午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全51件
  1. 評価:5.000 5.0

    アニメも最高

    2025年9月6日の放送が、ちょうど無料53話らへんの話でした
    無料の続き、アニメで観られますよ
    でも残り3話くらいかな…どこまでやるのかな

    漫画の雰囲気は、もちろん怖いシーンは怖いけど過度なホラー演出は少なく、徐々に歪んで壊れていく日常をわりと淡々と描いている
    空気感としては「青野くんに触りたいから死にたい」に近いかも
    ホラーシーンも日常の延長だけど、明らかに違和感がある
    なのに静かだったり淡々としてるのが逆に怖い…みたいな

    タイトルで全部ネタバレしてるような流行りモノと違ってキャラも状況がよく分かってないので、読者もキャラと一緒に謎を解いて知っていく過程を味わえる
    高校生の日常なので、友人とのくだらない会話やコメディ要素もあって、学校行事なんかもあって

    アニメもホラー定番の大きな音で脅かしてくるかんじも、過度なBGMも少ない気がする
    合唱コンの合唱曲はオリジナルらしく、よしきと光が2人だけで歌ってるエンディングがすごく良かった
    (しまった、アニメの感想になってしまう)

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    ありえなさをキャラの魅力で捩じ伏せる

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    「親の再婚で新しい家族が〜」なテンプレ始まりなのに、"よくある設定"ではないという斬新さよ

    まず「母の再婚相手の遠縁で暫定的に引き取られている男子」ってさ、義理の弟ですらないよね?
    戸籍上は全くの他人?なら恋愛的な障壁はテンプレ義理の姉弟より低いはずなのに、
    しかも最初からゼロ距離レベルに距離感バグってるのに、恋愛にならなさそうなのが逆にすごい笑
    それも、らんちゃんと栢くんのとんでもキャラあってのこと

    人間関係から逃げ回って豚の孫助さんをひたすらに愛でる自称コミュ障らんちゃんだけど、家庭内に現れたモンスターとはちゃんと向き合う(そもそも逃げ場ないんだけど)
    テンパっても頭のどこかは冷静で、ゼロ距離モンスターのスキンシップにもあまり動じないし流されない、だからって拒絶もしない
    栢くんにアワアワしつつも、唐突に冷静になってスン。とする顔がたまらない笑

    栢くんは超ギリギリを攻めたキャラで、性格設定がちょっと違ってたら漫画なのに「ありえん!ふざけるな!」ってなってしまいそうな危うい男子
    そこをギリギリで踏みとどまらせるバブみ。
    「どうせ、らんちゃんには本気で酷いことなんてしないんでしょ?」なんて楽観視できないくらいに常識が違うし色気も溢れてるけど、でもやっぱり信じたくなる不思議なバブみ。

    脇を固めるクラスメイトも爽やか純情好青年に、腹黒系あざと女子と、その他モブも濃ゆめだけど嫌なキャラが少ないのも良き

    親は…もうちょい子供の環境整えてやれよと言いたくなる
    栢くんはカウンセリング・治療・専門の教育とか必要なレベルの生育歴だと思うけど、その不安定さを全部らんちゃんが受け止めてるからさ

    家どころか学校生活も侵食されてるくらいで、下手するとヤングケアラー感が出ちゃう
    そこをまた、じわじわと成長を見せる栢くんが踏みとどまらせてくれてるんだけど

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    どこまでも人間のはなし

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    例の地獄がある世界とも間違いなく繋がってそうだなと思える場面もあるけど、これはどこまで行っても、モグラ自身も含めて「人間」の話なんだなと

    ちゃんと面白くて、ちゃんと怖くて、ものすごく不気味だったりして、雑学や豆知識が仕入れられたり、あるあるに共感したり、時には精神的に抉りにくるような重たさもあって、
    でも全体的にはすごく軽快で軽妙で愉快な空気で

