lovely7さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全25件
  1. 評価:5.000 5.0

    優しい水彩画の様な甘さをいっぱいに。

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    表紙もだが、時折唐突に挟み込まれる水彩画の様な優しい絵が可愛いので。この絵本の様な優しいフルカラーで読んでみたいな、と思う。イエローの髪を引き立たせる為にブルーやグリーンを使う、そのセンスが好きだ。
    冒頭で予知夢として見た、悪夢。処刑予定の義娘のレベッカの不幸を回避したいソフィーアはアランの契約婚を受け入れる。決して当主のアランを愛さない、という契約に反してアランの方がソフィーアに惹かれて行くのもお約束。アランは亡くなった弟夫婦の娘を引き取ったものの、突然出来た娘とどう接したら良いのか分からない。乳母を見繕う程度の気持ちでソフィーアを娶ったんだろう。血の繋がらない3人はおずおずと家族の形になって行くのが何とも可愛いらしい。仕事人間のアランが軟化して行く様子も可愛い。そして、何と言っても大人の顔色ばかり伺っていたレベッカが子供らしい顔になって、ソフィーアに懐いて行くところが可愛くて堪らない!!何なの?天使なの?!この出来たばかりの家族が本物の家族になる日は本当に幸せだろうな、とニマニマしながら。突然差し込まれるカラー画を楽しみに待ちます。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    皇帝の皇后の丁々発止!

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    ビビアンは幼馴染の第五皇子アレックス(めっちゃクズ)を皇位継承の為の皇子戦争を制して皇帝へと据えたのに。彼女がその基盤を築く為に奔走している間、アレックスは従姉妹のステラと浮気していた。のみならず、冤罪でビビアンを処刑し、愛する父を葬っていた。繰り返す死に戻りの中で、彼等の裏切りを知り、何度も死という制裁を叩き付けて来たビビアンは、ある時、愛する父に諭される。「彼等に死よりももっと苦しみを与えるべきだ」と。そこから再度死に戻ったビビアンの復讐劇がスタートする。今のところはまだビビアンは経済的な基盤と、確固たる傭兵団を手にしたところ。ビビアン側についていた会計士リスペックがどうもどちらとも言えなくて不穏。ソードマスターと、優秀な魔術師がビビアン側なのは◎ 皇后になった直後、皇妃として憎きステラをさっさと皇帝の愛人として召し上げて、衆人環視の中、ファーストダンスを踊らせる。普通は針の筵の筈なのに、皇帝とステラが喜んでるのが草。おそらくこの後、世論もビビアン側につくだろう。皇帝を廃して、ビビアン自らが女王となるのかなぁ。国政はその方が良いはず!
    結構人も死ぬし、いかにも「殺戮の」なんだけど、ソードマスターが天然だったり、ビビアンの心の声が面白かったり、トーンは明るめ。胸のすくような展開を期待します。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    愛のゆくえ

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    イボールの数奇な人生。
    おそらく前世でもその美しさから歳の離れた王に嫁がされ、王妃となったものの、クーデターにより廃妃にされて。愛してやまなかった弟(腹違い)にも裏切られて死ぬ。
    現世では間違わない様に、幼ない弟・デューに惜しみない愛情を捧げるイボール。デューもまた、イボールを敬愛し、いつしか姉の騎士になろうと切磋琢磨する。イボールの愛情は全てデューに注がれていて、結婚や恋愛にその余地は無い。そんなイボールに愛を乞うシディス。ややこしい事に、前世で彼は王の息子、イボールにとっては継子だった。現世では未だ独身のイボールはシディスの求婚を撥ね付けたものの、心は揺れる。美しくて正しくて優しいシディス。彼はデューにしか愛情を持たないイボールの心を救えるか、湖に投げられた石ころはどんな波紋を拡げて、彼女の心と周囲に影響を及ぼすのか。現世ではチョッぱやで、正しいシディスの王政となって、クーデターなんて無い穏やかな国政になって欲しいなぁ。絵はため息ものの麗しさ。衣装の緻密さはもちろん、イボールの氷の様な美しさ、そんな彼女を上目がちに見つめるシディスの碧い瞳。表情豊かで美少年過ぎるデュー。何処をとっても美しいです!

