5.0
穏やかな心地よさ
異世界への転生物語は大抵、王妃や勇者の大冒険が多いけど、この物語は違う。主人公、ツキナはとても慎ましく、自分の身の丈にあった生活を望み、ブックカフェを営み、好きな読書をして静かに暮らしたいと願う大人の女性。欲張ったり、自分の力を誇示したりせず、謙虚な姿勢でこの世界で生きようと試みる。カフェの客のイルと知り合い、真面目な彼に惹かれるが、自分が救世主であることを隠したい為,イルへの思いを告げられない。堅物のイルがツキナへの思いを告げようとした時、無能な救世主が暴走するが、彼女の力で平定し国の滅亡を防ぐ。彼はツキナが救世主であることを誰にも告げず彼女にプロポーズし二人は婚約する。穏やかな描写の中に美しさと安心感が溢れていて読んでいてとても心地よい作品。
-
0
異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。