5.0
美女と獣過ぎる野獣と、心苦しさと。
1話目で、皇子は嘘を見破り、本物の皇妃を得る。スピードめでたし!じゃん!と、ホッとする間も無く。2話目から延々と心苦しいシーンが続く。呪われた皇子と疎まれたセザールが立派に立身出世したと見るや、皇妃イレネアを押しのけて妻に成り代わろうとする女が出て来るのはあるあるだけれども。物語はそれ以前に遡る。脚も悪くやはり家族に疎まれたイレネアと呪われた皇子とされたセザールは、「お似合いね」と蔑まされていた。どういうわけか、セザール皇子はほぼ獣として扱われ、打擲され、捕縛されていた。凶暴に暴れる彼をただ、人として不憫に思い、優しく接していたイレネアだけが、セザールの心を癒やす。イレネアの血を吸う時だけ、セザールは落ち着いていられるのだ。獣なだけでは無い、吸血鬼?!色々な設定がてんこ盛り。
獣のサガを理性で押し留め、人として、国を預かる皇子として立派になるまで。その側にはイレネアが居て、支えて来た。彼等の愛の軌跡の物語。前半ずっと苦しいので。乗り越えて行くまで。長そうだなぁー。はぁ、苦しい!
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怪物皇子が従順なのは皇子妃にだけ