    • 3
  4. 評価:5.000 5.0

    吸血公爵と魔血過剰症のウィンウィン関係

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    難病に侵されて、婚約破棄され、家族にも疎まれたリディは可哀想に、恐ろしいと噂の吸血公爵の生贄として家を追い出されてしまう。しかし、怯えながら向かった先で出逢った吸血公爵エヴァリストは、美しいだけで無く、紳士的に優しく接してくれる。彼が生きる為には吸血は必須。しかし、リディの難病は魔血過剰症なる不思議な病気で、エヴァリストに吸血される度に快方に向かうというものだった!なんだ、互いにウィンウィンじゃん!っていう。リディは親切で心優しいエヴァリストに感謝している。エヴァリストは、リディがこんな生活を強いられ、普通の女の子として学園に通ったりする事が出来ない事を不憫に思い、それはもう優しくしている。リディは吸血される度に、身体が疼いていて、エヴァリストは、リディの甘美な血に酔いしれていて。ちょっとだけエロティック。でも理性的な2人はまだ恋未満〜。ジレジレ!吸血公爵だけに夜半しか外出出来ないエヴァリストと街歩きを楽しむリディ。病気に罹る前の様に美しくなったリディを見かけて、婚約破棄した元婚約者が出張ったり、婚約者略奪した性悪妹に粘着されたりするんだろうなー、という波乱の予感。

    • 9
  5. 評価:5.000 5.0

    一年後の離婚に向けて。

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    一年後の離婚に向けて、契約結婚をするイオネは転生者だ。愛の無い結婚をしたカリアン公爵は結婚しているのに関わらず、後に現れるヒロインと恋仲になり、嫉妬に狂ったイオネはヒロインを害した罪で処刑される。というあるあるながら、踏んだり蹴ったりの結末を回避したい。イオネはヒロインが現れる前にアッサリ離婚しようとカリアンに新たな条件を契約させる。そして、彼の後継者になる養子のエドウィンの優しい義母であろうと奮闘する。その甲斐あっての冒頭シーン。うっかりカリアン公爵とその養子のエドウィン2人に愛されて、めでたし!になるまで。イオネの懸命な奮闘を見届けたい!今のところ、養子のエドウィンの心は掴み、公爵の心も多分もう掴んでそう!ところが、王家と公爵家の関係はきな臭く、カリアンは謀略に嵌められそうな予感。イオネは愛情も政治的やあれこれも解決する聡明なキーパーソンになりそう!胸のすく様な解決を期待!ヒロイン現れてもカリアンは大丈夫そうなんだけど、彼女が悪役か友情エンドかも気になるところ。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    繰り返す転生の、その先へと。

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    アナスタシアの数奇な運命。
    悪女と誹られるアナスタシアは、前の人生で愛するヴィルヘルムの為に。彼との相思相愛の人生を生きたが、その為に彼は死んでしまう。(と、彼女は思い込んでいる。)
    次の転生では、タイトル通り、彼に愛されない人生を全うしようとするアナスタシア。
    ただ、一途なアナスタシアは、廃妃にされる前に成し遂げたいことがあった。恵まれない子供達が安全に過ごせる孤児院設立、庶民でも学べる教育機関の設立など。その基金の為に贅沢過ぎた自身の衣装や装飾品をオークションを主宰するなど。目覚ましい活躍を遂げて行く。最初は怪訝そうに偵察を送り込んでいたヴィルヘルムもきっとアナスタシアを愛する筈!!その時が来るのが待ちきれません!そして、絵の毎回美しいこと!!衣装のレース、花柄の緻密さは何度見ても溜め息。眼福です!アナスタシア、幸せになってくれよ!

    • 4
  7. 評価:5.000 5.0

    ガサガサと描かれた絵も魅力

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    冤罪をかけられ処刑された後、死に戻ったオルタンシアは前世通り公爵令嬢としてヴェルテ家に迎え入れられる。前世では冷淡だった兄、ジェラールにおもねり何とか死を回避しようと奮闘するオルタンシア。しかし。前世も今世も、ジェラールはオルタンシアを密かに溺愛していた!という死に戻りあるあるー!不器用過ぎる兄・ジェラールがまた麗しく。クセのあるガサついた絵もまた味わい深い。巻を重ねる毎に段々粗雑になって行く気もするんだが。少年から青年に成長するジェラールが麗しいからまぁいっか。と、納得させられてしまう。途中ファンタジー要素多くて、間引きたくなるし。オルタンシアの亡くなった前世でジェラールのヤンデレが暴走して世界を破滅させた、とか何とか。ややこしくなって行くけども。今世でオルタンシアが受けた膨大な女神の加護も段々使われなくなって、風呂敷広げ過ぎ感もあるけど。ジェラールが麗しいからま、いっか。一応兄妹だけど、2人が結ばれる世界線であれば良いなと願う。

