午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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11 - 20件目/全36件
  1. 評価:5.000 5.0

    ラブソングを一曲聴いたような読後感

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    山場はチマチマとあるけど、基本は高校生のキラキラしすぎない日常
    なんか嫌だなってこともあれば、やっぱりすごくキラキラした特別な瞬間もあり、でもお互い一緒にいるときは穏やかに幸せで
    (こんないい子たちはいないよと思いつつも)リアルなかんじがすごくいい

    先輩、こんなできた高校生はいないよ!大人にもこんなにいい男いないよ!
    セリナ、後半は初期のグイグイはどこへやら、イジらしさがたまらんよ!

    友達じゃない学校の連中は嫌い
    先輩の弟も正直イミフで嫌い
    もう1人の当て馬先輩、この人も基本はいい人でもちょっと無神経すぎる
    2人の波乱はだいたい無責任なコイツらのせい

    先輩が受験生になった時に起こる波乱はもう破局寸前な勢いで…

    2人の時間はなかなか作れない、それでも精一杯時間作って構ってくれる先輩が逆に寂しくて「もっともっと」と思ってしまって自己嫌悪なセリナ

    受験が本格化する前に「本当に寂しい時は寂しいって言っていい?」とセリナに宣言されていたのに、いざ本音をぶつけられると受け止めきれない先輩

    勝手な憶測で「あの2人別れたんじゃない?」と無責任な噂を流す学校の連中
    それを耳にしてしまって更にセリナが落ちたり

    当て馬先輩がセリナを好きになって勝手にバックハグとかしてきたのに先輩弟が「隙だらけのセリナが悪い」と的外れなこと言ってきたりして

    なんかもうムキーーー!ってなるんだけど
    その乗り越え方も2人らしい、なんかこう、すごく琴線に触れるかんじなんだよ

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    母親で実業家だった主人公

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    主人公エリスは望まない相手とはいえ結婚・出産し、子供のことは心から愛し子育てしているけど、貴族夫人なのに無能なクズ夫の代わりに事業を手がけていて、実業家としては成功していた

    エリスが仕事中に愛人を連れ込んで子供から目を離すクズ夫、そのせいで転落事故により亡くなってしまった息子を取り戻すために「黄金竜」なる存在に時を戻してもらったら、まさにクズ夫と結婚させられる分岐の時だったーーというのが第1話

    ・出産までした貴婦人なので、初心な令嬢みたいにチョロくない
    ・仕事で成功してた実業家なので、自己評価も低くないしバカな家族や婚約者に騙されることもない
    ・損得勘定もしっかりしているので、相手から有利な提案があった時に「私なんかに〜」みたいに自分を卑下したり変な遠慮して断ったりしない
    このあたりが安心して読んでいられるポイントかな

    もはや実家のバ家族や、前回のクズ夫の家族ではアホすぎて相手にならないレベル
    とくに異母妹が何回やられても腕ぶん回して挑んできて、何回退けても「わからせ」にならなくて笑える

    継母と異母妹に虐げられて〜という作品説明だけど、実父もクズじゃないですか笑

    エリスの実母が闘病中にも父親は不倫、再婚相手から生まれた妹はどう考えても実母が生きていた時期にデキている
    この設定だけでクズ以前に貴族として恥知らずにも程があるけど、「エリスが公爵と親しい」と知った途端エリスの現婚約者の存在なんて忘れて、「なんとしても公爵をものにしろ!」ってアホすぎんか

    後妻と妹のおバカな振る舞いも止めない、姉は自分の言いなりで何でも管理できると思い込んでいる無能な父親も

    (継母と妹のせいで)地味なエリスなんて捨てて、
    (有害な化粧品を塗ったくって)派手な美人の妹に乗り換え予定の現婚約者は、前クズ夫よりは腹黒さを見せるけど
    公爵様にライバル心剥き出し、エリスは自分を好きだと思い込んでいて小物感満載

    悪役たちが弱っちすぎてエリス&公爵様の相手にならんのだけど、もっと強い悪役は出てくるのかな?

