5.0
時々目にしていましたが…
…青年漫画の冒険物ってムチムチボインやハーレム感が強い作品が多くて、どんなに仲間を大切にする話や感動する話でも…女性だけは性的目線で卑下されてるようで、そういう先入観でこの作品もいまいち読む気になりませんでした。
でも少し前に違う作品で面白い青年漫画を読んで、偏見なく色々な作品を読もうと思って今回この作品を読んでみました。
…結果凄くいい作品でした!
まだまだ読み始めたばかりですが、それでもフリーレンが長寿故に人に興味を持たないのは常に置いていかれる悲しさや孤独からなんだろうなと思うと悲しいし切ない。
そういう彼女の全てを知っているからこそ気持ちを押し付けず、残していく彼女が孤独じゃないように沢山の銅像を建てたヒンメルの愛情深さや、フリーレンに弟子達を託した仲間の優しい気持ちに切なくなるお話です。
死と別れから始まるお話なのでどうしても少し切なさが前面に出てきますが、楽しい思い出があった事、その時の気持ちまでが死で引き裂かれる事ではないと思える作品です。
長い長い人生を終える最後になって置いていく切なさをフリーレンが知って後悔しないよう、人との出会いを後悔しないように今を大切にできる人になってほしいな!
たった100分の1の出会いがフリーレンを変えて、今の仲間との出会いや旅のきっかけになったかけがえのない瞬間だった、ヒンメルの残していくフリーレンのこの先1000年も幸せであるように願った深い愛情が伝わる日が早く来たらいいな!
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葬送のフリーレン