午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全47件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    ちゃんと現代的

    スマホ、インフルエンサー、ライブ配信…etc.

    ちゃんと現代アイテムを組み込みつつ、ミステリーの「お作法」もふんだんに詰め込まれてて面白い

    あとコンビがちゃんと両方とも活躍してるのが高評価ポイント!

    超優秀な探偵役に、無能か未熟なアシスタント役を付けてその人に話すテイで読者に説明を入れる…みたいなかんじではなく

    推理力、知識、記憶力、計画性、コミュ力、人脈
    探偵に必要な要素がいい感じに2人に振り分けられてる

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    とても貴族らしい話

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    主人公メルフィーナは産まれた時から受難続き
    (母親が旅先で産気づいてしまい、血統を重視し、赤子の取り違えなどを警戒する貴族としては産まれを保証されなかった目障りな娘だったとか)

    適齢期に入ったら即結婚話が進められ、結婚を命じられたその場で嫁ぎ先の公爵家へ向かう馬車に押し込められ

    途中で事故ったりしながら長い旅程を終え、結婚のための手続きやら儀式も終わってやっと一息ついたら「妻として愛さない」と放つお決まりの夫

    そんな夫に用はないとばかりに領地を譲り受け、また長時間馬車に揺られてその土地へ……
    という話が終わるまで、転生ものだとは全く悟らせなかった

    公爵家への道中で発生した事故によって転生前の記憶を取り戻し、「ハートの国のマリア」だとかいうゲームの世界だと気づいたメルフィーナ
    冷酷夫はそのゲームの攻略対象で、つまり自分はそのルートの悪役だと

    ハードモードをクリアするにはかなりの知識が必要という雑学王ゲームをやり込んだ主人公は、自分のため領民のために領地改革を行う

    ただの領主・代官ではなく、貴族夫人としての身分は役にも立ち邪魔にもなり
    公爵家から着いてきた騎士や侍女との距離感も難しい
    農業改革のためには農奴という制度が立ちはだかる

    主人公も認める
    「魔石によって家電のようなものがあり、貴族や都会の中流階級までなら便利な生活ができるご都合主義なファンタジー」という部分以外は
    とてもリアルな身分制度と生活環境が描かれていて

    前世の記憶によって貴族としての枠組みから外れた主人公が1番貴族として領民のことを考えていて皮肉だね

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    死に様で魅せる話

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    人類に病気をばら撒く自動人形と、かつてその病気にかかり自動人形を壊す使命を持った超人集団しろがね
    …詳しいストーリーにはもう触れないけど、このしろがね達と自動人形の、死に様が本当にグッサグサと心に突き刺さる

    この人は安牌だよねって枠もあるけど、敵も味方も、しろがねも自動人形も、それこそ使い捨て人形のように無駄死にかよってくらいにバンバン死ぬ

    個人的に必読な死に様のキャラが
    ・娘を人形の囮に使ってきた最古のしろがねルシール
    亡くなってからも娘アンジェリーナの回想に出てくるけど、そこを読むとまた旅立つ時の笑顔が苦しい

    ・旧タイプしろがねを見下していたしろがね-Oのジョージ
    怖がる子供たちのためにピアノを弾いてあげて初めて必要とされる実感を得るけれど、その子供たちを守るために自分より新型のOと戦って死ぬ
    「なんの曲を弾いてあげよう」と手を動かしながら、その手が動かなくなる

    ・始まりの人形フランシーヌ
    悲劇の元凶に魅入られたために若くして亡くなる人間フランシーヌを再現するために作られ、人類の憎しみを、人形たちの期待を一身に背負うことに疲れてしまい壊れることを望むが、人間の赤ちゃんを守るために微笑みながら消滅する

    ・勝の"しろがね"エレオノールの両親アンジェリーナと正二
    先にアンジェリーナが亡くなり、90年後に正二が亡くなる
    「永劫が終わってもずっと」という約束を守るため天国にも地獄にも行かずに正二を待っていたアンジェリーナの手を取る正二、この旅立ちのショットがすごくいい

    ・勝、鳴海、エレオノールを見守るしろがねギイ
    死にたがりのしろがね達と違い、大事なものを守るために自己犠牲で徐々に傷ついていく
    母親を求めて、妹を守って、母の面影を残した人形の腕に抱かれて亡くなる

