千鶴も虐げられ続けたせいか、卑屈な思考というよりは、なんだかよくわからない思考回路になってしまってるな。逆行前と行動を変えたから自分のせい、藤四郎にしてもらってばかりだから自分のせい···そんなわけあるか。
あげくの果てには北条家のものではなく藤四郎のものって···そこは私のものでいいでしょ、プレゼントしてもらったんだから。
それも千鶴が藤四郎と向き合ってやり直したからこそ、贈られたんだからさ。
あと村長の娘とその他は、言ってること矛盾してるから。
北条家の嫁に相応しいと思ってるのかって、相応しいも何も、あなた達の理屈では千鶴が嫁になるのが必然でしょ? 生贄にする為のみなし子だったのだから。何を言ってるのかっていうか、ずっとこういう矛盾だらけで、描き手の中ではどういう理屈になってるんだろうってすごい不思議。
でもまあこれではっきりした。
村長の娘を筆頭に、村人たちは弱いもの虐めをしたいだけ。自分達より下の立場に置いておきたいのに、その子が少しでもいい思いをするのが我慢できない醜悪な人達ね。生贄にする為に与えられた立場では受け取って当然のものなのに、それは認めたくないとかほんとにもう···そうはいかないから。
千鶴の思考経路は若干おかしかったけど、立ち向かったのはよかった。あやかしと藤四郎は到着が遅いけど···
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千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~
018話
誰の所有物?(2)