    …なんか、とんでもなく絶妙なバランスです
    テーマは全然違うけど、空気感としてはハコヅメに似たバランス
    重たくなるとポンっと笑いが放り込まれて情緒がぐちゃぐちゃになるやつです

    あの世から出禁を食らってるモグラが、なぜ出禁なのか、いつから出禁なのかは現時点のわりと最新の方でもハッキリとはしないけど
    本名や正体については始めの方からジワジワと匂わせられます

    わりと早め…最初の長編エピソードが終わったあたりで正体ハッキリと明言されます
    明言されただけで、どんな存在かの説明は必要な時に最低限でチラホラなかんじ
    日本の神話に基づいているので検索すれば出てくるっぽいけど、この作品内で知りたいので検索しない笑

    あの世へ出禁の罰を与えられる存在ってことで神とか出てくるし、
    化け猫やら犬やらレッサーパンダやら、ラッコに虎にヨウムまで動物成分も豊富だし、
    妖狐とギャンブル対決とかしちゃったりもするけど

    基本的には生者でも死者でも拗らせた人間相手に、おせっかいに関わって人たらしを発揮する話

    人間がどのように拗れていくか…その過程を丁寧に掘り下げられるのでけっこう精神的にキます

    無神経な言葉、無責任な噂、属性による決めつけ、勝手に神格化してきたり逆にアンチに中傷されたり、シンプルに暴言を浴びせ続けられたり
    モグラ本人が作中で語ってる通り「会話」ってすごく大事だなと
    戦争や虐待など分かりやすい「壮絶な経験」も出てくるけど
    「誰とどんな会話をしたか」、「誰にどんな言葉をかけられたか」で人間の方向性が簡単に決まってしまう

    そんな人間の、そしてモグラ本人の闇なんかが溢れ出したり
    逆に人間臭さゆえに誰かやモグラが救われたりもします

    • 8
  4. 評価:5.000 5.0

    まさに破滅についての話

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    私が死んで満足ですか?と問いかけているが、その私は出てこない…わけでもないけど
    "私"目線でストーリーが進むことはほぼなく、「残された人々の破滅について」の部分がメイン

    ・有能な人物を追放したら国/家/組織が立ち行かないので連れ戻したいです!
    ・追放された人が復讐を誓い破滅に追い込みます!
    コレ系と思いきや、だいぶ違う

    テンプレの婚約破棄や冤罪で始まっても、追放もされないし復讐もしない
    そこまで進む前に、私=疎まれた令嬢ロロナが急にいなくなってしまい、疎んでいた連中はまさに満足するだけ

    ロロナがなぜ疎まれていたか、なぜ婚約破棄されたか、本当に事故死なのか…陰謀とかゼロです
    究極に自己中な連中が、バラバラに自分のために動いただけで策略とかないです

    ロロナを思って復讐に燃える人もいるけど、必要ないんじゃ?
    もはやロロナいても破滅したんじゃ?
    ってくらいにマジで自滅してて、破滅ってのは要するに"破産"ですね
    有能な人はまた金を稼げるけど、地位だけで能がない人間は破産するだけで破滅です

    実際にロロナを疎んでいたのは婚約破棄を仕掛けた王太子と妹ルミナくらいで、一方的かつ大々的に婚約破棄した責任を取るのに金が必要

    ロロナ&ルミナの両親は疎む以前に興味もない
    だからってルミナだけ可愛がるでもなく、自分にしか興味がない

    そして両親は、若い王太子&ルミナほどに万能感に酔いしれてもいない
    歳を重ねてるだけあってか、自分の無価値加減に気づいていて使わない武力や宝石にジャブジャブ金を注ぎ
    父親に至っては「完璧な娘を亡くした可哀想な自分」に価値を見出す始末

    金がないどころか借金まみれ、武力や宝石を手放せば助かると言われても絶対に手放さない
    「自分以外の誰かが犠牲を払え」ってスタンスで、目先の金のためならルミナの方まで売り飛ばしちゃう

    物語最大の謎は、ロロナがなぜ死んだか、そもそも本当に死んだのか?という部分になるけど
    残された人々の破滅はシンプルかつスピーディー

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    ちゃんと現代的

    スマホ、インフルエンサー、ライブ配信…etc.