    ・最古の人形、コロンビーヌ、アルレッキーノ、パンタローネ
    人間を苦しめるために作られ捨てられ、存在理由を与えてくれたフランシーヌが既に消滅していることを知り絶望していた
    フランシーヌそっくりなエレオノールの命令で人間を守るが、自ら人間の温もりや笑顔を求めて人間を守るようになり、人間のために壊れる

    人間は未練を残すけど、意外と人形が満足して逝ったり
    最後まで自分勝手なキャラは人間も人形も無様に死んでいくし、この人安牌じゃないの?という人も死ぬ

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    超ハイテンション顔芸グルメギャグ漫画

    小難しいストーリーはほぼなし笑!
    ハイテンションで飯作ってスイーツ作って、食べてもらって自分も食って、ひたすらに感動する話

    だからって単調にならない程度に波が来ては豪快に乗りこなしていくかんじ

    ちょっと斬新なのは、グルメ漫画には珍しく顔芸するのは食べる側でなく作る側ってところかな笑

    あとはカカオを人力で死にそうになりながら粉にしたり、やっと入手した貴重なコメを増やすために何ヶ月もかけて稲作したり
    魔法のある世界だけど超便利な代物ではなく、基本的にどうにかするのはど根性!

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    神回連発しすぎ!

    ヤバい面白い…!
    外星人(つまりは宇宙人)向け保険外交員という設定からして面白いけど、本当にストーリーが神だと思う
    エモいなんて単語じゃなくて、なんかもっとこう、きゅうーー…となるかんじ

    デビュー作から何作か読んだことある作者さんで画力は昔から高かった
    絵柄自体はほとんど変わってないのに、すごく上手くなったと感じるのは表現力の違いなんかな?

    カラーの絵とかすごい綺麗だし
    ジャンプで描いてた時のようなハラハラドキドキなバトルシーンも豊富だし
    絶妙にうるさくない邪魔にならないギャグシーンもあって笑えるし
    メインの穂村・水森に関する謎がちょっとずつ解けてくかんじは先が気になって仕方ない

    けど、なにより本当にストーリーが神だと思う(2回目)

    現実世界の何でもない一般人でも、保険が必要な場面って事故トラブルに病気に死亡、人生の一大事・人生が終わる時なんだよね…
    それを宇宙規模にまで広げた壮大さはもちろんあるんだけど、内面的・感情的な部分だけ見ると、何でもない一般人と大差なくて

    バトルやギャグシーンとは反対に、本当に淡々と事実だけを積み重ねていくかんじが逆に頭か心かにストンっ…とはまる

    まだ大切な人との別れを経験したことなくても、大きなトラブルがなくても、誰でも生きてれば共感できるって話がきっとあると思う

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    今のところ下足痕は踏んでない

    正義感に燃えてもいないけど、不真面目ってわけでもない
    セクハラパワハラは言うけど、本気で足を引っ張ったりはしてこない

    「こんなん事件性ないよ!」と市民を切り捨てたりはしないけど、「全部は対応できないから優先順位つけなきゃ」と淡々とこなしたりはする

    リアル警察なんぞ知らんけど、フツーに会社員みたいな人たちでリアルに感じて
    極端なキャラがいないせいか、なんかすごく「ちょうどいい」かんじでフラットに読める

    コメディの加減も、絶妙に犯罪行為や被害者は茶化したりしてないのもいいね

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    主役はセシル殿下

    作品の雰囲気としては、誤解を恐れずに例えるなら、「某あくまで執事」な漫画に似ているなと思う

    ※人の心というものを理解し難いが、感情が動くということに魅力を感じずにはいられない、有能で何でもこなす主人公ってあたりとか
    ※表面上はニコニコしつつ、本気な時は腹黒い笑顔で刺しにかかってくるあたりとか

    …似てるのは空気感なので、設定は全然違いますよ

    自称悪役令嬢な婚約者バーティアの暴走機関車っぷりも、ちゃんとオモシロ可愛い範疇に収まってて良き
    彼女なりの行動理念に基づいた芯の通ったものゆえ、ただのおバカさんではないのも愛せるポイント

    この、単純でちょっとポンコツな人を上手く操って動かすあたりがまた、某執事さんが屋敷のポンコツ使用人を動かすかんじに似てる
    そしてポンコツっぷりが想像を上回って振り回されるかんじもw

    あと衣装が人形みたいで可愛い
    セシル殿下が成長してからはあまり出てこないけど、お子様時代の貴族少年が着てる服のデザインが良き
    成長した令嬢のドレス姿ももちろん良き

