4.0
ダークな世界の中に光るコミカルさ
不機嫌顔の女流作家の語るお話、一見とっつきにくそうですが、ところどころに挟まれるコミカルなシーンがたまらなく面白い。段々、エルシィの顔もキュートに見えてきます。
物語もいよいよ佳境、ラストがどうなるのか楽しみです。
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不機嫌顔の女流作家の語るお話、一見とっつきにくそうですが、ところどころに挟まれるコミカルなシーンがたまらなく面白い。段々、エルシィの顔もキュートに見えてきます。
物語もいよいよ佳境、ラストがどうなるのか楽しみです。
美しい絵と独特の世界観に圧倒されます。この、中東やゾロアスター教っぽい世界観、好きだなぁ。
こういう、殺伐としていながら粘り気のある世界において、明るく笑うキャラクターというのは本当に貴重です。
文鳥ってこんなに表情・感情豊かなんだ! と驚きました。人間ドラマならぬ鳥ドラマも、結構ドロドロしていて…… 読んだら小鳥を買いたくなること必至です。
読めば読むほど面白みが深まる作品だと思います。そして表紙をはじめとするカラーイラストがもう美麗の一言。何度も手に取ってページを開きたくなる作品です。
SFが苦手な私には正直少し難しい話なのですが、それでもぐいぐい引っ張ってくれる魅力がたっぷり詰まっています。何よりキャラクターが、脇役に至るまでみんな素敵。
エドガーやユーリとのギャップが大きいですが、これはこれでとても魅力的! 学校に行きたい猫と、その希望を叶えてくれる人間と。どこか宮沢賢治の世界観が、妙にリアルなレオくんの作画とマッチしています。
私なんぞが語れるものではないですが。
『エヴァンズの遺書』が好きです。時代が移ろっていき、その中で取り残されたように姿を変えないエドガーたちの存在がラストで急に浮き彫りになる感じが、美しいながらゾッとします。でも、やっぱり美しいな。バラの村のヴァンパイヤたち。
ストーリーだけでなく、絵のタッチもかなり好きです。伏せたまつ毛のあの分厚い感じとか。
表題作もいいのですが、一番好きなのは長い三つ編みの女の子のお話。過干渉気味の母親、それを突き放せないヒロイン。それでも自立を予感させた矢先の、突然の別れ。切なくなると同時に、ヒロインを支えてくれる存在がいることにホッとし、温かい読後感を味わえました。
谷川先生の作品に共通することですが、とにかく優しく柔らかい作品。
一話目のヒロインとか、万人に共感できる魅力があるわけでもないと思うんですよね。だけど、この夫婦二人の間で一つの世界が完結しているというか、これが彼らの形なんだなとスタンと納得できるものがあって、優しい絵のタッチと相まって、とても素敵な作品に仕上がっていると思います。
「百合と芍薬」が特に好きです。大好きな人の幸せを願って、自分の言いたいことは巧妙に隠したあのスピーチ。気持ちを知っているのは好きな人の夫だけ、というシチュエーションもまた切ない。切なさは谷川先生の真骨頂だと思います。
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黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