5.0
江口先生の話って何でこんなに面白いんだ
30話まで読了。
『鬼灯〜』はあの世が主体。ブラックユーモアが散りばめられているけれど、ドライというかスカッと笑う感じ。
『出禁〜』はこの世が主体。もちろんギャグは本当面白いし「何でやー!」とツッコミたくなるものも多いが、
最初の方モグラさんが徴兵令に引っかかって戦場に行った話なんか、ドロドロとした、暗澹とした、「うわぁ」と思わせる語りと表情が続いて、次のコマでコロっと表情が普通に戻る。それが「おや?」と思わせるし、切り替えの早さの異常さに薄ら寒さを覚える。
物語全体としてはモグラやその仲間たち(笑)の、コロコロ表情や雰囲気を変える軽快さと、人間社会の、人間関係の重さが絶妙なバランスで表現されていると思った。
真木くんが、人間サイドとして冷静な目でモグラさんを観察して考察しているのが面白いし、ハッとさせられる。
単行本買おうかな(笑)
-
0
出禁のモグラ