れれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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71 - 80件目/全92件
  1. 評価:5.000 5.0

    瑠火の教えに感動!

    瑠火は息子の杏寿郎に対し
    「生まれついて、人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷つけること、私服を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です。責任をもって果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきよう。」

    瑠火の人生哲学は noblesse oblige フランス語でノブリス オブリージュ、英語で noble obligationそれは恵まれた才能や環境に生まれた者は、そうでない人を支え、導き、助ける社会的責務を使命とするという意味です。これは古代ローマ時代から西洋における崇高な道徳観の一つです。大正という時代に生きた瑠火の生きざまに心打たれました。

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  2. 評価:5.000 5.0

    62話 キリアンとデイジーの言い分

    キリアンの言い分は男の本音でしょうか?「骨盤が痛く筋肉痛」と言っても受け付けず、まるでお構いなし。本当はデイジーにもっと近づきたいし、彼女の役にたちたいし、もっと頼られたいのに上手く伝えることができず、どうしても強引なやり方になってしまう。素直に気持ちを表せないのが哀れで面白い。

    デイジーもキリアンには好意以上のものを感じ始めているのに、前世のトラウマから抜け出せず、強いコンプレックスとなり臆病な自分を乗り越えることができないから、意地を張って逃げの一途。二人とも自身を見つめて素直になって、正直な気持ちを伝え合えばいいのに、意地の張り合いが面白い!でもこの二人多分ハッピーエンドになるような気がする?

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  3. 評価:5.000 5.0

    文化や慣習の違いに驚愕!

    ミステリアスな展開と壮大なスケールをもつこの作品の見どころは満載ですが、私はアイヌ文化や慣習の違いに驚きました。特にアシㇼパはとても賢く信念をもったアイヌの少女ですが、何故か味噌を💩と思い込んで絶対に食べないと言って杉本たちを笑わせます。その際の彼女の表情の描写が素晴らしく、思わず吹き出してしまい、今でも時々思い出すことがあります。

    アイヌ文化はアメリカインディアンのそれと多くの共通点があり、文字を持たないことで見下されてきた歴史がありますが、自然を恐れ、敬い、感謝しながら共存する独自性を多くの人が共有することを願いたいと思います。

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  4. 評価:4.000 4.0

    二面性の罠

    ストーカー被害が多発している昨今、この作品の意味を考えてみました。仁科がした行為は明らかに犯罪です。部屋中に張り巡らされた藤子の写真は明らかにコレクターの執拗な執念の結晶であり、一線を越えた狂気を感じるものです。しかし一方で、ベランダで一日の終わりに藤子とビールを飲みながら語り合う仁科は、紛れもなく好青年そのものです。共存するこの二面性をどう捉えるかは人それぞれですが、この二面性に潜む別の側面(嫉妬深さ、独占欲、懐疑心)が表面化した時、藤子が対応できるかは疑問です。

    藤子は控えめな良い子ですが、困難や理不尽なことを我慢で対処するタイプでのようです。癒しは確かに必要ですが、暫定的な逃げで根本的な解決ではありません。彼女はドメスティックバイオレンス被害女性特有の共通点を持っています。つまり戦って乗り越える女ではありません。

    この二人に対する見解は人それぞれですが、「癒しのお隣さんには秘密~」というよりも癒しのお隣さんの危うさのように思えて。二面性に潜む危うさに対し注意喚起を促す、意味のある作品なのかもしれません。

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  5. 評価:5.000 5.0

    昌文君のバカ!

    政に瓜二つの漂を影武者として召し抱える時、漂は信も一緒にと頼んだのに昌文君は受け入れなかった。もしあの時、信も一緒に召し抱えられたら、漂は死ぬことはなかったかもしれない。信と漂は支えあって敵を倒し政に合流できたかもしれないのに。漂が死んだのは昌文君のせいだ!昌文君は詰めが甘い。

    味方を逃がし助ける為、漂はまるで政になりきり走り続けた。原作でも実写でもあの場面は涙なくしては見られない。合流地点でその時の様子を聞いた信の気持ちが辛すぎる。自分に課された天命を全うする漂の姿が痛ましい。滅びゆく漂に栄光あれと思わずにはいられない。

    だからキョウカイだけは殺さないで。信と漂の夢「大将軍になるまで」もう二度と信の相棒を殺さないで。お願いします。

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  6. 評価:5.000 5.0

    ゆっくり穏やかで丁寧な描写が最高!