    ちゃんと現代アイテムを組み込みつつ、ミステリーの「お作法」もふんだんに詰め込まれてて面白い

    あとコンビがちゃんと両方とも活躍してるのが高評価ポイント!

    超優秀な探偵役に、無能か未熟なアシスタント役を付けてその人に話すテイで読者に説明を入れる…みたいなかんじではなく

    推理力、知識、記憶力、計画性、コミュ力、人脈
    探偵に必要な要素がいい感じに2人に振り分けられてる

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    とても貴族らしい話

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    主人公メルフィーナは産まれた時から受難続き
    (母親が旅先で産気づいてしまい、血統を重視し、赤子の取り違えなどを警戒する貴族としては産まれを保証されなかった目障りな娘だったとか)

    適齢期に入ったら即結婚話が進められ、結婚を命じられたその場で嫁ぎ先の公爵家へ向かう馬車に押し込められ

    途中で事故ったりしながら長い旅程を終え、結婚のための手続きやら儀式も終わってやっと一息ついたら「妻として愛さない」と放つお決まりの夫

    そんな夫に用はないとばかりに領地を譲り受け、また長時間馬車に揺られてその土地へ……
    という話が終わるまで、転生ものだとは全く悟らせなかった

    公爵家への道中で発生した事故によって転生前の記憶を取り戻し、「ハートの国のマリア」だとかいうゲームの世界だと気づいたメルフィーナ
    冷酷夫はそのゲームの攻略対象で、つまり自分はそのルートの悪役だと

    ハードモードをクリアするにはかなりの知識が必要という雑学王ゲームをやり込んだ主人公は、自分のため領民のために領地改革を行う

    ただの領主・代官ではなく、貴族夫人としての身分は役にも立ち邪魔にもなり
    公爵家から着いてきた騎士や侍女との距離感も難しい
    農業改革のためには農奴という制度が立ちはだかる

    主人公も認める
    「魔石によって家電のようなものがあり、貴族や都会の中流階級までなら便利な生活ができるご都合主義なファンタジー」という部分以外は
    とてもリアルな身分制度と生活環境が描かれていて

    前世の記憶によって貴族としての枠組みから外れた主人公が1番貴族として領民のことを考えていて皮肉だね

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    死に様で魅せる話

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    人類に病気をばら撒く自動人形と、かつてその病気にかかり自動人形を壊す使命を持った超人集団しろがね
    …詳しいストーリーにはもう触れないけど、このしろがね達と自動人形の、死に様が本当にグッサグサと心に突き刺さる

    この人は安牌だよねって枠もあるけど、敵も味方も、しろがねも自動人形も、それこそ使い捨て人形のように無駄死にかよってくらいにバンバン死ぬ

    個人的に必読な死に様のキャラが
    ・娘を人形の囮に使ってきた最古のしろがねルシール
    亡くなってからも娘アンジェリーナの回想に出てくるけど、そこを読むとまた旅立つ時の笑顔が苦しい

    ・旧タイプしろがねを見下していたしろがね-Oのジョージ
    怖がる子供たちのためにピアノを弾いてあげて初めて必要とされる実感を得るけれど、その子供たちを守るために自分より新型のOと戦って死ぬ
    「なんの曲を弾いてあげよう」と手を動かしながら、その手が動かなくなる

    ・始まりの人形フランシーヌ
    悲劇の元凶に魅入られたために若くして亡くなる人間フランシーヌを再現するために作られ、人類の憎しみを、人形たちの期待を一身に背負うことに疲れてしまい壊れることを望むが、人間の赤ちゃんを守るために微笑みながら消滅する