    あとバーティアのパパが、殿下に対してナチュラルに失礼でかなり好きだな

    • 2
  8. 評価:5.000 5.0

    こりゃ尊いわ

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    目が見えない人間、透明人間、獣人、ゲイの人間、エルフ、鬼、カニやらイカやら水生系

    多様性のオンパレードだけど、なんというか意識高い系でもなく押しつけ感もない
    本当に自然に「そりゃ違くて当然だよな、違いを吸収するのに大袈裟な騒ぎも要らないよな」と思えるというか

    柄物の服でオシャレしたいから、邪魔な柄のある毛皮を染めようか悩んでるんだよね
    → へぇ?そうなんですか?(軽)
    …見えないから分からんし重要なこととも思ってないってことなんだけど、何を気にするかなんて種族どころか個人によって違うと

    そして何やら宇宙人らしき毛玉さんたちも出てくるし、もう種族とか置いといてまとめて地球人だ!ってなる笑

    主役2人の、芯が通ってるけど、ちょっとだけ弱いかんじとか
    大人なかんじもあり、やけに初々しいかんじもあり、こりゃ尊いわとしか言えん

    地味に周りの見守ってそっとしておく空気感も好き

    • 61
  9. 評価:5.000 5.0

    まさに波のような空気感

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    まず、「若者の中に飛び込んだ人生の先輩、人生経験を武器にどんどん認められてのサクセスストーリー!」…ではないです
    むしろ若者が先に認められて、自分は取り残され、自分にはどれだけ時間が残っているのか?と焦ってしまうくらい

    主人公うみ子さんは65歳の未亡人(?)
    連れ添った夫が亡くなり、娘は嫁いで孫もいて時々テレビ電話するくらい、突然に暇になるけど、ご近所さんに誘われる習い事(フラダンスとか…)には興味を持てず

    ふらっと入った映画館で遭遇した美大生・海(カイ)くんの言葉をきっかけに、自分も美大への入学を決断する

    この、歳の差40以上のうみ子の海の、不思議な関係性が魅力的で
    親友のような、ライバルのような、親子のような、ものすごく時々は男女のような機微を感じるし
    定義する単語が見つからないけれど、お互いに「唯一無二」であることが間違いないと伝わってくる

    「波にのまれる」とよく出てくるけど、海はいつも同じ顔ではなく
    大波に攫われることもあれば、凪になって船が進まないなんて状態にもなる
    年相応に病気もする

    サクセスストーリーではないけど、確かに評価してくれる人たちはいて、でも先に世界に飛び立った海と自分を比べてしまう
    成功したように見える海は海で若造であり、周りとうまく行かずに焦り、魅力的な容姿も相まって「自分の作品でない部分」が評価されているような気分になれば沈む

    分かりやすく単純な関係性でもストーリーでもないけど他のキャラも魅力的で軽快な会話が心地よくて読みやすいし
    65歳も、20歳前後の若者たちも、一方的でなく良い影響を与え合っているのが、すごくいい

    • 2
  10. 評価:5.000 5.0

    敵の顔芸やばいw男性も好きかと

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    シンデレラストーリーは女性が好みそうな題材だけど、キャラとかストーリーとか構成とか、男性も好きだと思う

    なんせ悪役の顔芸が本当にヤバくてw
    クズさも、キモさも、おバカさもあまりにも突き抜けてて、もはやギャグかホラーかと思えるほど
    元は美形キャラのはずなのに、よくここまで崩せるものだと

    悪役がうっとりする顔がマジやべぇの
    思い通りにならないときのヒステリーな顔はもう妖怪レベル
    あまりにバカで自滅していくから、ザマァってよりも「そりゃそーだ」ってw
    「あ、コイツはバカで墓穴を掘りに掘りまくるに違いない」って第一印象を裏切らない

    もちろん、そんな悪役ばかりじゃ胸ヤケしてしまうので、結婚してからの菜々緒の周りは基本的に良い人で有能な人ばかりで
    結婚相手の夜行様も、そのまま少年漫画の主人公になれるくらい魅力的だし
    適度に2人がイチャつく話が入ってて嫌な気分だけで終わらせない

    単純バカの悪役だけでなく、夜行の母親とか「コイツは本当にやべぇわ」ってなるし、そう簡単に退場しなさそうなラスボス感すごいし

    「なんだコイツ嫌なヤツだな」って第一印象の夜行の兄ちゃんとかは、嫌なヤツだけじゃないと分かるし

    予想通りにスカっとなる部分、予想を裏切る部分、浅すぎず難解すぎない設定でいいバランス

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