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  8. 評価:5.000 5.0

    ロマンスは突然に

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    普通に色素の薄い郁の髪や肌や瞳は美しいのだと思う。それは華蓮も認めていたからこそ、自分の婚約者・英ニが家に来た時に、部屋から出るなと言い含めていたんだろう。華蓮が自分に自信があるなら、郁に見せ付けるくらいの事をしただろうに。華蓮は郁が婚約者を誘惑したと打擲する。そこに颯爽と現れた婚約者の英ニよりハイクラスの男、昴。くーッ!あるあるだけど、やっぱり嬉しい!

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  9. 評価:5.000 5.0

    レノ様可愛い〜!

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    義妹にポンコツ婚約者を奪われてから、もっと麗しく、地位も魔力も高いマーベリック様に見初められ、幸せになるイリス!安心安全の結末にホッとします。何と言っても、マーベリック様の呪われし末弟のレノ様のピュアっ子ぶりに癒される〜。マーベリック様とレノ様が歳が離れ過ぎている事もあり。イリスは突然の子供付き結婚になりますが。そこはそれ。孤独だったイリスが突然温かい家族持ちになれた事でめでたさも倍増!なんですよね。マーベリック様としては、新婚を楽しめなくてジレジレですが、そこもまたいとおかし。この物語のポイントとしてはですね、ポンコツ元婚約者に徹底的にザマァしてるとこ!なんですが、彼が一応ザマァされるだけで無く。自分が良くあれたのは、イリスのおかげだった、どうしてイリスに不義理をしてしまったんだろう、と悔恨もしているんですよ。そこがいい。気付いてからイリスを道具の様に取り戻そうとしたのは頂けませんが。最後の最後には深く反省してるのが分かる描写もあって。たったの1コマですが、それは秀逸だな、と思いました。そして、呪いの様なもの、をかけられていたレノ様がありのままの自分を受け入れる、という心の強さを幼ないその身で覚悟した時、呪いが解けるというのも良い。何かいい。3巻から新章なので、2巻で一応美しく終われているので、この物語はここで完結していても良かったな、と思います。ポンコツ婚約者を捨てた義妹が3巻でまたぞろ出て来るので、そこを徹底して叩かないと終われないのかも知れませんがね。

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  10. 評価:5.000 5.0

    4巻で完結して欲しかった!

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    それ程までに4巻で一旦美しく完結してたんですよ!それに。オパールにもうしんどい思いして欲しく無いというか。1巻凄まじかったですからね。泣いて、それでも歯を食いしばって。オパールの生きて来た意義と想いはずーっと一つしか無かった。領民の幸せの為。ただそれだけ。自分自身の幸せは二の次、三の次。賢くて思いやりの心、愛情の深いオパールの気持ちを思いやらず、辛く当たる公爵。そして公爵家の恥知らずの使用人たち。と、寄生する幼馴染。それでも。この無能な公爵の為に顧みられ無くなった領民の為にと奮起したオパールの手腕にブラボーです。もう貰い泣き必至。公爵が無能過ぎて、オパールの策に落ち、公爵領をオパールのものにしたとこなんて喝采です。オパール、返納しなくても良かったのに(笑)でもまぁ、公爵と離縁したいから返納するしか無いんですが。最後は頑固だった公爵もオパールの真心に触れて好きになった途端の失恋はザマァでしたけど。その失恋も、無能だった公爵が真摯に自分の仕事に向き合って、まともになれたから気付いた真実。という優しいザマァでした。4巻で、オパールはずっと心の何処かで慕っていた幼馴染のクロードと想いを通い合わせる。クロードが男爵家の三男坊で身分下だったけど。そもクロードの母が隣国から駆け落ちして来た侯爵家の娘。もちろんクロードもオパールと同じく。祖父に身を寄せて身分を上げたのでは無く。学生時代から己の力で築き上げた財力で陰ながらオパールが治めていた当時の公爵領を護る為に、間接的に支えていたというのがニク過ぎます。最初からオパールは白い結婚だったので、絶対にクロード!と見込んでいましたが、彼が立派になってから戻って来たところで感涙です。なので私の中では4巻で完結!このあと、またオパールは隣国のクロードに嫁いで苦労、または活躍するんだろうけども。それは新章。ここで完結、というのが一番美しいと思うのです。

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