5.0
みーんな可愛い不器用さん♡
レベッカ・フェアリムは『自ら壁に咲く花』と呼ばれ、消極的な割に変わり者令嬢として有名だった。その時点でお友達と思ってる周りは悪意があるのがわかるけど、そこはおっとり?で流されて、周りも本人も気がついてない
初っ端から、不器用やな!ってなるレベッカは、男性が苦手という訳ではなく、動物が好きな様子…第二王子のダンスパーティで猫に話しかけてたらそらそうなるわな…この話、貴族のルール(ダンスカードや戦争に対する考え方、所謂貴族としての常識)をしっかり設定して描きこんでて、それが2人の恋心のステッパーになってるから面白い!別に転生もしてないレベッカだけど、おっとりしてるだけでなく、価値観がその貴族の常識からすれば結構異端で…そこが戦争の英雄として平民から騎士団長に昇進の上、武勲伯爵として叙爵されたアラン・バーウィック卿に見そめられるきっかけとなります
こういう貴族社会としてしっかりした世界では、成り上がり平民とバカにする記述があってもいいけど、そこはもう1人(1匹?)の戦争の英雄である、魔獣シルバーウルフのジルによってある意味払拭されてるらしくないのは好印象!
平民アランにとって、貴族社会は認められているようで、認められてない…人に囲まれながらに孤独を感じるある意味で戦場だった
そこに自分だけでなく、ジルまで暖かくおっとりと包み込んで優しく癒してくれるレベッカが現れれば惚れるのも当然!
自分を英雄にしてくれたジルを、道具としてではなく、ちゃんと仲間、家族として扱いながらも、淑女への対応にはなんとも不器用なアラン
友達に貶められながらも、ほんわか気が付かないまま、貧民街に捨て置かれてあわや危険な目に遭いそうな抜けてる不器用なレベッカ
家族から、結婚のプレッシャーをかけられ、苦しみながら、タチが悪いクロエとつるみ、自由なレベッカを羨んで、それでも友達になれるかもと思って、罪を認めて助けを求める不器用伯爵令嬢キャサラ
そんな不器用で可愛いアランと、ようやく素直に後悔ができたキャサラが、クロエの悪巧みで絶対絶滅のピンチに陥ったレベッカを助けに動き出した、これは順当にハッピーエンドだなと確信した完結2話前まで読みました
いやはや、みんな可愛いし、絵も綺麗で話もスムーズ♪溺愛包囲網というにはガバガバなんだけど、ある意味リアリティがあり素敵なお話です♡
作者様方ありがとうございます♡
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おっとり令嬢は騎士団長の溺愛包囲網に気がつかない もふもふしてたら求婚ですか?