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    壮大で、複雑で、因果応報な話

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    長いけど無駄のない、濃厚な話がぎゅっと詰まった作品

    名門伯爵家のキチク伯爵に弄ばれた母親から生まれた私生児
    貴族でも平民でもない、まさに人の扱いでなく虫ケラ以下の存在だった名もなき主人公

    私生児であると隠していたはずなのに、嫡男から遊びで暴力を受け、毎夜キチク伯爵に蹂躙される母を見せつけられる

    伯爵家の血を引いているとバレてしまい、母を人質にされ本妻の娘の身代わりとして恐ろしい噂のある公爵に嫁ぐことになるが、その公爵は伯爵家の人間…いや国中の腐った貴族とは違って高潔な人

    構成としては正直、話があちこちに飛びがち
    でも後半はそれでちょうどいい、一度に読めないくらいの鬱展開がある
    ただし、主人公ではなく悪役サイドに

    主人公は嫁いでからも色々あるけど基本的には愛されて、自分の価値をひとつずつ手に入れ
    父親とも思っていないキチク伯爵に付けられた「無価値」という名前を覆していく

    反対に、伯爵家は何かしらへの強い執着を捨てられず、愚かだったり非道な行いが原因でどんどんと転落していく
    主人公と公爵の幸せな暮らし、そこに対比のように堕ちていく様が挟み込まれる

    悪役の転落が本当に鬱展開で、ザマァなんて軽いものではない
    悪事がバレて正義の裁きが下るというわけでもなく、更なる悪に蹂躙されて
    主人公を酷い目に遭わせた悪役が酷い目に遭っても正直まったくスッキリしない…新しい悪が出てきてるじゃないかと

    でも因果応報、弱者であるからと踏みつけた人間は、自分が弱者の側に立った時に踏みつけられて初めて後悔や反省をする、意外にも悪役サイドに深い教訓があった

    ・事あるごとに罰だと女中を鞭で打ってきた我儘な姉は、その女中に異国で裏切られて財産を持ち逃げされるけど自力で家に帰る
    ・女遊びの激しい夫ではなく夫に弄ばれた女性を憎み激しい暴行をした伯爵夫人は、子供を奪われて薬物中毒に
    ・歪んだ愛情で主人公を蹂躙し、父親に似て屋敷で働く数々の女性を弄んだ嫡男は、自分よりも強い男に蹂躙され
    ・公爵が好きで嫉妬から主人公の命を狙った令嬢は、利用した男に囲われて穢され
    ・そして元凶のキチク伯爵は…

    善行も悪行もそれに見合った結果があって、まさに因果応報
    育った環境に負けず世界を恨むこともなく高潔で慈悲深い主人公にも見合った幸せが訪れる

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    めんどくさい、でも嫌な人はいない

    思春期のせいかよく分からないけど、テリトリーMの住人がとにかく全員めんどくさい笑

    でも面倒な原因が主に友達想いだったりする部分なので、基本的にはサッパリした良い子たちというか悪い人にはなれないかんじで安心感もって読める

    恋の矢印が一方通行の片想い集団、その中で告白したり失恋したり付き合ったりで人間関係がビミョーになりそうになるけど
    空気の悪さを察知すると残りの人たちが取り持ってくれたり、寄り添ってくれたり、説教してくれたりもするので、なんだかんだ壊れない不思議な関係

    最初のうちは一方通行な片想いのせいで全員が恋にマイナス思考なんだけど、途中から「恋をしているだけで、たとえ付き合っていなくても幸せ」ってプラス思考になっていくのが眩しいね

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    暴力的ワードセンス

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    ひとまずのスッキリ&ザマァを見たいなら、5話までは読んでみるのをオススメします

    2話で浮気相手の女を一発殴りはしますがバカ王子置いてスタコラと逃げ出すし、3話と4話はバカ王子からの仕打ちをひたすら耐えている(友人からは介護扱い)+もう1人の腹黒王子から珍獣・オモチャ扱いされているしでイラぁ……っとが溜まります