    ・勝の"しろがね"エレオノールの両親アンジェリーナと正二
    先にアンジェリーナが亡くなり、90年後に正二が亡くなる
    「永劫が終わってもずっと」という約束を守るため天国にも地獄にも行かずに正二を待っていたアンジェリーナの手を取る正二、この旅立ちのショットがすごくいい

    ・勝、鳴海、エレオノールを見守るしろがねギイ
    死にたがりのしろがね達と違い、大事なものを守るために自己犠牲で徐々に傷ついていく
    母親を求めて、妹を守って、母の面影を残した人形の腕に抱かれて亡くなる

    ・最古の人形、コロンビーヌ、アルレッキーノ、パンタローネ
    人間を苦しめるために作られ捨てられ、存在理由を与えてくれたフランシーヌが既に消滅していることを知り絶望していた
    フランシーヌそっくりなエレオノールの命令で人間を守るが、自ら人間の温もりや笑顔を求めて人間を守るようになり、人間のために壊れる

    人間は未練を残すけど、意外と人形が満足して逝ったり
    最後まで自分勝手なキャラは人間も人形も無様に死んでいくし、この人安牌じゃないの?という人も死ぬ

    • 2
  8. 評価:5.000 5.0

    超ハイテンション顔芸グルメギャグ漫画

    小難しいストーリーはほぼなし笑!
    ハイテンションで飯作ってスイーツ作って、食べてもらって自分も食って、ひたすらに感動する話

    だからって単調にならない程度に波が来ては豪快に乗りこなしていくかんじ

    ちょっと斬新なのは、グルメ漫画には珍しく顔芸するのは食べる側でなく作る側ってところかな笑

    あとはカカオを人力で死にそうになりながら粉にしたり、やっと入手した貴重なコメを増やすために何ヶ月もかけて稲作したり
    魔法のある世界だけど超便利な代物ではなく、基本的にどうにかするのはど根性!

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    神回連発しすぎ!

    ヤバい面白い…!
    外星人(つまりは宇宙人)向け保険外交員という設定からして面白いけど、本当にストーリーが神だと思う
    エモいなんて単語じゃなくて、なんかもっとこう、きゅうーー…となるかんじ

    デビュー作から何作か読んだことある作者さんで画力は昔から高かった
    絵柄自体はほとんど変わってないのに、すごく上手くなったと感じるのは表現力の違いなんかな?

    カラーの絵とかすごい綺麗だし
    ジャンプで描いてた時のようなハラハラドキドキなバトルシーンも豊富だし
    絶妙にうるさくない邪魔にならないギャグシーンもあって笑えるし
    メインの穂村・水森に関する謎がちょっとずつ解けてくかんじは先が気になって仕方ない

    けど、なにより本当にストーリーが神だと思う(2回目)

    現実世界の何でもない一般人でも、保険が必要な場面って事故トラブルに病気に死亡、人生の一大事・人生が終わる時なんだよね…
    それを宇宙規模にまで広げた壮大さはもちろんあるんだけど、内面的・感情的な部分だけ見ると、何でもない一般人と大差なくて

    バトルやギャグシーンとは反対に、本当に淡々と事実だけを積み重ねていくかんじが逆に頭か心かにストンっ…とはまる

    まだ大切な人との別れを経験したことなくても、大きなトラブルがなくても、誰でも生きてれば共感できるって話がきっとあると思う

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    今のところ下足痕は踏んでない

    正義感に燃えてもいないけど、不真面目ってわけでもない
    セクハラパワハラは言うけど、本気で足を引っ張ったりはしてこない

    「こんなん事件性ないよ!」と市民を切り捨てたりはしないけど、「全部は対応できないから優先順位つけなきゃ」と淡々とこなしたりはする

    リアル警察なんぞ知らんけど、フツーに会社員みたいな人たちでリアルに感じて
    極端なキャラがいないせいか、なんかすごく「ちょうどいい」かんじでフラットに読める

    コメディの加減も、絶妙に犯罪行為や被害者は茶化したりしてないのもいいね

    • 1

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