5.0
エピソードごとのコメントで、終盤での純へのアンチコメントがすごいけど、あの状態で武頼と別れることは純には無理だよ。自分と母親の生活までも支えてくれた、それが、鬱になって働けなくなってから別れる、って彼女には無理。
でも以前のまま、純と武頼のコミュニケーションが取れていない状態だったら、純は真山くんの所へ行っていたと思う。真山くんは今の純に恋焦がれて、女性として求めてくれる。ここで121話、純がお母さんに会いに行ったときの回想。真山くんとの未来を想像した、何日も。子どもを抱いて振りかえる真山くん、でも純には、彼との5年後10年後20年後が見えなかったんだよ。でも、これまで支え合ってきて、お互いの気持ちを吐き出した武頼との未来は見えた。だから、この先レスでも子どもが持てなくても、武頼と生きよう、と決めたんだと思う。純は、それでも愛を誓ったんだよ。
だったら最後の、真山くんの所へ行ったのはひどすぎだろ!と思う人が多いんだろうけど、あのシーンがなくちゃ、お話にならないでしょ(笑)。それに純は、キスだけで我慢したんだよ。真山くんを好きだったのも本当だから、結ばれたかったと思うよ。でも、それはしちゃいけない真山くんのために、そう思ったんでしょ。よく頑張ったよ。
もう読まない!って人がいたけど、そういう人は、同じ状況で不倫相手を選べばいい。これは純の選択。私はそれを尊重する。ここまで読者が感情的になるって、それだけこの作者がすごいということだと思う。最後のキッチンの描写も秀逸。武頼が言っていたよね、純はキッチンのもの、何でもしまい込む、って。生活感のないキッチンだった。それはキッチンの事だけじゃない、純自体もそう。それが今は真逆。二人で思いを吐き出して分かち合って、今は二人で生活しているんだよね。ときめきが消えても、愛がなくなるわけじゃない。そういうこと。
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それでも愛を誓いますか?