5.0
壮大な大河小説のような気配が……
とにかくフルカラーの絵が素晴らしいです。
幼い時に年上の当時は叩き上げの戦士だった青年(もちろん父親が娘の結婚相手と認めた有望な青年でしたが)と結婚した主人公のビアンカは、夫と馴染めないまま、夫との間に子をなすこともなく、夫が戦死した後は婚家を追い出される形で修道院に追いやられ、そこで生を終えます。
そして神の軌跡か生き返りもう一度人生をやり直す機会に恵まれることにまります。
前の人生の轍を踏まないように、今度は立派な伯爵夫人として生きることを決意します。
そして少しづつ自分の人生をまっとうに生きようとする主人公に私は拍手を贈りたいです。
レース編みしかり、幼い子供の才能を見出し、蜜蠟に彫刻させてそれを商売に結びつけようとするところなど、今度は地道に歩いていこうとしています。
お話が進んでいくにつれ、これは壮大な大河小説のような物語ではないかと思わせてくれる気配が漂ってきています。
ますます続きが楽しみです。
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結婚商売