美真路さんの投稿一覧

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評価1 10% 3
1 - 10件目/全13件
  1. 評価:1.000 1.0

    クエストって偉大

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    クエストがなかったら自分で読むことは絶対なかったから、イベントって開催されてナンボだとは思った。
    つかみというか書き出しって大事よね、とは思う。しかし多くのレビューにあるようにツッコミどころが多すぎる。
    違う意味で、この作品は実写化不可能でしょ。
    結婚が嫌になった理由はわかるけど、今どき結婚式場から走って逃げるって(笑)
    寝不足運転でフロントガラス割れるほどの事故も無茶なのに、ガラスの割れ方もおかしいし、その振り上げたものはどこから産まれましたか?しかもウエディングドレス着て。そして事故現場からタクシー…
    この手のフィクションにリアルでは、とか思ったことはなかったけど、さすがにこれは荒すぎる。
    YouTubeでツッコミ動画作ったら、3話で1時間超えそうだな、とか読みながら考えてしまった。
    個人的には雑な考えの政略結婚もひどいけど、新婦側に政略結婚の認識があるのに話し合いもせず、しかもお店の存続どころか働く気あんのかって思わせる職人の描かれ方にドン引き。
    新婦も、自分の決断が自己満足かもしれないと立ち止まるのが挙式の真っ最中はナシでしょ。被害者ヅラの自己犠牲の決断に無責任な解決法を上乗せで、新郎側の非常識さとどっちもどっち。
    ヒロインの被害者意識な心理描写を延々読まされ、ツッコミの多さにストーリーもイマイチ入って来ないから、課金に踏み切るのは厳しいな。

    • 0
  2. 評価:3.000 3.0

    毒家族のリアル

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    精神科の毒家族の症例かよっていうくらい、生々しい毒家族に思えた。
    疎外されて育ち、家族の愛情ほしさに能力を乱用し、搾取される…その代償を払うのはルナティアだが家族は気づきもしない…
    ありがちな始まりと言えば始まりで、ハッピーエンドは約束されているのだろうと思いながら読んだ。

    「家族の役割を果たせ」と、娘の能力無しでは何もできないのに高圧的な父親、他人の顔色ばかり伺って自分の無い母親、長女というだけで勘違いして人を見下す姉、男の子だからと優先されることを疑わない弟、根拠のない自信で自惚れている妹、ここに自力で選んだのでも選ばれたわけでもない婚約者がぶら下がってくる。
    彼らに共通するのは、思考停止状態なのに自分たちは優れているのだという滑稽さだ。
    家系の遺伝というから、代々誰か一人を人柱にして家格を上げるのがお家芸で、子爵くらいが精一杯だったのだとお察し(笑)
    先見の力を余すとこなく享受すると人は思考停止し腐っていくのだなと、しみじみ思い知らされた。
    家族から逃げ出さなければと思った動機、なぜノクス様を夫に選んだのか、ノクス様がなぜ最初から肩入れしようとしたのか、五感喪失の順番や月下草探索の経緯など、ご都合展開というか荒削りな部分も多かったが、家族の愛とか人の絆とか、人間らしく生きるとは…と、わりとわかりやすい展開の筋立てなのに思わず哲学的なことを考えながら読めたので、私は楽しめた。
    正直ルナティアの性格も、おとなしいけと消極的なわけでなく、いじけてはいないけど大事なことをすぐに言わないつかみどころのなさがあるので、どうしても魅力的とは言い難い。
    しかし、妹以外の家族に自分の意見をはっきり伝え、特に父と姉に人の道を正し、犯した罪に罰を示したことは大きかった。
    また、彼女の選んだ生き方を見て自身を振り返ったのが婚約者と弟だったことも、私にはリアルだった。
    ラスト、他の家族が自分たちのルナティアに対する仕打ちを反省することは無理だろうが、これからの家族は惨めな生活であるのは間違いないと思う。それを惨めな生き方にしないようにできるのはおそらく弟だけだと思った。
    だからこそノクス様が守り、ルナティアが勝ち取った未来を評した彼女の言葉が晴れやかで良かった。

    一番惜しい点は、ルナティアの先祖の悲恋はその娘目線でもう少し掘り下げてほしかった。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    3人の女子会よ永遠なれ

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    とは思うけれど。
    3人それぞれ違う人生の着地点に着いて最終回を迎えられたことに満足しています。(こういうところが上から目線とか言われるのかな)

