4.0
好みは分かれる面白さ
主人公の生真面目さが色々な人を救う反面、原作に囚われて無理に動かそうとする一面にもなっている。
エミリーは途中まで影が薄いが、助けてくれた主人公への忠誠心が強く、ジークにもガンガン言う勝ち気な少女。
ジークはいかんせん短慮で暴走しがちだが、遠回しに恋心を退けられてエミリーに一喝され、やっと主人公に関しては慎重になる。出自を考えても傲慢で一国の皇大女に対する態度、それも良くしてくれる主人への態度ではないと思うこともしばしば。ジークの異母兄弟は輪をかけた傲慢さで、出身国が強烈な男尊女卑であることがわかるが、だからといってジークの好感度は上がらない。
婚約者は一線を引いているのに重い感じで、主人公とはお互い別の姿で接点があるものの告白失敗して一方的な想いが募るばかり。ジークに関しても政略的な婚約者としては度を越えた牽制に走り、ついには一戦交えて互いの正体を知ることに。
ヒーロー二人がどっちも微妙で応援する気になれないが、主人公のシスターフッドと危機対処能力で読む感じ。
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にせもの王女の生き残り方