    何気ない日常の風景や登場人物の関係性の描写がとても優しく穏やかで心に自然に染み込む感じがしました。訳ありの女子高生が、独身一人暮らしの作家の家に住み込みの家政婦として住み、そこから高校に通うという設定はやや突飛であるにもかかわらず、あまり違和感を感じることなく読み進むことができてしまうのが不思議でした。

    ひとつ屋根の下で暮らす暗黙のルールと二人の心情の変化の描写が細やかで、ふみと暁先生の気持ちの変化を時間を重ねるように実に丁寧に繊細に描かれた素晴らしい作品です。まるで何層にも重ねられた極上のミルフィーユのようなおいしさを併せ持つ素敵な作品です。

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  7. 評価:5.000 5.0

    大切にすることの意味

    年齢差はあるけれど、とても誠実なふたりが、早くお互いの本当の気持ちを伝えられたらと願うばかりです。お互いを想うが故に、相手を思いやる気持ちから思い違いや誤解が生じてしまい、相手を大切にしたいと願うから悩み苦しんでしまう。誰も悪くないのに、ほんのボタンの掛け違いから生まれる不幸なんて起きてほしくありません。

    好きな人を大切にすることは相手の気持ちを理解し寄り添うことだけど、同時に自身の気持ちに正直であることのバランスが崩れると、相手にも自分にも背くことになりかねないのは悲しいことです。この二人に早く良いきっかけができてお互いの思い違いから解放されることを願うばかりです。

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  8. 評価:4.000 4.0

    紙一重の危うさ

    タイトルの暗示する気配を考えながら作品を読んでみました。主人公の忍は高校時代から一途に和華に惹かれていて、目的を達成する為、エリートとしての海外勤務から地元への転勤をし、数年計画のプロジェクトを虎視眈々と計画実行するあたりある種の危うさを感じます。

    和華にルームシェアを提案する際も、綿密で周到な準備と経済力を駆使して和華の承諾を得るあたり、一途な思いと一瞬の狂気の紙一重の危うさを感じます。彼はストーカーとは違いますが、彼の強い執着心が何に由来するものなのか気になります。

    告白後、断られても決してめげないこれからの展開は興味深いし、もしかしたらハッピーエンドかもしれないけど、個人的には、忍は全ての努力が報われず泣くこともありかと.....もし和華が彼の綿密な計画の全てを知ったらどんな風に思うのか?人それぞれかもしれませんが。

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  9. 評価:5.000 5.0

    子供の意志と大人たちの思惑

    今はまだ皇帝も我が子とは知らず、息子も父とは知らず、全ての事情を知っているのはヒロインのみですが、果たして隠し通せるでしょうか?いつか全ての事実が明らかになった時の三人の対応の仕方や気持ちの変化がとても気になります。

    息子は既に様々なことに疑問を持ち始めている感じもするし、皇帝の行動も彼の気持ちの表れが出ていて、このまま隠し続けることは不可能な事態になるような気がして....

    今は知らない二人が事実を知った時、子供の気持ちが一番気になって仕方ありません。子供に罪はないので、彼に幸せな未来があることを心から願いたい読者です。

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  10. 評価:5.000 5.0

    唯一無二の人に出会えたら......

    きっと部長は若い時から現在に至るまで女性にはモテまくりの人生を送ってきたのでしょう。そんな男が天然キャラの清子ちゃんに出会い変化していく過程がとても興味深くおもしろいです。1年前の入社試験の時から彼女を意識し、今までの女性関係を全て清算し清子ちゃん一筋になっていく様子が可愛らしくさえ感じます。

    人を好きになることは理屈ではないから、年齢差も過去も関係なく惹かれてしまうものは仕方ないと思います。どんなにモテても自分の好きな人に好かれたいと思うのは人情でしょう。36歳の大人の男が恥も外聞もなく一途に清子ちゃんを想う姿に好感を感じます。たった一度の人生好きなように生きるのが一番だからこの二人にエールを贈りたいです。

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