れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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61 - 70件目/全142件
  1. 評価:5.000 5.0

    穏やかな心地よさ

    異世界への転生物語は大抵、王妃や勇者の大冒険が多いけど、この物語は違う。主人公、ツキナはとても慎ましく、自分の身の丈にあった生活を望み、ブックカフェを営み、好きな読書をして静かに暮らしたいと願う大人の女性。欲張ったり、自分の力を誇示したりせず、謙虚な姿勢でこの世界で生きようと試みる。カフェの客のイルと知り合い、真面目な彼に惹かれるが、自分が救世主であることを隠したい為,イルへの思いを告げられない。堅物のイルがツキナへの思いを告げようとした時、無能な救世主が暴走するが、彼女の力で平定し国の滅亡を防ぐ。彼はツキナが救世主であることを誰にも告げず彼女にプロポーズし二人は婚約する。穏やかな描写の中に美しさと安心感が溢れていて読んでいてとても心地よい作品。

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  2. 評価:4.000 4.0

    タイトルのイメージとは違うけど?

    状況設定も人物描写も大胆かつ極端で、ストーリーそのものがドタバタコミカルで笑っちゃう!最初に出てくる王妃は凄い根性悪だけど、事故で亡くなりその体に主人公の魂が憑依する。主人公のイリスはうぶで有能な魔法使いだけど、物を知らな過ぎてとんちんかんのお人よし。イリスの夫の王はイケメンで優しいが、俺様体質でわがまま。イリスの父がわりのお師匠さまは最強の魔法使いだけど、傲慢で自己中で弱者に対する労りがない。登場人物がみな勝手に振舞うからドタバタの連続でめちゃくちゃだけど、何故か彼らには憎めない要素があって、ドタバタコミカルが可笑しい。めちゃくちゃの中に人の良さが垣間見えたり、温かさが溢れる不思議な作品です。

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  3. 評価:5.000 5.0

    タイトルに込められた思いの深さ

    タイトルに惹きつけられ読み始めました。それほど「永遠の一瞬」というタイトルは光を放っています。11歳のオリンピックを夢見るスケーターの成長と努力を通して、その一瞬を追求しつづける姿勢を保つことの大切さを感じました。

    永遠の一瞬とは一期一会に通じるコンセプトだと思います。主人公が求め続ける「奇跡の一瞬」は儚く脆いものかもしれません。儚いからこそ、かけがえのないものではないでしょうか?「儚い」という字は人が夢を追いかけると読めます。その儚さの中で主人公がその一瞬に命を懸け、その一瞬を永遠に刻み記すような作品であると思います。

    一秒のなん分の一にも満たない一瞬の為に命をかける尊さ、その一瞬が「永遠の一瞬」であると感じました。

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  4. 評価:5.000 5.0

    記憶喪失がもたらしたもの?

    バイク事故からの記憶喪失は詩織に何をもたらしたのだろうか?両親は既に亡く、兄と妹の三人家族で頼れる大人はいない。記憶喪失以前の詩織はかなり我儘で荒れて嫌われていたようだ。しかしそれらの記憶は今は無く、自分を探し求めているが、周りの反応は冷たい。唯一の支えは兄のあーちゃんのいたわりと優しさだけが救いだ。読み進めると記憶喪失前、何故詩織は荒れていたのか気になるが理由はまだわからない。記憶を取り戻したい反面、それがわかってしまう事への恐怖もあり、微妙な手探り状態が続いている。記憶が戻ることがいいのか戻らない方がいいのかは別ににして、詩織自身がどのように生きたいかが大切ではないか?彼女が悩み苦しむことを経て、好きな事を見つけて、自由に羽ばたいて自立できるよう応援したい。

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  5. 評価:5.000 5.0

    Part-2もパワフル!

