常和さんの投稿一覧

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評価5 9% 19
評価4 28% 58
評価3 37% 76
評価2 19% 39
評価1 8% 16
11 - 20件目/全50件
  1. 評価:4.000 4.0

    難解だけど面白い

    魔力と神力やそれに関する世界観が複雑で、作中で何回か説明されるものの納得できるようになるのはかなり後。帝国がらみのややこしい設定が関わってくる政治や国際関係に関しても、説明不足だったりわかりにくいところが多い。
    キャラの関係性や成長、戦闘はきちんと書かれているので、学園&冒険モノとしては面白い。恋愛面は亀の歩みだけどじわじわ進んでいくのも案外楽しい。主人公は我が強くて突っ走る傾向なので苦手な人は苦手かも。子どもや仲間との関わりを通じて角は取れていきます。
    中だるみで話が進まない部分があるので、それを乗り切れるかどうか。

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  2. 評価:4.000 4.0

    並行世界の終結者

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    大魔女の娘セシルと呪われた血のエスティアンが出会い、滅亡しては別の世界のセシルが生まれる数多の並行世界の中で、大魔女は最後にセシルの記憶を消去して平凡に暮らせるよう手配する。
    しかし結局セシルはエスティアンに嫁いで一目惚れ、求められるまま悪女を演じつつ、秘宝を壊して精霊を呼び覚まし、ドラゴンを召喚したり、大魔女の後継者代役と衝突したり、異国の王子に拐われたり...ついには大魔女の力を覚醒させ、世界の分岐を示す世界樹に舞い戻る。そこでようやくセシルは真実を知り、導かれた運命に疑問を抱く。
    一方、この話の作者だという聖女は下心のまま脱走してセシルを乗っ取ろうとするものの、あれこれトラブルに足を突っ込みうまくいかない。セシル達との女子会で、自分の書いた筋書きとの違いや自分の意思は何なのか考える。
    どうやら世界の分岐ごとに本になっていて、セシルのピンチに現れては消えていくのだが、その蔵書を見ていたのは先代竜王と大魔女で、聖女は関係なさそう。どこかに彼女が書いた世界もあるのだろうか。
    設定が複雑なわりにきちんとした説明はしばらくなく、話のついでにぱらぱら出てくるだけなので無料6話でまとめて読まないと把握しにくいと思われます。

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  3. 評価:4.000 4.0

    王家の確執を越えて

    王家で迫害されていた異母妹が闇の力で国を滅ぼしかけるが、彼女の幼少期まで時間が巻き戻る。
    主人公は異母妹を救い出したものの、長姉と父王は迫害を続け次々と問題が起きる。異母妹と血縁関係にある大公が何かと面倒を見てくれるものの、国王夫妻に疎まれたままでは限界があり、大公の国へ嫁いで異母妹を連れ出すことを画策する。
    やや考えの甘い主人公が幾度とないトラブルで現実を知って成長していくが、向こう見ずなところは変わらない。大公も詰めが甘く、長姉の策略にあっけなく出し抜かれてしまうことも。
    新米保護者二人の成長物語。
    絵は表紙そのままのハイクオリティで進み、崩れることもない。

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  4. 評価:4.000 4.0

    キャラ造形がいい

    主人公のキャラがいい。優しいけれど一線を引いていて、強かなところもうかつなところもある等身大の人物。
    獣人たちも初めは誰が誰やらという感じだけど、一人ずつ掘り下げ回がちゃんとある。
    主人公の家族関係はいまいちわかりにくい。
    絵は丁寧でかわいらしい。

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  5. 評価:4.000 4.0

    メンタル超合金

    狂犬呼ばわりのケレスも悲惨な経歴と状態だが、主人公の性格と過去もなかなか凄い。
    修羅場馴れしていて交渉事には一歩も引かず、どうにもならないことは割りきって対応策を考えるベテラン。落ち込んでも切り替え速いし、大量の無茶振りをさばいて平然としている。
    美麗な絵で繰り広げられる超展開の数々で、シリアスとギャグの反復横飛びしてるけど、主人公のタフさは一貫してて面白い。

