2.0
設定は斬新だし、絵も綺麗ですが…🌀
生まれた時に母が亡くなり、家族から 疎まれてきた貴族のシャーリーズ…。
それでも心が折れる事無く努力し、報われるかと思いきや
強い信念がある者だけが耐えられるという 物質の剣に身体を変えられてしまいます。
この物語の序盤、なかなか無い設定で 期待感が膨らみました。正直 とても面白かったです。
絵も、ドレスも とても繊細に美しく描かれています。
が…読み進めると、シャーリーズは 再び人間に戻れた後に 自分の復讐を達成する為に 将来の皇帝を自分の手駒として教育し始めます。
この辺りから、心理状態に共感出来なくなってきます。
確かに400年も魔剣として 動けず、歴史を見続けたら 感情もゆがむんでしょうけど…感情表現が少なすぎます。
そして やはり感情が読めない登場人物が増えて行き、どんどん物語に入り込めなくなって来ています。
シャーリーズの復讐は どこで完成するのでしょうか?
主要な登場人物に本当の悪人は居ないため、幸せになって欲しいですが、ストーリーがハッピーエンドでも シャーリーズ達が喜ぶ姿が想像出来ません。
小説が好きな方、想像力が豊かな方におすすめしたいです。
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暴君を手懐けて逃げてしまった