    大人に成長したあずみに会えてとても嬉しい。性格は変わってないような気がする。口で言うより手の方が早い感じで、直ぐ足蹴りが入るから。しかし任務に対して沈着冷静さが身について無駄が無くなったようだ。今回は両親はわからないままだが、双子の弟がいて、その家族とも親しく交流し、より人間らしい生活を送りながら任務を遂行している。相変わらず隙が無く腕が立つところは同じだ。子供の頃とは違い、様々な人間関係が絡み、その中で戦い続けるあずみだが、彼女の目指すものは何か?彼女の一番したいことは何だろう?彼女は何を求め、どこへ行こうとしているのだろう?あずみの強さと弱さ、したたかさと脆さ、優しさと非情さが交錯する。ひとりで戦うあずみに栄光あれと祈る。

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  6. 評価:5.000 5.0

    生き方と死に方

    凄く重いテーマを客観的にユーモアを交えて描かれていることに感服しました。決してきれいごとだけでは済まされない死に至るまでの経緯を現実的にとらえ、現場の臨場感が伝わってきて、心が痛みます。医療関係、介護関係、近親者の見取りを体験した方々には身につまされ、迫ってくる圧迫感があるかもしれません。如何に死を迎えるかという問題は、如何に生きたかに関係しているのではないでしょうか?死は避けて通れないことはわかっています。だから死を考えることは必要ですが、それと同時に、今日一日精いっぱい生きることも同じ位大切だと日々思っています。

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  7. 評価:5.000 5.0

    本音と躊躇い

    日野課長はある日突然、若い美人の部下の心の声が聞こえ始めて、自分に好意をもっている事に気づいてしまい落ち着かない。真面目な性格で過去の恋愛のトラウマから仕事一筋の彼は戸惑いドギマギしてしまう。心のつぶやきを聞かれてしまっている新木も過去のトラウマを引きずりながらも前向きに仕事一筋で頑張っている。彼は彼女の思いを迷惑だとは思っていない。ただあまりにも想定外だったので驚いてどう対応していいかわからない。彼女も片思いであることを楽しみながら、彼と一緒に仕事できることが何より嬉しいと感じる、欲張らない女性。この二人をそっとしておいてあげたいと思う。自然な流れの中で、二人が同じ所にたどり着くか、別々の道を進むか、静かに見守っていたい。

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  8. 評価:5.000 5.0

    一日の終わりに大切に読みたいお話

    湊君、山神さま、テン達、亀さま、風神雷神 みんな全部好き。湊君は凄い能力を持ちながら自覚が無く謙虚で無欲な好青年。山神さまは偉い神様なのに偉ぶらず、湊君を導いてくれる尊い神様。テンたちは食いしん坊で甘えん坊だけど、可愛い眷属。亀さまは庭が気に入り住み着いてしまい、湊君を助けてくれる頼りがいのある住人。風神雷神は突然現れて皆を驚かせ、湊君に風神の術を授けてくれた。彼らが繰り広げる物語は穏やかで、心優しく、和ませてくれる素敵なお話がいっぱい詰まっ宝物。ほのぼのとする物語は私たちの心に沁み、優しく癒してくれるエッセンスがいっぱい詰まっています。

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  9. 評価:4.000 4.0

    正義という名の洗脳

    あずみを読んでかまぼこ隊を思い出してしまった。物語の展開上、多少の違いはあるが、彼らの共通点は多い。親を失い身寄りがなく貧しさに喘ぎ、頼れる大人がいない十代前半の子供たちを鍛えるのは、身体能力が一番向上する時だからだ。加えて、その年頃はまだ分別がついていないので飴と鞭を効果的に使えば正義という名の洗脳は容易い。彼らを先導するじい様には戦の無い世の中という大義名分があるが、都合のいい、腕の立つ抹殺集団を作ったのと同じだ。彼らは何の疑いもなくじい様の言う通り人を切るが、彼らもいずれ成長し、自分で考えるようになった時、自分たちのしてきたことをどう思うだろう。その時、道は分かれるかもしれない。生きるために何を成すべきか、何の為に生きるのか、そしてこれからどう生きるかを自身に問うだろう。

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  10. 評価:5.000 5.0

    大正ロマンって好きだな!

    時代設定が大正だから、そうだったのかと頷けることがほのぼのとしてとても良い。今では考えられない身分の違いとか、元華族とか出てきて、それに翻弄される人間模様が矛盾を感じながらも初々しい。蘭子さんも元お嬢様だけど、家が没落してカフェで女給の仕事しながら生き生きと描かれていて、彼女に惹かれる耀一郎さんも身分は上だけど、坊ちゃんタイプの可愛げがあって好感がもてる。親が決めた許嫁と知って驚くが、両想いになり、これからが一番楽しい時。喧嘩したり、ぶつかり合ったり、意地を張ったりしながら、強い絆を結んで幸せになってほしいな。二人を取り巻く環境も大正時代の文化や慣習だからいっしょに楽しめるので、この時代設定が好きです。

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