チールーさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全129件
  1. 評価:5.000 5.0

    痛快

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    コニーが良い!万能であることはもちろんながら、彼女の性格がとても好きです。
    辛い子供時代を過ごしながらも、それを悲観することなく自分で道を切り拓いていく、その姿が頼もしい。
    身内の問題児たちが酷い手段をもって干渉してきても、決して流されない毅然とした心を持っているコニー。後に己の所業に気づき反省する者には、いつまでも恨みごとを言わずスパッと許す懐の深さもあります。

    女中の仕事、事務仕事、情報収集その他数多の仕事を、コニーは全て完璧に、ものすごい速さでこなします。身体能力も備え、力も強い。憧れます。私にもコニーのスキルがあったら、家事を鬼スピードで片付けたいです。笑

    コニーの周囲には個性豊かなイケメンたちが数人いますが、彼女を射止めることができる男は果たしているでしょうか。物語の行く先が楽しみです。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    眩しい。応援したくなる。

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    新しい視点の宇宙漫画。未来への希望溢れる作品です。また、子供の言語教育に一石を投じる意欲作でもあると感じました。

    バイリンガル教育を施している最中に両親が亡くなり、どの言語も拙いままとなってしまった主人公の小学生女子、ありす。周囲の同級生たちは、ありすが帰国子女だから日本語が苦手なのだと認識しています。
    明るく容姿が美しいありすは、学校では人気者の立ち位置。ですが……。

    子供とは往々にしてあっけらかんと残酷なもので、同級生たちは日本語でのコミュニケーションが上手くできないありすのことを悪びれもなく赤ちゃんと呼んだり、責任のある仕事に推せるタイプではないよねと言ったりします。ありすはだんだんと、自分は頭が悪く、できないことだらけなのだと思うようになっていきます。そしてその感情すらもうまく言語化できずにいます。

    そんなありすに手を差し伸べるのが、隣のクラスの天才、犬星君。小6の卒業間近に、犬星君はありすの語学力がどの言語も年齢に達していない、いわゆるセミリンガル状態であることに気づきます。地元の別々の中学校に進学した2人は、毎日1時間、ありすの語学力向上のために会って勉強をすることに。

    読んでいて、青春だなと感じました。ありすが犬星君の言葉によって呪縛から解き放たれ、夢を溢れさせていく過程がキラキラ輝いていて。
    孤高の天才である犬星君もまた、本当は友達が欲しい人。アプローチが天才すぎて周囲が引いてしまい、淋しい思いをしてきたんですよね。
    そんな犬星君の発想に、初めて全力で応えたのがありす。2人が一緒に未来を見据えて前に進んでいこうとする、その姿が眩しいです。

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  3. 評価:5.000 5.0

    興味が尽きない

    構成のしっかりした興味深いストーリーです。主人公の辛い境遇が語られ、続いて心に響く優しい思い出話があったかと思えば、いくつかの謎が浮上してきて、そこに両家の歴史や思惑が絡み、さらには日本のとある伝説で有名なあの女性の名前までが飛び出して、もう続きが気になってどんどん読んでしまいました。あれはどうなるのか、そっちの件の真相は何なのか……と、知りたいことが次々にやって来ます。

    天水家には、ある特徴を持った娘が生まれることがあり、主人公がまさにその娘です。
    娘たちは代々、ある理由でその身を家業の繁栄に役立ててきました。主人公も例外ではなく、家のために身を削っています。
    しかしその貴重さを大切にされるどころか、必要な時だけ搾取され、普段は実の親兄弟から化け物扱い。その仕打ちが本当に酷い。

    父兄に命じられ、主人公に思わぬ相手との縁談が持ち上がります。相手の男性を大切に思い、自分の不幸な身の上に彼を巻き込みたくない主人公は、父親にある言葉を告げます。
    一方で、相手の彼にも、ある秘密が……。

    主人公と相手の男性の心がとても美しく、双方に好感が持てます。
    セリフひとつひとつの言葉選びがよく考えられていて、ストンと腑に落ちたり、ぐっと胸にきたりします。
    作画も美しく、ストーリーによく合っていると感じます。これからも配信されるたび読み進めていきたい作品です。

