5.0
これはアリか、ナシか?
ヒロインの藤子は、気立てが良くて真面目、貧乏だけど家族想いの働き者。
最近隣に引っ越ししてきた仁科蒼真は、イケメンで超エリートなのに気取った所が無くて気さくで優しくて、お酒の趣味も合う。次第に惹かれるようになり、どうやら二人は両想いでいい感じになる、のだが.....
実はこの男、越してくる前から藤子に一途にガチ恋していた筋金入りのストーカーだったのだ。
GPSもつけて、藤子の部屋の合鍵まで作っていたりしていた事がわかった時は、さすがに寒気がした。
はじめ藤子は気付かなかったが、六年前に、蒼真は藤子に命を救われていたのだ。そして同時に心も救われたのだ。ひとめぼれだった。
蒼真は元々太っていてもっさりむさ苦しい見た目だったのだが、藤子を守れるような男になる為に身体を鍛えるなどして自分磨きの努力をしてきたのだ。
普通ならば、盗聴やストーカーなどの被害にあった経験がある人なら尚更、どんな理由があっても、蒼真を受け付けられないのだろう、と思う。
その後、色々あって、蒼真は失踪してしまう。そして、蒼真からの一方的な別れの手紙を受け取った藤子は、ようやくホントの正直な自分の気持ちに気付く。
藤子にとって、蒼真はかけがえのない癒やしの存在になっていたのだ。手放して初めて気付いた、大切な人だと...
こんな展開は藤子の場合に限るのかもしれない、結局、蒼真の思い通りになっちゃったし、これも全て蒼真の筋書きだったのでは?、と疑う人も多いかもしれない。 しかし個人的には、私は蒼真を憎めない。
作者の画力が非常に優れていたのも、蒼真の不思議な魅力を引き上げた一因だろう。まぁ可愛いとまで思えるかどうかは人それぞれだろうな。
とにかく蒼真はストーカーだとバレるまでは本当に素敵だったし、断然私は溺愛されたいタイプなので、蒼真がアリか、ナシか?と言われたら、アリなのだ。
好みは十人十色よね。
- 1
癒やしのお隣さんには秘密がある