美真路さんの投稿一覧

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11 - 13件目/全13件
  1. 評価:5.000 5.0

    圧倒的な才能のほとばしりに胸が苦しくて

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    ほのかでで不器用な恋心に救われる思いで、ページをめくりました。

    公生が積み重ねた母への優しさは、自分の命の期限を知り息子の将来を心配する母の愛によって、本来感情豊かで繊細な音楽への感性が、精密機械のような演奏技術に化けてしまって先へ進めなくなってしまった。
    かをりとの出会いでようやく本来の音楽の才能に気づけたのに。その才能に色がつき光輝き始めたのに、再び大切な人の死を乗り越えなくてはならないなんて…公生の才能って…まだ15才の少年なのに…って、涙が止まりませんでした。

    公生とかをりが一緒に演奏したのはたった一回。けれどその一回で音楽への思いも、人生も、生き方も、全てひっくり返されて動き始めた。
    世界はカラフルで躍動感にあふれて光に満ちていた。
    公生強く生きて、変なピアニストになれ❗

    • 4
  2. 評価:5.000 5.0

    ファイナルエピソード以外は

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    苦いラストです。
    けれど、悪魔だから不幸が心地いいわけではないのだと思いました。

    人間は幸せになりたいと叫びながら、他人の幸せを羨んでばかりいるものだな、と考えさせられました。
    心の闇を持っているのは人間。
    自分の心に嘘をつけるのも人間。
    綺麗事を言って底抜けに欲深いのも人間。
    悪魔のほうが純粋なのかもしれません

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    うせものは…

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    必ず見つかる。
    大切なものは品物じゃないから。

    穂積先生の作品はいつも優しいけど、厳しい優しさなんだよな。
    この話もちゃんと最後まで読むと温かいけどほろ苦くって、強くなりたいと思う。
    大切なものをなくしたくないから。
    優しい思い出を忘れたくないから。
    積み重ねた時間は嬉しかったものも、苦しかったものもやっぱり全部覚えていたいと思うから

    うせもの宿を出ていくときは、笑顔じゃないと駄目なんですね

    • 10

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