5.0
かなり好きな短編集
ストーリーだけでなく、絵のタッチもかなり好きです。伏せたまつ毛のあの分厚い感じとか。
表題作もいいのですが、一番好きなのは長い三つ編みの女の子のお話。過干渉気味の母親、それを突き放せないヒロイン。それでも自立を予感させた矢先の、突然の別れ。切なくなると同時に、ヒロインを支えてくれる存在がいることにホッとし、温かい読後感を味わえました。
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ストーリーだけでなく、絵のタッチもかなり好きです。伏せたまつ毛のあの分厚い感じとか。
表題作もいいのですが、一番好きなのは長い三つ編みの女の子のお話。過干渉気味の母親、それを突き放せないヒロイン。それでも自立を予感させた矢先の、突然の別れ。切なくなると同時に、ヒロインを支えてくれる存在がいることにホッとし、温かい読後感を味わえました。
谷川先生の作品に共通することですが、とにかく優しく柔らかい作品。
一話目のヒロインとか、万人に共感できる魅力があるわけでもないと思うんですよね。だけど、この夫婦二人の間で一つの世界が完結しているというか、これが彼らの形なんだなとスタンと納得できるものがあって、優しい絵のタッチと相まって、とても素敵な作品に仕上がっていると思います。
「百合と芍薬」が特に好きです。大好きな人の幸せを願って、自分の言いたいことは巧妙に隠したあのスピーチ。気持ちを知っているのは好きな人の夫だけ、というシチュエーションもまた切ない。切なさは谷川先生の真骨頂だと思います。
一人を楽しむ女性たちの物語。独身、というだけでなく様々な立場の彼女たちが、時に楽しみ時に悩む姿に、共感したり憧れたりできるのが楽しいです。女性だけでなく、男性にもおすすめしたい作品。
歳の離れた好きな近親の好きな人、というのは谷川先生の一つのテーマなんだろうなぁと思います。
男性が、自分をひたむきに慕ってくれるヒロインに少しずつ絆されていく過程が、丁寧に描かれていて好きです。
谷川先生の絵はいつでもとても素敵なんだけど、個人的にはこの頃の可愛らしいタッチがとても好きです。瑞々しい高校生にぴったり。
冒頭のポエム、「すごいもん書いてるなぁ」と私も思いました笑
表紙を見てお分かりでしょうが、とにかく爽やか! こんな学生時代を送りたいなぁと、読んだ当時とても羨ましかったです。
ヒロインは平凡なんだけど、明るくて諦めなくて、好きな人をずっと見つめる一途さがあって。とても魅力的です。
谷川先生のデビュー作、世界観も絵のタッチも、とにかくもう「好き」の一言。
歳の離れた兄への恋心。抑えるつもりがつい漏れ出てしまう、それがわかっているのかいないのか、いつもうまく掠める兄。
谷川先生は同じテーマでいくつか作品を描かれていますね。思い入れのあるテーマなのかなと思います。
ネットの広告で度々目にしていて、気になっていました。きちんと読めて嬉しいです。
霊が見えてしまう主人公、過去に苦しまされながらもなんとか生きようともがく姿を応援したくなりました。まだ無料分しか読んでいないので、続きが楽しみです。
元々は純朴な田舎娘だったはずが、権力を得てだんだん変わっていってしまう様が少し怖くて悲しいです。守るものがあって大きな力を持っていると、人って残酷になれるんだなぁ。
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いちばんいいスカート