4.0
キャラ造形がいい
主人公のキャラがいい。優しいけれど一線を引いていて、強かなところもうかつなところもある等身大の人物。
獣人たちも初めは誰が誰やらという感じだけど、一人ずつ掘り下げ回がちゃんとある。
主人公の家族関係はいまいちわかりにくい。
絵は丁寧でかわいらしい。
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10758位 ?
主人公のキャラがいい。優しいけれど一線を引いていて、強かなところもうかつなところもある等身大の人物。
獣人たちも初めは誰が誰やらという感じだけど、一人ずつ掘り下げ回がちゃんとある。
主人公の家族関係はいまいちわかりにくい。
絵は丁寧でかわいらしい。
狂犬呼ばわりのケレスも悲惨な経歴と状態だが、主人公の性格と過去もなかなか凄い。
修羅場馴れしていて交渉事には一歩も引かず、どうにもならないことは割りきって対応策を考えるベテラン。落ち込んでも切り替え速いし、大量の無茶振りをさばいて平然としている。
美麗な絵で繰り広げられる超展開の数々で、シリアスとギャグの反復横飛びしてるけど、主人公のタフさは一貫してて面白い。
よくある死に戻りループの話だけど、不義の子として出自を伏せられ実の父親を把握したのは最近で、その実父は鉄仮面の神殿騎士。どうにか仲良くなって、疑似親子として王家の継承権争いやら人身売買やらに立ち向かう。
主人公は幼さと老獪さを兼ね備えた面白い人物。
実父は堅物なのにどこか笑える。
叔母1は怜悧な策謀家、叔母2は単純な猪で対峙したときの圧力が全く違う。
騎士1はワンコ、騎士2はツンデレだし脇役もキャラ立ちさせる方向かな。
絵は小学校低学年向けで主人公の衣装は凝ってます。
わりとテンプレだけど距離の詰め方が自然で絵が可愛らしい。呪いに関しては少し捻りもあり、主人公の毒もいいスパイス。
武人らしく真面目だがどこか変わっている主人公、悪女と呼ばれ荒んでいるがセンスはある皇后、淑女とされながら前后への歪んだ執着で陰謀を巡らせる皇妹、機転が利いて交渉上手な同盟国の王女。女性陣のバラエティが凄いです。
皇室の事情について忠告してくる同僚も妙にリアル。
皇帝・皇太子は印象が薄くて、ロマンス要素がどうも浮いているような。
絵は安定しています。
浮気相手と再婚した実父はひどい毒親で、前回異母妹とこじれたのも当然というレベルだが、亡くなった実母も主人公を男装させて夫の代わりにし、思春期で止めたら捨てる鬼畜っぷり。これは主人公も歪むわ。
妹は天然の天才で悪意はなく、接し方を変えてみれば出自由来の非常識さも見直す力がある。
皇太子は立場のわりに視野が狭く、正義感で暴走しがち。不器用というか問題が起きてから考えて気がつくタイプ。
侍従が打算的で王家の都合しか考えないため、主人公と幼馴染みにとっては厄介。
陰謀渦巻く本格的な宮廷劇に異族のファンタジー要素が入り込んで話の把握は大変です。
美麗な絵と先の読めない展開で無料分は面白く読めました。
序盤に対立する幻妃は苛烈だが芯のある女性でまともな方だったというのが、権力を弄ぶ雲妃の入内ではっきりしてくるという。堅物と思われる雲将軍から何故あんな残虐で媚びた娘が出てくるのか。尊太后の意を汲んで後宮を荒らすのが目的とはいえ、あまりにも常軌を逸している。こうなることが読めていたからこそ、皇帝は幻妃を残していたのだということがよくわかります。少なくとも幻妃は宮中の掟や秩序を意識していた。雲妃はそんな認識は皆無で、宮中で軍犬を放って実家に迷惑がかかることすら理解できない。幻妃のような覚悟もない。この作品でもトップの屑。
尊太后は異族排斥に執念を燃やし、霊族の主人公や和平志向の皇帝とは対立しますが、支配者として一貫はしています。よくわからないのは前帝で、和平志向の浮丘宰相と組んで皇位を簒奪し、その娘を妃に迎えて皇太子(現皇帝)まで設けながら、異族討伐に舵を切って諌めた皇太子を冷遇したこと。しかも結局幻族との同盟に傾き、尊太后に暗殺されたと思われる遠征先での急死。断片的な情報からすると、前帝は首尾一貫しない行き当たりばったりで横暴な人物ということになりますが、この作品のことだから何か裏でもあるのか。
説明が飛び飛びなのが難点ですが、作り込んであって読みごたえがあります。
敵国の竜王に捕獲された兎人が単なる兎として可愛がられつつ、自国に戻るために悪戦苦闘。結局人間として再度保護され、前世のペットショップ店員の知識をいかして獣舎の世話をすることに。
とにかく主人公がかわいい。もふもふ!
表紙の狼もいいこ。もふもふ!
もっと兎姿を見たかった。
男勝りなアルナ王女が仮の王妃五人が並び立つ隣国に輿入れすることになり、侍女を王女に仕立てて自らは騎士として謀略に立ち向かう。指南役となった第五王妃は幼く高慢なものの、どこか憎みきれない。同情して第二王妃が用意した故郷の手紙を渡してしまい、第五王妃は密通罪で処刑されることに。嵌めた第二王妃が正式な王妃となることを阻むため、第一王妃に接触してアルナ王女を第二王妃に引き上げてもらう。
女騎士に扮した主人公だが、一人になった際に拐われてしまい打つ手がない。後見人が国王に直談判したが公的な捜索はやはり却下され、私的な援助を受けることに。身柄の引き取り先に向かい、奇策を交えて主人公を救出する。
女王の花の主人公と比べれば、わりと普通な主人公が挫折からどう成長するか。
国王は曲者だが腐敗した国を変える気概はあるらしい。
内乱の最中に鳥になってしまった王女が、伝書鳥になって戦地を飛び回り自軍を勝利に導くのが序盤のお話。鳥になって言葉が通じないのは不便なものの、王家のしがらみを離れて自由に飛び回り、将軍に怒られつつも自ら状況を探り自軍に貢献できる立場は充実していた。長い間行方不明だった王女の身体は敵軍の人質になっていることがわかり、何とか取り戻すものの毒で目を覚まさない。苛立ちから鳥の爪で攻撃してしまい、それを目撃した将軍との間に禍根を残すことに。見回りに出て攻撃され、鳥が瀕死になると今度は王女の身体に戻ったものの、鳥だったことを将軍に言えずぎくしゃくした関係になるのが中盤です。
鳥の間はそのコミカルさとシリアスな戦場がいい具合にブレンドされていたのですが、人間に戻ってからが本当にまだるっこしい。王族の立場を考えれば仕方ないのですが、展開まで遅くなってしまって中だるみ感があります。
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令嬢はまったりをご所望。