チャぺさんの投稿一覧

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1 - 5件目/全5件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    迷いある女性たちへのエール

    新聞の書評から興味を持ち読み始めたら一気に終えた。いい作品に出会えた。短編小説のような映画にもなりそうな内容の濃いマンガ。作画がうまい!構成もコマ割りも良く、俯瞰する場面がうまく配置されていて場の雰囲気を伝える。強いて言えば、女性の大きな垂れ目がちょっと苦手かな。主人公のバツイチ45歳管理職と彼女を取り巻く同僚達、家族、そして元夫。社会にいまだ根強く残る「世間体」から外れる生き方にそれぞれ悩み、自分らしい生き方を模索する。現実にありそうな状況が描かれ物語の流れが自然に最終話に収斂していく。個人的には、主人公の母親が持つ家族との距離感、昔の友人との再会と交流が印象に残る。地味だけど前向きになれる読後感をもたらす。

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  2. 評価:5.000 5.0

    五月の薫風のような作品

    内容も話の展開も自然で清々しい気持ちで読み終えた。ヒロインの女子高生はもちろんのこと取り巻きの脇役達が個性豊かに丁寧に描かれていて話に膨らみを持たせている。時々笑いありギャグあり。店長が小説家志望なこともあり、題名からして作品全体が抒情性に富む。女子高生が父親の年齢相応の大人に恋することは稀かも知れないが、落ち着いた大人に魅かれるのは珍しいことではないだろう。店長が贈り物に託した思いがヒロインの心に届くような終わり方でうまい!ヒロインの大きすぎる吊り目や女生徒たちの長〜いあし、それに超ミニスカは誇張しすぎに見えるが内容の良さに免じて目をつぶれる。

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  3. 評価:5.000 5.0

    中身の濃い推し漫画

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    障害そして障害者の生活の一端を学びながら最後まで止められず読んだ。これからも折に触れて再読したい作品。作者の後記を読んで、障害について深く調べて当事者や関係者にインタビューをして相当準備をしたことに納得。物語の構成と流れがしっかりしていて安定している。地方の高校を卒業後上京して偶然仕事関係で再会した二人、樹とつぐみ。障害が壁になり一度は別れる苦渋の決断をするがお互いに思いを断ち切れずに結婚へと進む。二人を取り巻く仕事仲間、友人、障害者仲間、家族、それら全ての人々から成る社会、その中で二人が家庭を築きそして特別養子縁組を用いて新しい家族を持つ。つぐみに失恋した是枝君が義足の女性と新たな恋を見つける兆しも描いていて気配りが素晴らしい。作画は落ち着いていて見やすい。若い女性が似ていて顔だけだと区別がつきにくかったり、時に幼く見えすぎたりするのが残念。

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  4. 評価:5.000 5.0

    読ませます!

    前編から本作までほぼ一気読み。まるで大河小説を読んだ気分。登場人物が巧みに描き分けられ、子どもの無邪気な表情は秀逸。登場人物が個々に抱える悩みや後悔が丹念に描写され、それぞれの物語が主人公エイジの元に集約されていく。人は一人では生きていけない、受けた恩は他の誰かに返せばいいそうやって世の中は回っていく、幸せって自分を好きになることなんだ、そんな珠玉の言葉が至る所に散らばめられている。読む前は、題名のアイスエイジ(文字通り訳すと氷河期?)は高校の教師生活の比喩と推測したが、エイジは主人公の名前とわかった。では、アイスはエイジの心が氷解する前の冷たい心理状態のことなのだろうか?

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  5. 評価:5.000 5.0

    良き医療漫画

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    興味半分で読み始めたがお産にまつわる話が一話毎に完結で読み応えずっしり。お産が当たり前のことではないと理解しているつもりでも、この作品を読むとどんな問題と危険があるのか具体的に教えられる。医療現場での緊迫感と臨場感が半端なく伝わってくる一方、主人公の産科医がピアニストの顔を持つというエンタメ性が一服の清涼剤にもなっている。文句無しの優れた医療漫画だ。

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