    連載初期から楽しく読んでいました。特に初期のほうが、まとめサイトのネタとか言われて評価もまっぷたつ。どちらの意見も、なるほどと頷きたい部分がありそれも面白く読んでいました。
    作品としては、3人のエピソードだけではなく、既婚者の本音、友達の彼氏、彼氏の友達などの人間関係の広がりが出てきたところから、スカッとな解決だけではなく、「そうなのか」という目線が出て来たとから、深みが増したと思っています。
    DV男へのガイドラインとか父親教室のマニュアルになればいいのに、という展開や名言がてんこもりでした。
    個人的には、最終回近くの、旦那のごはんの心配で病後もゆっくり休めないのに、それでも結婚賛歌の田舎の親戚の話は、押し付ける側と押し付けられた側の目線、どちらもわかりってしまうとどうしようもなくリアルで、キツかったです。
    世の中はもう令和なのに、と思うけれど、生きてきた時間で得た価値観を手放すのは、自分の人生の時間なので、踏ん切りという言葉で簡単に割り切ることはできないものです。
    女性に参政権が認められたのは昭和になってから。男女雇用均等法になってまだ50年経っていません。それを思えば…
    ネットの広がりはイコール視野の広さではありません。価値観はもっと遅れている…認めることは苦しいものです。
    この作品はそんななかで、女性はもっといきいきと生きられる未来が広がっていると示唆する、女性賛歌の作品だと心から思います。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    戦火の声が聞こえる今だからこそ

    無料連載を決めためちゃコミさんに拍手です。
    私も、ドラマを見て原作を読破した一人です。
    原作者の取材力の深さ、作品への思いの強さが、戦争を知らない若造さえ魅了した作品でした。
    原作のエピソードはどれも強烈で、現代の私たちでは顔を上げて強く生きることなど不可能に近いようにかんじたものでした。
    それでも、出自を恨むことなく、中国も日本も見捨てることもなく、実の親にも育ての親にも誠実な姿勢を崩さなかった主人公の強さにただただ胸打たれました。

    この作品のコミカライズは、やってくれてありがとうと、拍手したいくらいです。
    原作は本当に素晴らしいのですが、山崎豊子先生の作品は、読み手の気力体力もっていかれます。それだけのエネルギーで書かれたものとは思いますが、強すぎなんです。
    どちらかといえばさっぱりとしたこの絵柄なら、原作のパワーを削ぐことなくストーリーを味わえると思います。

    そしてなにより私が忘れたくないと強く思うのは、主人公が中国ではエリートの部類の教育を受けることが出来た幸運があったとはいえ、国に対してもの申すことなど出来ない一人の庶民だということです。
    いつの時代になっても、戦争を起こす人間は一番安全なところにおり、戦火に巻き込まれて理不尽な思いをするのは力なき庶民だということは、繰り返される負の歴史だと思うので。

    • 10
  5. 評価:5.000 5.0

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    大切な人を失ったとき、人は誰でも思うだろう。
    「あのとき、こうしていれば…」「あのときこう言っていれば…」
    この作品は昨日を「ループすると」いう事象に巻き込まれることにより、それを精一杯試してみる物語だ。
    それも主人公は「子どもの目線」という、混じりっけのない純粋な思いに突き動かされている。
    けれど結末としてあるのは、「人間には定められた運命を変えることはできない」という、どうにもならない現実だ。
    子どもの純粋な思いは報われはことはない。
    友人の思いと現実の苦さを噛みしめ、友人を見送る主人公は大人になる。

    この作品も苦さを含んでラストシーンを迎える。
    けれど子どものとき報われなかった主人公の優しさは未来にあった。
    大人になった主人公は再び「大切な人」を抱きしめる。
    「あの日報われなかった思い」を主人公の思いで「大切な人の精一杯の思い」とともにねぎらいの言葉をかけるのだ。

    短編だからこそ、蛇足なく、ひたすら読者の想像力をかきたてる素晴らしい作品である。
    ノスタルジックな雰囲気と、温かみのある作画は、この残酷とも思える結末を、ずっと優しさと共に伝える役割をきっちり果たしている。
    本当に完成度の高い作品だと思う

    • 3
  6. 評価:3.000 3.0

    新しいジャンルかな❓

    体当たりルポって言われるものがありますが、これは行き当たりばったりルポじゃないかと思ってしまいました。
    お酒を飲めるようになりたいからと、何も考えずにコンビニに行くとか、アルコール度数も調べてなかったり、ワインのラベルなども読まずに買ってみたり。

    そういう姿勢が飲める人間からみると、無理して飲まなくてもいいんじゃない、という感想を持たれてしまう原因かも。
    飲めない人間には、チャレンジ精神に見えるのでしょうか?
    本人が意外と飲める体質だったようなので成功したルポになったようですが、アルコールは急性アルコール中毒や酔っぱらいのトラブルやハラスメントもあるので、明るく終わって良かったな、と思う部分も思いました。けれども、終始能天気とも言える明るい文体にかなり救われ、最後まで読み切りました。

