れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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11 - 20件目/全26件
  1. 評価:4.000 4.0

    タイトルのイメージとは違うけど?

    状況設定も人物描写も大胆かつ極端で、ストーリーそのものがドタバタコミカルで笑っちゃう!最初に出てくる王妃は凄い根性悪だけど、事故で亡くなりその体に主人公の魂が憑依する。主人公のイリスはうぶで有能な魔法使いだけど、物を知らな過ぎてとんちんかんのお人よし。イリスの夫の王はイケメンで優しいが、俺様体質でわがまま。イリスの父がわりのお師匠さまは最強の魔法使いだけど、傲慢で自己中で弱者に対する労りがない。登場人物がみな勝手に振舞うからドタバタの連続でめちゃくちゃだけど、何故か彼らには憎めない要素があって、ドタバタコミカルが可笑しい。めちゃくちゃの中に人の良さが垣間見えたり、温かさが溢れる不思議な作品です。

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  2. 評価:4.000 4.0

    正義という名の洗脳

    あずみを読んでかまぼこ隊を思い出してしまった。物語の展開上、多少の違いはあるが、彼らの共通点は多い。親を失い身寄りがなく貧しさに喘ぎ、頼れる大人がいない十代前半の子供たちを鍛えるのは、身体能力が一番向上する時だからだ。加えて、その年頃はまだ分別がついていないので飴と鞭を効果的に使えば正義という名の洗脳は容易い。彼らを先導するじい様には戦の無い世の中という大義名分があるが、都合のいい、腕の立つ抹殺集団を作ったのと同じだ。彼らは何の疑いもなくじい様の言う通り人を切るが、彼らもいずれ成長し、自分で考えるようになった時、自分たちのしてきたことをどう思うだろう。その時、道は分かれるかもしれない。生きるために何を成すべきか、何の為に生きるのか、そしてこれからどう生きるかを自身に問うだろう。

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  3. 評価:4.000 4.0

    危険と隣り合わせのビジネス

    あるきっかけから千穂ら三人は、深夜専門の家事代行をビジネスとして始める。三人各々が経済的理由を抱えており、ビジネスとしての船出は厳しいが彼らは懸命に働く。夜働く業種の人たちの助けになり感謝されると達成感と充実感からやりがいを感じる。しかしその反面、働く時間帯が深夜から始めるため、労働条件の危機管理が難しい。場合によっては危険も伴う。酔っ払いや犯罪と絶えず隣り合わせの状況が身近にある。女性三人では対処困難なことも起きる。類似のライバル会社の台頭やそれぞれの深刻な家庭の問題も追い打ちをかける。それでも危険を覚悟で始めた深夜専門の家事代行業だから三人組のバイタリティーと行動力に期待する。

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  4. 評価:4.000 4.0

    夏目アラタの自爆

    品川真珠に関わると蟻地獄に落ちていくような恐ろしさを感じながらも夏目アラタは辞めない。ミイラ取りがミイラになったように抜け出せない。どんなに興味があっても決して関わるべきではない女なのに夏目アラタは諦めない。所在不明の頭部の発見という目的の為、死〇囚の真珠にアラタとの結婚を餌に接近し面会を重ね聞き出そうと試みる。真珠の無実を信じる弁護士も加わり三つどもえの話し合いが展開する。真珠はたえず主導権を握り二人を翻弄する。今は死○囚だからアラタは高を括っているが、万が一もし死体遺棄だけだとしたら、懲役刑は短く出てくる。その時は結婚するのだろうか?もし結婚を断ったら真珠の逆襲が想像できない。後悔先に立たずにならなければよいが目が離せない。

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  5. 評価:4.000 4.0

    誰が誰を裁けるの?

    地味で目立たない亜紀は、偶然夜更けの教室で沙良の転落死体と傍にいたイケメンの佑馬を目撃する。事故か自殺かあるいは故意の行為か解明しないままに物語は展開する。傍にいた佑馬は弁明も説明もせず沈黙を通す。亜紀はそんな佑馬の弱みを利用して様々な要求を突きつける。キスや笑顔、手を繋いで校内を歩くことを佑馬は黙って従う。事実が不明なまま、亜紀は有頂天の嬉しさと恐ろしさが交錯しエスカレートするかに見える。佑馬は沙良との関係を秘密にしておきたいから亜紀に諂うのか?いったい誰に裁く資格と権利があるのか?誰が裁かれなくてはいけないのか?それが不確かなまま物語は続く。新たな登場人物によって物語は急転するのか?タイトルが示す少女裁判の意味を考えると、それは裁判なのか制裁なのかあるいは全く別の何かなのか疑問は深まる。

