5.0
ひんやり、しっとり、草木や花の匂い
この世のモノではないモノが見える主人公
明治の初め西洋文化の流入で、暗がりに住まうモノたちが消えゆく時代が舞台
平成4~7年(1992~95年)の作品だが、
制作年代を推察しにくい独自の画風のため(極端だが、例えば70年代のまつ毛びっしりきらきらお目めなど、
その時代ごとの特徴的な絵柄があるが、波津さんは時代におもねらない画風だと思う)
30年前の作品を読んでいるという余計ななつかしさ抜きで、物語世界へ没入できる。
その絵柄も、デッサン云々で好き嫌いは有るかと思うが、この世界には合う美しさ。
沙羅の木、桜、萩、薔薇、白百合……
どの話もきっちりかっちり終わるのではなく、残り香がふうわりと漂う。
おすすめ!
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幽霊宿の主人 冥境青譚抄