    バカ王子と取り巻きをにこやかに血塗れになりながらボッコボコにするまでで5話です
    主人公スカーレットが「鮮血姫」の二つ名を獲得するのでリアルに血塗れです

    そこからもチマチマと暴力で解決しますが、次の大物がボコられるまで結構長いです
    大変殴り心地の良い、「愛しのお肉様」という名のサンドバッグが流星のごとくフライハイするのは20話以降になるかなぁ…
    殴りそうで殴らないお預けが何話か続きます

    サンドバッグたちが「お肉様」なのは敵側にいる「痛みこそ愛」とかいうイタい名前の武器を使ってる変な女の影響で子豚ちゃんならしいです

    と、まぁ…変なワードが飛び交う感想になってしまいますが、どれも作中に出てくるので仕方ないのです

    神の加護とか宗教とか聖女とか、宗教戦争的な真面目な話になりそうでならない程度にはスカーレットが暴れてくださいます

    願わくば、1回くらいは腹黒の第一王子も愛の拳を喰らってほしいところです

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    主人公が強い&鈍感なので安心

    後宮とか貴族とか、権力者のゴチャゴチャに女同士のドロドロに…を表現するのにハラスメントまみれになるので読んでてシンドくなりそうなところですが

    主人公がお茶のことしか考えていないお茶バカさん(失礼)なので
    多少の困難はお茶のためなら何とも思わないし
    人の悪意に鈍感というか、ハラスメントがまるで通じてなくて安心して読める

    お茶だけでどこまで解決できるかは想像できないけど
    お花とか根っことかまで広げたらほぼ漢方だし、妊婦さんが飲んじゃいけないお茶とかあるし
    わりと万能にいけたりするのかもとワクワクもする

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    愛すべきおバカさんな親子

    死に戻り、というか赤子から人生やり直しでまさに人生2周目になる話
    1話の主人公カペラが処刑されるところまでは、そんなに好きなかんじじゃなかった

    婚約破棄を言い渡されて「なんでっ!この私が!」って反応ばかりで話し合うこともなくその場を立ち去ってしまうし
    読者視点でなくても、どう考えても親友に嵌められてるのに死ぬ瞬間まで気づかないし
    短絡的で頭悪そうだからやり直したところで微妙そうだなぁ…と(失礼)

    でも赤ちゃんに戻ったところから、いきなりパパの親バカな心の声でひっくり返された笑

    カペラたんが動ける月齢・年齢になった途端に「見捨てたパパへの復讐を!」の信念のもと行動力を発揮するけど、やっぱりおバカさんだからズレまくってる
    そして親バカなパパには何してもズッキューンと突き刺さって心の声が大暴走するのが楽しい

    中途半端に良い子ちゃんで、中途半端に何かが優れている設定で
    過去に戻ってもいざとなったら弱っちいし、考えなしな言動で周りを巻き込んだ挙句に助けてもらってばかりで、良い子ちゃんだから誰にでも良い顔して振り回して…みたいなヒロインよりもおバカに振り切れてるカペラたんの方が魅力的だよ!

    まぁおバカだけど、なんだかんだで良い子なんだけどね笑
    パパの復讐に燃えてるわりには、パパが死んじゃう!と思わず走り出しちゃう
    1周目で嵌めてきたであろう親友(気づいてない)とはまた親友になりたくて仕方ない

    心の声だけおバカなパパ、婚約破棄を突きつけてくる予定の王子も子供の頃は真っ直ぐおバカ

    ちゃんと笑える範囲内で愛すべきおバカで溢れている漫画

    • 5
  8. 評価:5.000 5.0

    パラレルワールド風グルメファンタジー?

