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恋愛の障壁フルコース
本文にもありますが、悪い人はいないのに幸せになれない人のお話。
身分の差、理解ある両親の死、心中未遂、記憶喪失、愛した人そっくりの子供、年の差、
お互い思いあっているのに 物理的なすれ違い 精神的なすれ違い、流産、
主役以外でも、戦時下 敵国の女性、愛情の無い結婚だと割り切っていたはずが愛してしまった、同性愛、等々
主人公の友達のエレーヌは、ここぞという時に「幸せに続く道」を選べたのに、
主人公のナタリーやフランシスは、『イイヒト』や『オトナ』であろうとして、「不幸になる道」を邁進してしまう。
主人公達が我儘だったら、4分の1ぐらいのページ数で めでたしめでたし だったでしょうね。
主人公たちにイライラしながら、途中でやめられずに一気読みしてしまう
「恋愛障壁のフルコース」でおなか一杯大満足の作品です。
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砂の城