午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全42件
  1. 評価:5.000 5.0

    今のところ下足痕は踏んでない

    正義感に燃えてもいないけど、不真面目ってわけでもない
    セクハラパワハラは言うけど、本気で足を引っ張ったりはしてこない

    「こんなん事件性ないよ!」と市民を切り捨てたりはしないけど、「全部は対応できないから優先順位つけなきゃ」と淡々とこなしたりはする

    リアル警察なんぞ知らんけど、フツーに会社員みたいな人たちでリアルに感じて
    極端なキャラがいないせいか、なんかすごく「ちょうどいい」かんじでフラットに読める

    コメディの加減も、絶妙に犯罪行為や被害者は茶化したりしてないのもいいね

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    主役はセシル殿下

    作品の雰囲気としては、誤解を恐れずに例えるなら、「某あくまで執事」な漫画に似ているなと思う

    ※人の心というものを理解し難いが、感情が動くということに魅力を感じずにはいられない、有能で何でもこなす主人公ってあたりとか
    ※表面上はニコニコしつつ、本気な時は腹黒い笑顔で刺しにかかってくるあたりとか

    …似てるのは空気感なので、設定は全然違いますよ

    自称悪役令嬢な婚約者バーティアの暴走機関車っぷりも、ちゃんとオモシロ可愛い範疇に収まってて良き
    彼女なりの行動理念に基づいた芯の通ったものゆえ、ただのおバカさんではないのも愛せるポイント

    この、単純でちょっとポンコツな人を上手く操って動かすあたりがまた、某執事さんが屋敷のポンコツ使用人を動かすかんじに似てる
    そしてポンコツっぷりが想像を上回って振り回されるかんじもw

    あと衣装が人形みたいで可愛い
    セシル殿下が成長してからはあまり出てこないけど、お子様時代の貴族少年が着てる服のデザインが良き
    成長した令嬢のドレス姿ももちろん良き

    あとバーティアのパパが、殿下に対してナチュラルに失礼でかなり好きだな

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    こりゃ尊いわ

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    目が見えない人間、透明人間、獣人、ゲイの人間、エルフ、鬼、カニやらイカやら水生系

    多様性のオンパレードだけど、なんというか意識高い系でもなく押しつけ感もない
    本当に自然に「そりゃ違くて当然だよな、違いを吸収するのに大袈裟な騒ぎも要らないよな」と思えるというか

    柄物の服でオシャレしたいから、邪魔な柄のある毛皮を染めようか悩んでるんだよね
    → へぇ?そうなんですか?(軽)
    …見えないから分からんし重要なこととも思ってないってことなんだけど、何を気にするかなんて種族どころか個人によって違うと

    そして何やら宇宙人らしき毛玉さんたちも出てくるし、もう種族とか置いといてまとめて地球人だ!ってなる笑

    主役2人の、芯が通ってるけど、ちょっとだけ弱いかんじとか
    大人なかんじもあり、やけに初々しいかんじもあり、こりゃ尊いわとしか言えん

    地味に周りの見守ってそっとしておく空気感も好き

    • 51
  4. 評価:5.000 5.0

    まさに波のような空気感

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    まず、「若者の中に飛び込んだ人生の先輩、人生経験を武器にどんどん認められてのサクセスストーリー!」…ではないです
    むしろ若者が先に認められて、自分は取り残され、自分にはどれだけ時間が残っているのか?と焦ってしまうくらい

    主人公うみ子さんは65歳の未亡人(?)
    連れ添った夫が亡くなり、娘は嫁いで孫もいて時々テレビ電話するくらい、突然に暇になるけど、ご近所さんに誘われる習い事(フラダンスとか…)には興味を持てず

    ふらっと入った映画館で遭遇した美大生・海(カイ)くんの言葉をきっかけに、自分も美大への入学を決断する

    この、歳の差40以上のうみ子の海の、不思議な関係性が魅力的で
    親友のような、ライバルのような、親子のような、ものすごく時々は男女のような機微を感じるし
    定義する単語が見つからないけれど、お互いに「唯一無二」であることが間違いないと伝わってくる

    「波にのまれる」とよく出てくるけど、海はいつも同じ顔ではなく
    大波に攫われることもあれば、凪になって船が進まないなんて状態にもなる
    年相応に病気もする

    サクセスストーリーではないけど、確かに評価してくれる人たちはいて、でも先に世界に飛び立った海と自分を比べてしまう
    成功したように見える海は海で若造であり、周りとうまく行かずに焦り、魅力的な容姿も相まって「自分の作品でない部分」が評価されているような気分になれば沈む

    分かりやすく単純な関係性でもストーリーでもないけど他のキャラも魅力的で軽快な会話が心地よくて読みやすいし
    65歳も、20歳前後の若者たちも、一方的でなく良い影響を与え合っているのが、すごくいい

