れれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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61 - 69件目/全69件
  1. 評価:5.000 5.0

    シンデレラストーリーと違うところ

    多くの読者がよくあるストーリーと言いつつ惹かれてしまうのがこの作品の良さだと思います。登場人物のほとんどがこの時代にいるタイプですが、やはり主人公の健げさが周りの人々の心を和ませ、幸せに導いているのかなと思います。

    主人公は控えめな性格ですが、自分の立場をわきまえながら、黙々と努力するところが素敵です。決して諦めず、めげずに、いつも前向きに小さな努力を積み上げるところが応援したくなるのです。試行錯誤を繰り返しながら、失敗しても決して後ろ向きにならない、努力を続けるところが読者を惹きつけるのだと思います。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    このタイトル最高!

    後悔が多いのは女性よりも男性だと思います。もちろん女性も後悔しないわけではありませんが、女性の後悔は些細な小さなものです。誰かが言っていましたが、「女は上書きして」生きていく生き物だからだそうです。これを聞いた時、妙に納得した感じがしました。

    大きな後悔と未練をひきずりながらいきているのはむしろ男性に多いと思います。いつまでもウジウジと未練たらしく生きるしかできない男はいいきみです。決断すべき時にできなかった全て自己責任なのですから!

    嫉妬深いのも女性より男性だと思います。女性の嫉妬はどちらかというと表面的で発散しやすい側面があります(一部の例外を除いて)。でも男性の嫉妬は表面に現れず深く潜行するのでわかりにくいのですが、時としてたちが悪いのです。

    私たち女性は小さな後悔など吹き飛ばしながら、上書きして逞しくしたたかに生きましょう!

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    前向きな「したたかさ」が魅力!

    ルシアはこのサイトで初めて読んだ作品なので感慨深いものがあります。特に主人公のルシアの芯の強さと行動力は目を見張るものがあります。幼くして身内を亡くし、頼る人がいない身の上の彼女の腹をくくった「したたかさ」は驚きでした。

    味方が一人もいない中で、夢の出来事だけを頼りに、自力で公爵と契約を結び結婚に至る度胸はなかなかのものですが、彼女のしたたかさには「あざとさ」や「打算」は無く、世間や現実に疎い為に驚くことも多く、ただ生きる為に懸命にもがいているように感じました。

    物語が進むにつれ、ルシアの芯の強さや毅然とした姿勢がより鮮明に描かれ、特にダミアンをまもる行動に心を打たれました。ルシア の「したたかさ」から学ぶ点は多くあると思いました。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    似た者同士

    極端な描写ではあるけれど、頭脳明晰で行動力もあるのに佐藤さんに対しては過度のへりくだった社長の態度のアンバランスさは、種類は違うけれど、嫌な奴に対して「わざとです」と足を出して転ばせる大胆不敵なくせに、社長に対して自分は何のとりえもない凡人だと卑下する佐藤さんは正に似た者同士ではないでしょうか?

    特異な状況下で繰り広げられる展開は正にドタバタですが、何故か憎めないかわいらしさがあっておもしろいです。今後の二人の展開はなんとなく想像できますが、現実では起こりえないような奇想天外な進展を期待します。器用にはふるまえない、でも正直に生きている二人に栄光あれと願います。

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  5. 評価:5.000 5.0

    タイトルの意図するもの

    ハデスとコレットのさり気ない会話や静かな日常の描写はとても穏やかで心落ち着くものがあります。しかしその穏やかな情景の中に、とてつもなく深淵なテーマが横たわっていることを感じます。

    人の命は限りがあるから、永遠の命を求めて止まない欲望が人間にはありますが、永遠に生きなければならない者にはその苦しみや悲しみがあるのではないかと思います。両者は対極に位置し分かり合うことは不可能であるにもかかわらずハデスとコレットは出会ってしまった。

    ハデスとコレットの関係性を考える時、タイトルが暗示する恐ろしさと寛容さが心に刺さりました。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    「青」のファンです!

    伝説上の架空の生き物である竜についての物語は昔から好きでした、竜の脅威や恐ろしさよりも彼らの神秘性と存在感にとても惹かれます。物語に登場する竜たちは人間との絆を大切にしますが、決して従属したり依存したりせず、人間にへつらわない毅然とした姿勢が清々しいと感じました。共に戦いながらも、どこか人間を寄せ付けない冷徹さが物語に緊張感を与えてくれるような気がします。

    特に物語の途中から登場する「青」の愛らしさ、可愛らしさ、健気さは目をみはるものがあります。今はまだ小さく未熟な「青」だけど、いつか逞しく立派なリーダーになるのでしょう。でももう少しだけ「青」の愛くるしい姿を楽しんでいたい我儘な読者です。

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  7. 評価:5.000 5.0

    整君にエール!

    主人公の整君を形成する各々の側面の描き方に作者の見識の高さを感じます。他のミステリー作品とはひと味違う深い洞察力と人間観察の緻密さにおいても類をみない作品だと感じました。

    特に最初のストーリーは最もインパクトが強く、読み終わった後にいろいろ考えてしまう、そして時々思い出され潜在意識に訴えかけるような要素が多く、心理学的に重く深い作品だと思います。

    整君の言動から彼の生い立ちをどうしても考えてしまうのは私だけではないと思います。引き込まれて離してくれない作品なのです。どうしても惹かれてしまう素敵な作品なのです。

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  8. 評価:5.000 5.0

    傲慢さの本質と意図するもの

    物語は極端な設定の基に月島流星の傲慢さはやや誇張されていますが、その傲慢さを支える身体能力、知的能力、経済力と人間力が存在すれば、その傲慢さはキラキラ輝いて見えるのではないかと私は思うので、この主人公が嫌いではありません。

    ただそういう人が存在しても表面的に羨望されるだけの誤解を生みやすく、本当の姿を理解するのは難しく、正しく理解する許容範囲をもって対応するのは至難の業だと思います。しかし矛盾と理不尽さを感じながらも惹かれてしまう女性の切なさがとてもよく表現されていると思います。

    タイトルが意味するものが何なのかをずっと考えているところです。

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  9. 評価:5.000 5.0

    似てるということは違うということ

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    多くの読者が他の作品と似てることを指摘していますが、似てることは同じではありません。むしろ似てることは違うことだと思います。その様々な違いがこの作品のエッセンスであり、物語にインパクトを与え、読者を惹きつけています。

    大正は15年足らずの短い間ですが、劇的な変動の明治と激動の昭和へと移る間に位置するほんの束の間の夢のような時代空間のような気がして、時代設定が物語に実にマッチしています。

    障害を持つ人の苦悩、努力しても報われない理不尽さ、人間の持つエゴと傲慢さ等は現代にも通じ、強く訴えかけるものがあり心に沁みました。きれいごとだけではない現実の厳しさを併せ持つ素敵な作品です。

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