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  6. 評価:4.000 4.0

    不思議と新鮮味がある

    よくある死に戻りループの話だけど、不義の子として出自を伏せられ実の父親を把握したのは最近で、その実父は鉄仮面の神殿騎士。どうにか仲良くなって、疑似親子として王家の継承権争いやら人身売買やらに立ち向かう。
    主人公は幼さと老獪さを兼ね備えた面白い人物。
    実父は堅物なのにどこか笑える。
    叔母1は怜悧な策謀家、叔母2は単純な猪で対峙したときの圧力が全く違う。
    騎士1はワンコ、騎士2はツンデレだし脇役もキャラ立ちさせる方向かな。
    絵は小学校低学年向けで主人公の衣装は凝ってます。

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  7. 評価:4.000 4.0

    一筋縄では行かない女達

    武人らしく真面目だがどこか変わっている主人公、悪女と呼ばれ荒んでいるがセンスはある皇后、淑女とされながら前后への歪んだ執着で陰謀を巡らせる皇妹、機転が利いて交渉上手な同盟国の王女。女性陣のバラエティが凄いです。
    皇室の事情について忠告してくる同僚も妙にリアル。
    皇帝・皇太子は印象が薄くて、ロマンス要素がどうも浮いているような。
    絵は安定しています。

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  8. 評価:4.000 4.0

    毒親からの自立

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    浮気相手と再婚した実父はひどい毒親で、前回異母妹とこじれたのも当然というレベルだが、亡くなった実母も主人公を男装させて夫の代わりにし、思春期で止めたら捨てる鬼畜っぷり。これは主人公も歪むわ。
    妹は天然の天才で悪意はなく、接し方を変えてみれば出自由来の非常識さも見直す力がある。
    皇太子は立場のわりに視野が狭く、正義感で暴走しがち。不器用というか問題が起きてから考えて気がつくタイプ。
    侍従が打算的で王家の都合しか考えないため、主人公と幼馴染みにとっては厄介。

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  9. 評価:4.000 4.0

    過酷な宮廷で敵味方入り乱れて欺き合う

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    陰謀渦巻く本格的な宮廷劇に異族のファンタジー要素が入り込んで話の把握は大変です。
    美麗な絵と先の読めない展開で無料分は面白く読めました。
    序盤に対立する幻妃は苛烈だが芯のある女性でまともな方だったというのが、権力を弄ぶ雲妃の入内ではっきりしてくるという。堅物と思われる雲将軍から何故あんな残虐で媚びた娘が出てくるのか。尊太后の意を汲んで後宮を荒らすのが目的とはいえ、あまりにも常軌を逸している。こうなることが読めていたからこそ、皇帝は幻妃を残していたのだということがよくわかります。少なくとも幻妃は宮中の掟や秩序を意識していた。雲妃はそんな認識は皆無で、宮中で軍犬を放って実家に迷惑がかかることすら理解できない。幻妃のような覚悟もない。この作品でもトップの屑。
    尊太后は異族排斥に執念を燃やし、霊族の主人公や和平志向の皇帝とは対立しますが、支配者として一貫はしています。よくわからないのは前帝で、和平志向の浮丘宰相と組んで皇位を簒奪し、その娘を妃に迎えて皇太子(現皇帝)まで設けながら、異族討伐に舵を切って諌めた皇太子を冷遇したこと。しかも結局幻族との同盟に傾き、尊太后に暗殺されたと思われる遠征先での急死。断片的な情報からすると、前帝は首尾一貫しない行き当たりばったりで横暴な人物ということになりますが、この作品のことだから何か裏でもあるのか。
    説明が飛び飛びなのが難点ですが、作り込んであって読みごたえがあります。

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