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出所者を待ち受ける困難
刑期を終え出所し、心を入れ替えてしっかり生きようとする者にも、世間は容赦なく前科者のレッテルを貼ります。一度犯罪に手を染めてしまったら二度と元には戻れない、そういうことなのでしょう。
作中の出所者は、悪戯に心を掻き乱してくる周囲に悩まされます。一生、十字架を背負って生きていかなければならない身なのだとしても、関わる人によってその向かう先に本当の更生や償いが待っているのだとしたら、保護司の存在がどれほど大きく尊いものであるか想像できます。
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