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    敵の顔芸やばいw男性も好きかと

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    シンデレラストーリーは女性が好みそうな題材だけど、キャラとかストーリーとか構成とか、男性も好きだと思う

    なんせ悪役の顔芸が本当にヤバくてw
    クズさも、キモさも、おバカさもあまりにも突き抜けてて、もはやギャグかホラーかと思えるほど
    元は美形キャラのはずなのに、よくここまで崩せるものだと

    悪役がうっとりする顔がマジやべぇの
    思い通りにならないときのヒステリーな顔はもう妖怪レベル
    あまりにバカで自滅していくから、ザマァってよりも「そりゃそーだ」ってw
    「あ、コイツはバカで墓穴を掘りに掘りまくるに違いない」って第一印象を裏切らない

    もちろん、そんな悪役ばかりじゃ胸ヤケしてしまうので、結婚してからの菜々緒の周りは基本的に良い人で有能な人ばかりで
    結婚相手の夜行様も、そのまま少年漫画の主人公になれるくらい魅力的だし
    適度に2人がイチャつく話が入ってて嫌な気分だけで終わらせない

    単純バカの悪役だけでなく、夜行の母親とか「コイツは本当にやべぇわ」ってなるし、そう簡単に退場しなさそうなラスボス感すごいし

    「なんだコイツ嫌なヤツだな」って第一印象の夜行の兄ちゃんとかは、嫌なヤツだけじゃないと分かるし

    予想通りにスカっとなる部分、予想を裏切る部分、浅すぎず難解すぎない設定でいいバランス

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    ギリ、やりすぎてない

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    個人的な高評価ポイントが、何事もやり過ぎていないところといいますか

    ・主人公がチート能力ではない
    魔術師自体が珍しい世界のようだが、目が見えないというハンディを自動で打ち消してくれるほどではなく、魔力量が特別多い・数多くの使える魔法が使えるわけでもない
    わりと一般的な等級で基礎魔法しか使えないが、クノン本人の努力・やり込みによって自力で手にした応用力を武器にしている

    ・主人公の環境が悪くない
    途中から周囲の協力も得られて良い環境になるが、最初の印象としてはあまり良い環境とは思えなかった
    だからと言ってありがちな虐げられる・放置される系の環境だったわけでなく、家族もそれなりにクノンのことを考えていて
    周りの人を何も変えることなく、クノンの気持ち1つで見え方が変わったのがいい

    ・キャラの個性が、ギリ不快にならない
    そもそもクノン自身が「間違った紳士像」を元に行動していて全女性に対して軽いのだが、そこが不快になるならないのギリギリを攻めているなと
    魔術師ってのも研究者的な人種が多く、生活・人格破綻者もまたそれなりに多いが、そこも「ちょっと嫌・ちょっと迷惑」程度で抑えられている

    クノン自身の目が見えないというマイナス、キャラクターのちょっとマイナスな個性を、別のプラスで補うのではなくマイナスそのものをプラスに変換するのが上手いなと

    逆にクノンの国では欠けていることは「英雄の傷跡」と呼ばれて名誉なことだが、他国では「魔王の呪い」と忌み嫌われる現象であったり
    視点を変えることで反転させてしまうのも上手い

    • 13
  7. 評価:5.000 5.0

    作り込まれたRPGレベル

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    裏切られて死んだヤクザの龍が、同じように裏切られて死にかけていた異世界のお姫様リューの体に入ってしまい、世直し?革命?いやもう世界を変えるくらいの活躍をする話

    世界を統べるのは6人の王
    六王はそれぞれの国で「魔王の体の一部」を管理しているが、それぞれ問題も抱えていて魔の者にしてみれば突きやすい隙でしかなく
    そのせいで各国が荒れたり歪んだりしている世界

    龍が入ってしまったリュー姫は六王の一角、剣王の娘で
    跡目争いで兄に裏切られて死にかけて(というか死んだ?)、国を追われて逃走していた
    最初、リュー姫は頭の中がお花畑で無能…みたいな描かれ方をしてたけど、しっかりと自分を持っていて剣王としての素質も兄より優れているかもという掘り下げもされる

    龍とリューの状態も徐々に明かされていくし、世界がプラス方向にもマイナス方向にも目まぐるしく変わっていく

    そもそもが世界が荒れているのと、ヤクザが活躍する土壌ができてるってことで
    薬物問題や風俗問題、賭け事やらシノギやらの話が出てくるので、軽ーい話ではないけど

    よくある「この設定いらんくね?」みたいな部分は皆無なくらいに作り込まれたストーリーや世界観
    上辺だけのヤクザやら任侠のイメージで薄っぺらいことを言ったりしない主人公
    主人公が十分な力を持ちつつ、チートにはならない脚本