    飲める口から一言。
    ビールは苦いと思って飲んでます。だからおつまみがあったほうがいいです。
    ウイスキーは、お酒の強さをダイレクトに感じられるのでロックが飲みやすいのですが、一般的にもバーボンかスコッチかでもおすすめの飲み方は変わります。
    ワインも、言い出したら赤は常温とか白は冷やしたほうが良いとか。デザートワインはしっかり冷やしたほうが美味しいとかはあります。
    でも今は、お酒やグルメを題材にしたマンガも多いですから、よそに任せても問題ないと思います。
    酒飲みのうんちくは、いくら最初は興味深くても度をこえればウザイですし、酔っぱらいのうんちくは止まりませんしね。

    なんだかんだ楽しく読めました。理解ある編集部が味方にいるようなので、興味の赴くままに行き当たりばったりルポが続けば、また読んでしまいそうです。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    ゆっくりゆっくり父になる

    愛梨と清一郎、パパと親父の性格が正反対だからこその面白さはもちろん、父親二人の環境やそれぞれの家族との関わり方の対比が、柔らかい絵柄に物語の強さをしっかり持った作品になっています。
    よく聞く「腹が減っては戦はできぬ」という先人の言葉の重みを感じることもできました。

    子どもが子どもらしく「◯◯ができた」「△△が食べられた」と毎日戦っているのを見守りながら、親のあり方に不安になる親心ばかりでなく、いい年の大人になった子どもを案じる親の想いや、親だからこそ子どもの感情になってしまって見えなかった親心に気づいた心情には、こみあげる想いがありました。

    作中のメニューは家庭で作るには気合いの入ったものもありましたが、料理の基本がわかる子どもの好きなメニュー多数なので、読む時間帯によっては夕飯のメニューに影響がありました。
    全力独身女の私は、お惣菜や外食で手を打つこともありましたが(笑)

    現実に起こるトラブルはこんなにサクサク良い方向に向かわないし、やってあげたくても子どもの話を聞いてから夕飯のメニューは決められないし、平日に子どもと一緒に夕飯作るのはハードルが高い。
    けれど、嬉しい想いもほろ苦い想いも頑張りも悔しさも全て、どこか不器用な手作りの温もりのある食卓につながって終わる、素敵な作品でした。

    ただ、父親同士完璧に背中を預けられる環境は、母親がいなくても美しく成立してしまうのが悔しいので星マイナスひとつで。
    母親は子どもと一緒に一喜一憂できるけど、父親は感情に表すのは3割減のやせ我慢が微笑ましくて。
    あの空間に混ぜてほしいと本気で思えるんだもん(笑)

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    戦士の休息

    うちごはんで、子どもと一緒に作ったり食べることを考えて作るメニューと違い、大人が楽しむメニューがこちらです。
    煮込んだり、薫製作ったり時間のかかるものもあるのですが、その時間を逆手に取って子どもを寝かしつけたり風呂にいれたり。
    お父さん頑張っています(笑)
    父親二人の同居生活だからこそ、こうやって労りあって英気を養って、翌朝からまた戦うお父さんの顔になる。
    かなり羨ましい時間と空間だぞぉ(笑)

    以上、独身女の雄叫び報告でございました。

    • 12
  9. 評価:5.000 5.0

    優しい気持ちに

    なれませんか❓️

    この店を訪れる特別なお客様は死を目の前にした偉人です。
    そのせいかオーダーも禅問答のようなものになってしまいます。
    これに応えるマスターは自己肯定感が低くスタッフからはダメ人間扱いされています。
    けれど料理の腕は確か。
    そのうえお客様の心に寄りそった料理を提供できる優しさという才能を持った料理人です。
    食事を終えてお店を出ると死への旅路となるのですが、みんな柔らかい表情になって出ていきます。

    こんな作品を描ける作者の歴史の造詣の深さと偉人の心に寄りそった優しさ溢れる想像力に頭が下がります。

    付け加えるなら画力については、私たち読者が優しさをもって読破するのがよいかと思います(笑)

    • 2
  10. 評価:4.000 4.0

    これを読むと子猫を飼っている気分が味わえます。
    チー、とてつもなく可愛いい💘けれど、正しく子どもで猫❗子猫ってこんなこと考えてるんだな~ってほっこりします。

    もともとヨウヘイ一家はチーを飼いたくて飼ったわけではないのですが、最初からチーを大切にしています。ヨウヘイたち家族が温かい人たちで良かったです。(ここは優しい家族ではなく温かい家族と言いたい)

    出会いとは、人と人とのあいだだけに起こるものではないのだと、教えてもらいました。

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