れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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31 - 40件目/全115件
  1. 評価:5.000 5.0

    彩芽の成長した姿が見たい!

    黒龍、朔と彩芽の出会いは、彼女が生贄として捧げられたものであったが、朔は不幸な生い立ちから声を失った彩芽の悲しみを知り、彼女を慈しみ大切にする。彩芽も彼の優しさや深い思いやりに触れ、二人は心を通わせ、寄り添い共に生きたいと願うようになる。話せない彩芽の筆談で気持ちを伝える健気な姿が朔の心を打つ。今は名ばかりの夫婦で、彩芽は朔のために何をしていいかわからないが、これから色々学んで、困難や試練を乗り越えて、ただ愛されるだけではなく、朔を心から愛し支える強い妻になれることを願い祈る。いつか名実ともに朔の妻と胸を張れる彩芽に会いたいと思う。

    • 9
  2. 評価:5.000 5.0

    当たり前の中にある幸せの尊さ

    森に住む母猫は、幼い子供たちを懸命に育てている。それは猫だけでなく、母を亡くした竜の子や悪魔の子に至るまで、分け隔てなく慈しみ、愛情を注ぎ、育む姿は微笑ましい。そのように育って巣立った子供たちも自分が育てられたようにわが子を育てる。母猫に育てられた竜はその恩を忘れず、多くの猫たちの子供を立派な大人の猫に育て上げる。幼い弱い子供を育てることは当たり前の事だが、愛情と信念と忍耐が必要とされる。当たり前のことは棚から牡丹餅ではなく、並大抵の覚悟と努力が必要で容易いことではない。そのたゆまない努力の結晶が私たちが感じる幸せなのではないだろうか? この物語は私達にその大切さを静かに優しく諭してくれる、心温まるエピソードで溢れている。

    • 3
  3. 評価:5.000 5.0

    バネッサは、いったい何者?

    足長おじさん的要素を含んだ物語展開が微笑ましい。先生と呼ぶ支援者からの助けで、孤児のバネッサが何故、英才教育が受けられる学院に入学することができたのかが疑問だ!バネッサがいい子で賢いからかもしれないが、それだけではないだろう。夏休みも避暑地に滞在し楽しく過ごし、ギドウという魔法使いと親しくなり、時折バネッサに会いに来るが、彼が支援者の先生ということをバネッサは知らない。おそらく、バネッサ自身も気づいてない特殊な能力が彼女にはあり、それを育てる為に彼女の支援が必要なのではないだろうか?バネッサはそろそろ卒業後の将来の職業を悩み始めているが、在学中に彼女は能力を開花させて、おのずと道は開かれるだろう。彼女の希望する未来が広がることを願い、彼女の幸せを祈る。
    余談だが、私はㇹニルが欲しい!

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    作者の意図するもの?

    読者が納得しても、納得しなくても、物語は終わりを告げる。終盤は皆が落ち着いて穏やかに暮らしているようだが、最初から中盤までは酷かった。これでもかというほど理不尽な行為が繰り返され、主人公はボロボロになった。今は落ち着いている父も罪深い事をたくさんしたし、義弟も実の父の血を引く強引さがあり、悪魔のような継母の根性は変わらないし、祖母の無念は晴らされていない。快くんも最初は冷酷で酷い男だった。主人公は彼らに苦しみ続けた末、それを乗り越えようとしているのは立派だが、彼らの罪は消えたわけではない。彼らはしたことの報いを受けることなく物語が終わるのは何故だろう?作者はそれを私たち読者に託したのかもしれない。あなたならどうすると?そういう意味で読者の心に深く残る作品であることは間違いない。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    ネギの毒は強烈だ!

    痛快なストーリー展開が心地いい作品。経済学者である加茂教授のカモリズム理論は経済学のみならず心理学的要素がふんだんに盛り込まれた非常に興味深い側面に好感がもてる。弱者から搾取を繰り返す詐欺師たちに立ち向かう姿は、あたかもクロサギを思わせる。彼の手法は、彼の理論に基づき、その信念と覚悟と財力をもってして完成する。そして彼の目的は、弱者救済の正義を旗印に挙げるのではなく、彼の理論や仮説の実証実験としての野外活動、フィールドワークとして遂行されているのが実に潔い。彼がネギに仕込む毒は強力で、詐欺師たちの思い込み、安心、油断、傲慢さに作用し、ことごとく潰していく。彼に備わる多方面の知識、才能、行動力はぴか一で、生きた経済学と心理学の実践であり理想といっても過言ではない。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    人間は頂点捕食者でなければいけないのか?