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  6. 評価:4.000 4.0

    二度目の成長物語

    良家の娘、半夏は健やかに育ち、幸せな結婚をしたかに思われたが、その全ては継母と異母姉に欺かれ陥れられ命まで失うことになってしまう。しかしその寸前16歳に転生し全てを悟る。今まで気づきもしなかった継母と異母姉への疑惑が確証に変わり、知恵を駆使して果敢に挑む姿が頼もしい。今までの視野の狭さ、無知な故の失敗を反省し、注意を払い、思慮深い言動は転生前とは全く違う。以前の甘さを反省し,隙を見せない振る舞いで継母と異母姉の策略をことごとく防ぐ姿は見事だ。しかし転生前知らなくて騙されていた彼らへの復讐ではない。気づいて悟った事を改めて検証し、知恵と勇気をもって、しなやかに生き抜く半夏の第二の成長物語である。今まで簡単に騙せていた半夏の変貌に継母と異母姉は驚き、彼らの悪意は高まるが、いずれ墓穴を掘るだろう。決して負けない半夏にエールを贈る。

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  7. 評価:4.000 4.0

    どんなに好きでも溺れてはダメ

    付き合うきっかけは嘘から始まった関係でも、瓢箪から駒が出て両想いになる物語です。しかし実のところ部長はずっと前から知紗が好きだったのですが、彼女は同僚と付き合っていたから静観しながら3年も見守ってチャンスをうかがっていました。相手の男の社内での浮気発覚を機に二人は接近し、知紗は自身の気持ちに気づき部長の気持ちを受け入れます。けれど部長を取り巻く環境は二人を幸せに浸らせてはくれない。仕事とプライベートの問題に翻弄されながら、部長をひたすら信じたいと願う知紗は健気だが溺れてはいけない。溺れたら息ができなくなるから。流されて翻弄されてはいけない。もっと凛としていずまいを正していないと足をすくわれるよ!

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  8. 評価:4.000 4.0

    作品に対する賛否両論

    フィクションなので私はのんちゃんがのんちゃんらしく成長したらいいなとシンプルに思いました。ただ不妊治療やダウン症児童の問題はきれいごとだけでは済まされない深刻さをもっているので、感情移入してしまう読者が多くいるのも事実です。

    この作品を通して共感と反感の曖昧さを考えてみました。両者は対立する感情ですが、共に曖昧な主観的発想から生まれる感情ではないでしょうか?もう一つ、私達が普段何気なく言う、「普通、常識、人並み」の曖昧さに気づきました。これらも確固たる定義もないまま、その殆どが個人の主観でしかないのです。

    だから共感して称えることも反感を感じて批判することも冷静に客観的尺度をもってすべきだと痛感しました。

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  9. 評価:4.000 4.0

    ミステリーのようでいて....

    ミステリアスな導入かと思いきや、愛憎劇を軸とした人間のエゴが渦巻くストーリー展開は、双子姉妹の葛藤を含めて重さとやりきれなさを感じる。小さな島という閉鎖的社会の因習は拭いきれないもどかしさがある。唯一の救いは朝和と凪が目指す島の海洋環境の維持かもしれない。

    その土地特有の因習に囚われることを一概に否定はできないが、それを巧みに利用して私利私欲を追求する人たちに若い三人が巻き込まれ翻弄されるのは悲劇を生み出しかねない。稔はその犠牲者かもしれないが、どこかで踏みとどまって自身を見つめ直してほしいが.....

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  10. 評価:4.000 4.0

    古民家再生の設定がユニーク

    若い女の子が老後の不安と孤独死の恐怖から古民家を買いそこから始まるストリーはかなり斬新かつユニーク。地方再生で若い人が地方へ移住し農業を始めるのも、自分に合った暮らし方を探すのも、とても意味のあることだと思う。

    ただ、古民家の再生は現実的にかなり厳しい側面があるから、よほどの覚悟が必要だし、途中で止めるわけにはいかないから難しいのが現実。放置された家が増えつつある昨今、深刻な問題を含む社会問題にもなりつつあるし。家は締め切りで人が一年住まないと畳はフガフガになるし、一戸建ての場合、家の周りは草ぼうぼうのジャングルになる。かなりの覚悟と尽力と経済力がないと危うい。凸凹コンビの二人が仲良く頑張ることを応援したい。

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