナチ要素高め帝国ドイツがモデルです。
時代背景は異世界のWW1〜といったところ。
簡単に言えば超現実主義なおっさんが大戦真っ只中の異世界に転生して活躍?奮闘する話だ。
主人公は現代なら相当性格がねじ曲がっている狂気の変人だけど戦時中のこの時代では結構まともいやかなり優秀な立ち位置。
自身は安全な後方に行きたいのにやることなすこと裏目に出て結局最前線で戦わなければいけないところが面白いところ。
で、チートで優秀なように見えて社畜マインドだから上司に前線でこき使われる羽目になる。
全然ご都合主義でもなんでもなく実に興味深い!
主人公の、ターニャ・フォン・デグレチャフって名前も凝ってる!!
ドイツでは、ミドルネームにフォンが付いていたら貴族の証。
ターニャは孤児院、ライヒ(帝国)生まれで貴族ではありません。
なので軍大学で12騎士の称号をもらったことで準貴族の称号がもらえた。
ドイツでの軍学校そのもので本当よく練られている。
「幼女の皮を被った化け物」とはよくいったのも!
神でもある存在Xも面白い!
神に狂信的な女メアリー・スーの皮肉めいた存在も大きい。
人間の善と悪。正義とは。
信仰心がある=善 信仰心がない=悪 ってのもかなりの無茶振り。
本当の醜悪な存在とは?
人間の真価を問うようでかなり深い内容だ。
昨今の作品、浅い知識で何言っとんじゃーというペラペラの内容が多い中、
史実を源として世界大戦が泥沼に発展して行く様子は胸に迫るものがある。
紛争の火種や戦争の終わり方を間違えてはいけない。
どう勝利するのかなど先の戦争、現代の戦争にも通ずる事柄も多い。
主人公は冷血人間に見えるが人殺しはしたく無いし戦争も嫌な平和主義者。
戦争ほど人的損失という愚行は無いと冷静に見ている。
しかし大戦中に放り込まれると合理的に考えどう自分がより良い生活が出来るかを目下の目標にして奮闘するのは
この主人公に限った特別なことでは無いのかとも思い知らされる。
まあファシストも日本人の手にかかればこんなに面白おかしく出来るってとこをが誇らしいとこよな。
ミリタリー好きなら読むべし!
アニメも良き!
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幼女戦記