    妖魔は人の臓器を食し生き永らえるから、人間は妖魔を退治しないと生きられない。その為に開発された半人半妖の主人公が登場する。人間は絶えず食物連鎖の頂点にいなければ我慢できないのか?加えて興味深いのは、半人半妖が女性しかなれないことだ。男はその実験段階で死んでしまうらしい。精神面では人間として生き、身体能力において妖魔以上の技術を有するから、そのバランスが壊れた時は妖魔と化す。妖魔の肉体が人の精神を滅ぼすこともあるようだ。だからクレイモアの戦士たちは自身を律しなければならない。食物連鎖の観点で言えば善悪は存在しないから弱肉強食は仕方ない。しかし、知恵を持った人間対妖魔となれば話は違うのかもしれない。妖魔に食べられたいとは思わないが、同時に自分を含めて人間とは実に厄介で、面倒で、不思議な生き物だと思う。

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  7. 評価:5.000 5.0

    惹かれるということ

    誰かに惹かれるということは理屈ではない。年齢が離れていても、立場や環境が違っていても、もしくは社会的に敵対していても、惹かれる気持ちは抗えないし、止めることも消し去ることもできない。あたかも偶然に見える咲人とかすみの出会いは必然だったのかもしれない。おそらく多くの読者が彼らのハッピーエンドを願い期待を膨らませるだろう。私はその結果に興味はない。知りたいのは、彼らが相手の何に惹かれ、互いの惹かれ合う力が何を生み出すか?互いに惹かれ合う過程で反発し合い、それでも逃れられない惹かれ合う気持ちの在り様をこの作品から感じたい。具体的な出来事はきっかけに過ぎないからさして重要ではない。惹かれ合う魂の在り様を見せて下さい。

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  8. 評価:5.000 5.0

    投げやりなタイトルが暗示する未来!

    16話まで読んで分かったタイトルの示唆する彼らの人生。イネスは二度の転生を繰り返し、最初の人生の屈辱と教訓、二度目の人生の理不尽な結末と悲しみの両方の記憶を伴い三度目の人生に挑んだ。二度目の転生後、6歳で将来の夫カッセルと婚約し三度目の人生の計画をたてる。顔がいいだけで選ばれた6歳のカッセルは束縛に満ちた人生に抗いながら大人になり、この結婚を受け入れる覚悟をする。カッセルはイネスが二度転生した事や彼女の二度にわたる悲惨な人生を知らない。イネスもカッセルが苦しんだ経緯を知らないが結婚はする。二人の結婚はまさにタイトルに象徴されるが、果たしてそうだろうか?絶望の淵から転生して三度目の人生を始めたイネスと運命の相手かもしれないカッセルへの賛歌のようにも思える。人が生まれて、生かされていることは同時に諦めずに挑み続けることを示唆しているように思える。

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  9. 評価:5.000 5.0

    悲恋を期待する!

    多くの読者がハッピーエンドを期待する作品かもしれないが、私は悲恋の物語を期待する。種の違う者同士の難しさは生物学的見地のみではなく、日常生活の上でも無理があること。事実、宗伯は紗枝の血におののき、野生の本能を開化し襲いそうになる。どんなに二人の心が求めていても、異種間での種族の維持は弊害が大きく、互いの立場、状況、生い立ちにまつわる壁が立ちふさがる現実があること。どんなに二人が思いあっても、その思いが成就できない場合があることを描いてほしい。それは、私たちの人生の中で、どんなに欲しくても手に入らないもの、どんなに努力しても手が届かないもの、どんなに願っても叶えられないものがあることを学ぶことが必要だと思うから。私たちはその辛さと苦しさを背負って生かされているから。

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  10. 評価:5.000 5.0

    原作が光る、素敵な世界へようこそ!

    きっかけはTV放映でしたが、原作の良さに惹かれました。嘘がわかる生来の能力から故郷を追われ、放浪の末、探偵業を営む左右馬の元で暮らし始めた鹿乃子の成長物語の中には、たくさんの幸せと生きる慶びと大切なものがぎっしりで溢れそう!嘘はいけないことだけど、人を傷つけない為の優しいウソもあること。誰も嘘をついていないのに生まれる誤解の解明する方法。嘘をつくことで自分の首をしめてしまう人間の愚かさ。嘘をつくことでしか守れなかった生い立ちの悲しさ。左右馬と鹿乃子が遭遇する事件は、私たちの喜びと悲しみを鮮明に描き、幸せと不幸の狭間を垣間見せてくれる。左右馬の誠実さと鹿乃子の健気さが織りなす物語は、私たちに安堵と癒しを与え、幸せが何かを静かに教えてくれる。

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