    • 8
  4. 評価:5.000 5.0

    思いのほか癒される

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    うっかり恋してしまうと痛手になるようなイケナイ男子の香りがする、叶君。主人公の桃もその香りを感じ取り、その沼にハマらないようにと身構えるのですが……。

    読み進めて思うこと。これはなかなかどうして微笑ましい。
    桃の純粋さが微笑ましいはもちろんのこと、意外にも叶君にもそんなところがたくさんあって、少しずつ見せてくれる素直さや優しさにほっこりさせられます。

    叶君はモテるし来る女を拒まないので、周囲から女癖の悪い男だと認識されていますが、本人から進んで女をひっかけたり騙したりすることはなく、むしろ女性に虚しさを感じている様子。それには、叶君のある過去が影響しているようです。

    顔が好き、容姿がセクシー、そんな理由で言い寄る女ばかりの中、ちゃんと叶君の中身を見てくれるのが桃。恋愛経験こそ乏しい桃ですが、そこはやはり年上の社会人。本人も気づいていない懐の深さがあるんですよね。ちゃんと叶君と会話をして、様子を感じ取って、いたわったり心配したりする。(それをできない自分本位の女たちのどれほど多いことか……)そうして、叶君も桃に気持ちを向けていく。桃の願いを叶えたいと思ったり、側にいたいと感じたりする。
    この2人の関係、もちろんキュンとする場面も盛りだくさんですが、私にとっては心温まる癒やしでもあります。

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  5. 評価:5.000 5.0

    冥婚から始まる夫婦

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    現在配信されている9話までを読みました。

    堅苦しく愛嬌のない性格ゆえ家族から疎まれている主人公が、とある名家の当主に嫁ぐことに。
    縁談はあれよあれよと決まり、主人公は一人で嫁ぎ先を訪れます。花嫁衣装を纏わされ、婚礼の場に案内された主人公が見たものは……新郎の席に横たわる棺。
    それは、両家で仕組んだ『冥婚』でした。
    なるほど自分は売られたのだとすぐに理解した主人公は、運命を受け入れ、そのまま死者と契りを結ぶことを決意します。
    その時、突然に新郎が生き返って……。

    ストーリー上で早々に旦那様は生き返り、それからは冥婚であったことをふと忘れてしまうような、言わば通常の生者同士の結婚生活が始まります。2人の関係がすぐに甘々になることはありませんが、かといって著しく前途多難という印象でもなく、少しずつ夫婦らしくなっていくのかな……と想像できます。

    では、なぜわざわざ『冥婚』という設定にしたのか。
    実は、現段階のストーリー上ではまだ、旦那様が亡くなった経緯や死因が明かされていません。婚礼の参列者からちらほら聞こえてきた噂話や、旦那様が生き返った際の一族の狼狽ぶりを見ると、当主である旦那様の死には何か謎がありそうな気がします。

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  6. 評価:5.000 5.0

    奇妙な三角関係

    物語の構成が面白い。ぜひ原作小説も読んでみたいと思いました。

    主要登場人物は3人。レイチェル、ノア、アリシア。それぞれが誰かに恋をしている。しかしその相手が誰なのか明確に描かれているのは、レイチェルのみ。物語はずっとレイチェル視点で進行していきます。したがって、レイチェルの思い込みが含まれている可能性があり、それこそが物語を面白くしているポイントです。
    本当は、ノアは誰が好きなのか。アリシアは何を思っているのか。それらが語られる時、真の傍観者は誰なのかがわかるはず。ああ、知りたい。

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  7. 評価:5.000 5.0

    設定がくだらなすぎて面白い

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    かなり笑いました。
    まず設定のくだらなさが妙に面白い。主人公の女性が『自分が最後の返事をしなければ石になる呪い』をかけられてしまうという。そのせいで、メールなのかチャットなのか主人公が開発したメッセージ機能でも、商談相手の公爵様とのやり取りで最後の返信を主人公で終わらせなければ石になってしまうという。
    最高にくだらないのに、どこか心当たりがあるというか……『それでは』『ではでは』『失礼します』『^ ^』……のような、返信の応酬でやめ時がわからなくなる現実のあの場面を思い出してしまいます。
    主人公はなんとか自分の返信で終えようとするのですが、律儀な公爵様がどうしても挨拶を返してくる、その攻防が面白い。