    絵が描き込まれてるので、逆にちょっと見づらいところがあるのと
    本当に(たぶん)ディープなヤクザの専門用語が多くて分からない部分があるのと
    少しとっつきにくいかんじはするけど、おもしろいよ

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    醜い家族よ

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    私生児ゆえに「戦場の方が良い環境」というレベルの扱いを家で受けているフィーネ

    治癒魔法を使えるので家にいるよりマシと戦場で軍医として働くけど、それも最初は変なチョビ髭の父親に命令されてのこと

    フィーネよりも治癒魔法が強いとかで聖女と呼ばれる妹は1話からヤラカシてくれてます

    戦場に「来てやった」とばかりに現れ、怪我人を見て「こんなの治療できないわ」と何もせずに帰ってゆく
    普段は「戦場なんか」には来ない令嬢だから酷い怪我なんて見たことないんだな、内臓デローンとか、骨が飛び出てるとか、一体どんな状態なのかと思っていたら…そうでもないじゃんと
    (のちに、妹が逃げ出した理由は判明する)

    妹が見捨て、フィーネが助けた人こそレオン様
    ちゃんとフィーネを指名して結婚を申し込んだのに…

    クズなチョビ髭オヤジが「危険な国境沿いの領地だから妹の代わりに行くのだ」とかほざくからフィーネはずっと妹の代わりだと誤解して

    さらにはレオン様がウルトラシャイボーイなせいで「愛のない利益のための契約結婚」となってしまって…なんでやねん!と

    妹もチョビ髭オヤジも、まぁ性格の悪さがよく出てる酷い表情だし、ずっとヤラカシ続けてるし
    そんな輩がフィーネのことを醜女醜女と呼んでるのが逆に滑稽だわと

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    ボケツッコミのギャグにあらず

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    アビゲイルかわいい、旦那様かっこいい&いい人
    2人の周りの人たちもいい人(アビゲイルの実家と領地の連中を除く)

    アビゲイルと旦那様のやり取りがもうツボに入るし癒される
    ボケとツッコミではなく、「大真面目な勘違い」と「淡々とした指摘と訂正」なところが面白すぎる
    最初は旦那様もいちいち取り乱してたのが、段々と慣れてきて冷静な訂正と流れるような餌付けがお見事です
    それでも予想を超えるアビゲイルの行動や知識には「すごいなっ!!」と言わずにはいられない

    アビゲイルは前世が魔王…というか領地の人間が勝手に魔王と呼んでいた強い個体の魔物で
    人間として生まれてからも多くの魔物と同じ「金色の瞳」を持っていたために人間扱いされず
    「魔王の記憶のせいで人間という意識が薄い」
    「自分より弱い人間を嫌ったり憎んだりしない」
    という特性が痛々しく見えそうだけど
    そこを上回って愛でられてるので嫌な気分にならずに読める

    アビゲイルは常識はともかく知識量も豊富で頭の回転も早くて、よくある天然と見せかけてただのバカだったり無自覚あざとい系でもないし

    旦那様は、よくある過去のせいで拗らせてる風のただのクズ男と違って早々に「愛さない」と言ったことを反省して謝罪するし

    やっぱりメインはみんな愛せるキャラがいいよね

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    夢見る王子と現実主義な妃

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    魔法使いと駆け落ちしたシンデレラの代わりに、やけっぱちになった王子から結婚を命じられた義姉アデリーナ

    この王子ってヤツが「いつか運命の姫に出会える!!」という夢を諦められない拗らせ大人で、しかも女性への幻想が酷いときた笑

    舞踏会で会ったシンデレラが運命の姫!見つけたら即結婚式!と無計画な王子の計画のせいで、即ドレスに着替えさせられるアデリーナ
    妹の方が小柄だからサイズが…と思ってたらコレ妹でもキツイって!というレベルで
    あー、この王子、「60キロ以上とか、ウエスト60センチ以上の女ってデブだろ?」とか言っちゃうタイプの男かぁ…と短い描写でよく分かる

    名前を間違えて呼んでも謝りもせずに「貴様の名前なんてどうでもいい」と言ってしまうのは、恋愛ごとだけポンコツというには無理があるが

    その後もことごとく名前を間違えては周りをスン。とさせる
    アデリーナのことが気になろうが、本気で好きになろうが正しい名前は呼べない
    さすがに読んでておかしいと思うけど、なんせ「貴様の名前なんてどうでもいい」だからなぁ…と

    アデリーナはいつか離縁した際の慰謝料とスローライフで頭いっぱいで、料理やら農業やらイベントごとペットの相手で忙しいし

    話が進むと、あーそいえば魔法使いがいる世界だっけ?となるので、ドタバタコメディで目を逸らすのが上手いなと

    • 1

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