    今すぐ前世の記憶を捨てたい主人公の空

    前世の記憶を持つ空は、また同じ日本人として生まれたんだと思っていたらどうも違う?
    なんか魔力とか存在するし、都落ちではなく「田舎落ち」なんて単語が生まれるほど、田舎に住むことはとんでもないステータスな世界だった

    体が弱いと思っていたけど、空は魔力の器が大きく、東京は魔力が少なすぎて成長できない

    食べ物から魔力を摂取できるけど東京の食べ物は魔力が少なくて食べてもお腹いっぱいにならない
    空が満足する量を食べると食費がヤバい
    田舎のじいちゃんから送られてきた米でしか満足できず、田舎で祖父母と住むことになる

    しばらくすると、江戸時代あたり?までは前世の日本と同じかんじの世界だったらしく
    異変が起きて魔力が発生、田舎に取り残された人たちが魔力に適応したことで現在の人外魔境の田舎になってしまった話が出てくるので
    異世界というよりはパラレルワールドかな?

    ということで、とんでも田舎の異文化交流的な話に混ざって、空がモリモリとご飯を食べるシーンがとても多い
    そして空がまた美味しそうに食べる
    体質的に大食い設定なので色んなものを沢山食べてくれる

    食費とか資源とか気にしなくていい田舎のスケールのデカさで、変な安心感を持って読んでいられる笑

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    真面目、というか初心で微笑ましい

    森に1人で住む魔女さんと、魔女さんが密かに好きだった騎士さん

    騎士さんは惚れ薬をくれと依頼してきて、魔女さんはひっそりと失恋ちっくに

    「惚れ薬の材料を取ってこい」という要求を小出しにして騎士さんに定期的に来てもらうだけ、というなんとも控えめなアプローチ(というか会いたいだけ)

    騎士さんの方は、顔もよく見えんし訳分からん要求で遠ざけようとしてくるし、信用ならん!となっていたところに
    ラッキースケベ、もとい魔女さんの全裸水浴びシーンに遭遇してしまい、若くて綺麗な娘さんと知ったらそれで頭がいっぱいに笑

    騎士さんは貴族なわけで
    ちゃんとした貴族なら婚約者以外とは付き合わないし、結婚まで女性だけでなく男性も貞淑を保ってるわけですよね

    貴族ものにありがちな
    異性を口説きまくり侍らせまくりとか、下半身節操ない浮気者とか、
    ヒロイン一筋なはずなのに女性を落とす方法から夜の営みのテクニックまで習得済みのリアリティないパーフェクト男とかでもなく、

    1回裸を見ちゃっただけで落ちちゃうし若い女性の扱いも分からない騎士さんが妙にリアルでおもしろい笑

    魔女さんは多少ツンデレながらやっぱり真面目で、騎士さんは距離感ややバグりつつもやっぱり真面目で

    真面目同士な2人なので、基本的にお茶してる話が続いて急展開はなかなか起こらない
    というか少し近づいただけで真っ赤になってしまうので進展しない笑

    なのに見ていられるのはセリフ回しなのか絵のほんわか綺麗なかんじか、不思議な魅力のある作品

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    表情、構図、ストーリーも良い

    始まりは、正直よく分からなかったです

    流行りというか、よくある
    ◯◯な私が××したら、△△な誰々に◇◇された
    みたいなタイトルでもないし
    なんでもかんでも説明はしてくれないけど、徐々に謎が解けるかんじが心地よいです

    いきなりお姫様が出てきて「お嬢様はどこ?」ってなります
    その後に女の子も出てくるけど金髪で「表紙の赤い髪の女の子はどこ?」ともなりますが
    みんな同じ、主人公のお嬢様です

    お嬢様は自分に何が起きたのか分かっていないので、読者もお嬢様と同じくらいの情報しかなく
    お嬢様を迎え入れる家族が出てくる辺りから動き回るキャラも一気に増えて、壮大な話が広がっていきます

    絵は柔らかいかんじで、色彩が綺麗です
    キャラの表情も豊かで
    だいたい各話に1つ「見せ場」と言えるような綺麗な一枚絵があって、その構図が好きです

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