    そして、メッセージ機能だけならまだしも、直接顔を合わせた日には。性懲りも無くまた始まる終わりなき挨拶の繰り返し。最後には主人公がブチ切れて『もう返事をしないで!』『最後の返事は私のものです!』と、もはや挙動不審な人と化してしまうという悲しい事態に。

    呪いの効力は1年間。主人公は乗り切ることができるのでしょうか。善人で見目麗しくもちょっと天然の公爵様との関係は、どうなっていくのでしょう。
    主人公の呪いの秘密を唯一知るじいやと、主人公の不審発言を警戒しまくる公爵様お付きの騎士も、それぞれいいキャラです。
    周囲を巻き込んだドタバタストーリーのこの先が楽しみです。

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  8. 評価:5.000 5.0

    秀逸

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    設定、ストーリー構成、セリフの表現、描画、どれを取っても素晴らしいです。読み応え抜群です。

    人がその目で見て脳に焼きついた記憶は、本来は当人だけのものであるべきプライバシー。そんな脳の映像を取り出して見る技術を得た世界のお話です。
    犯罪を暴くためとはいえ、脳内は個人の秘密の中の秘密。それを覗くという行為が、見た者に何をもたらすのか。大変に興味深い作品です。

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  9. 評価:5.000 5.0

    大作

    作者様の努力無くしては成し得ない大作です。おそらく多方面に膨大な取材をされたことと思います。中でもアイヌ文化の取材については本当に尽力されたんだろうなと想像します。

    壮大でスペクタクルなストーリーと魅力溢れる登場人物たちに、ありとあらゆる感情を呼び覚まされる漫画です。凄惨な描写に目を覆い、埋蔵金の謎にワクワクし、変態たちの所業にドン引きして、時に涙がこらえられず、そうかと思えばお腹が痛くなるほど笑う。脳内が大忙しです。

    この作品の特徴のひとつに、登場人物それぞれの出自や家族関係が深く掘り下げて描かれていることが挙げられます。それは主要キャラだけでなく、旅の途中で出会って過ぎ去っていくような人物であっても同じで、各々の人生の生々しさが臨場感をもって伝わってきます。
    たとえ主人公と敵対する人物であっても、皆それぞれに強烈な個性と魅力があります。全話を読み終えた今の私にとっては、ゴールデンカムイの登場人物の誰もが愛おしい存在です。

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  10. 評価:5.000 5.0

    リアルなあるある

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    妊活中の夫婦あるあるだらけのストーリーだと感じました。会話や双方の心の動きがとてもリアル。

    性行為の目的を『子供を作ること』と名言した途端に男女の温度差が生じるのはなぜなんだろう。女性は張りきるし、男性は引き気味になることが多いように感じます。性欲のメカニズムの違いもあるんでしょうが、そもそも本能的にも子孫を残すのための行為なんですけどね。
    女性は妊娠可能な年齢のリミットがあるので、主人公の年齢で焦る気持ちはよくわかりますし、それ以前にも話し合いの機会を持つべきだったと思います。
    夫は精神年齢が低いように感じました。自分が親になるなんて想像してみたこともなさそうな。元カノと連絡を取り合っている時点でもう……仮にこのタイミングで妻が妊娠したら、浮気に走る可能性大ですね。

    2人は喧嘩をしたことがない、という点も少し気になりました。喧嘩にならないほど気が合っていて仲がいいというわけではなく、妻が夫に気を遣っているんだろうなという描写がいくつもあったので。例えば、同じ職場の夫が妻に『職場で監視しないでほしい』と文句を言ってきた時、妻は監視していたわけではなくただなんとなく見ていただけなのに、素直に『ごめん』と答えたり。『は? ちょうど視線の先にいるから見えるだけなんですけど。監視とか自意識過剰なんじゃないの?』と言い返せば、簡単に喧嘩に発展する事例ですよね。

    子供についてろくに話し合ったことがない、喧嘩もしない、そんな2人が、タイトルの『夫婦やめますか?』を果たして話し合えるのか。この先の展開が気になります。

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