チールーさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全140件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    衝撃作

    読者はそこを愛溢れる孤児院だと信じて疑うことなく読み進めていき、作中の子供たちは順番に里親に引き取られていく。
    そのうちの一人を見送った時に読者が知る、衝撃の事実。
    子供たちは実は、里親に引き取られたのではなく……。

    真実があまりにもむごたらしく、残酷なストーリーを受け入れて読み続けることに精神力を要します。
    しかしながら、究極に絶望的な状況を打開しようと知恵を集結して立ち向かう子供たちの勇気に、読んでいるこちらも希望を抱かずにいられません。
    時に目を覆いながら、時に涙しながら、読み進めています。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    揺さぶられる

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    読み進める手が止まりません。心をがっちり掴まれます。
    宇宙の分野においては、現代でもなお常識が覆される事例があるわけで(冥王星が惑星から外された時はなかなかの驚きでした)、この作品の時代に地動説が提唱された日には、それはもうとてつもない衝撃だったことでしょう。

    地球が動いていることを証明しようとする天文学の研究をなんとしても排除したい宗教側と、命懸けで真理を突き止めようとする者たちとの戦いが凄まじい。地動説を支持する者は異端としてごう問され処刑されるというのに、彼らは決して怯まない。それほどに大きな、人生をかけて次に繋いでいくべき発見だから。
    信念を貫いて死んでいく者たちのセリフが強烈に記憶に残りました。魂のこもった言葉たちに目頭が熱くなります。

    現代ならば突飛な説を提唱しても指をさされて笑われる程度でしょうが、当時は目を潰されたり生きたまま火炙りにされる覚悟でやらなければならない。そんな状況下でも地動説の研究を諦めなかった人々の存在に思いを馳せながら、この先のストーリーを読み進めていきたいです。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    苦しみながら読む

    グサグサくる内容です。無知で愚かな若かりし過去に、何かしらの心当たりがある読者の方も多いのでは。
    私にもあります。若かりし頃の心当たりが。置いてけぼりで、場違いで、今思えば感じる必要などなかった焦燥をジリジリと感じて、自分で自分をどんどん貶めてしまった過去が。

    若さゆえの経験不足で、無知を無知と言えない、言っちゃいけない場面なのだと信じ込んでしまう。そして手玉に取られて騙されたりする。まさにこの作品の主人公の状況です。
    とてもリアルだなと感じました。一定の年齢になれば自然に身につく処世術がまだ習得できていない、けれどもう大人として世に出ていかなくてはならない、危うい年齢。愚かで、不器用で、自分の置かれている状況に苦しさを感じながらも、必死に辻褄を合わせて、いや自分はなかなか悪くないんだと言い聞かせる。そのひずみが、じわじわと自分をみじめにしていく。

    彼に無条件の愛情を持って、守り導いてくれる大人がいてくれたなら。お金も思想も何も関係ない、無条件の。

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  4. 評価:5.000 5.0

    期待を込めて

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    美しき皇帝と勇ましい妃嬪の、謎解きミステリー。

    たくさんの武具と共に後宮入りした、たくましい主人公。性格は明るく誰にも分け隔てなく、いつも前向きな姿勢に好感が持てます。
    ところが実は、主人公は悲しい運命のもとに生まれていて……。

    主人公のこの性格の良さは、強く大らかに育ててくれた老師と、いつも美味しい料理を作ってくれた侍女の明明の存在があったからこそ。また、引き離される運命にありながらも娘の無事を願った母親の愛にも護られたのかなと感じました。

    陛下が見目麗しい。まつ毛がお美しいです。
    高貴なお方ながら気さくな陛下は、溌剌とした主人公をお気に召したご様子。今はまだ男女の雰囲気ではありませんが、この先の恋愛要素にも注目していきたいです。

    陛下は主人公の勇ましさを見込んで、とある事件の調査を依頼します。後宮で起きている不穏な出来事の真相は? 今後の謎解きに期待が膨らみます。

    • 8
  5. 評価:5.000 5.0

    文学作品のような漫画

    耽美で退廃的な小説を読んでいるかのよう。ホラーでもあり、ミステリーでもあり。

    主人公は鹿ノ子だと思いますが、視点は様々な登場人物に移動します。それぞれの過去や心の内が少しずつ晒され、物語の全容が徐々に見えてきます。

    どこかおかしい人、どう見ても異常な人、暫定的に正常だと思われる人、もうこの世にいない人、そして人ではないモノ……各々の関係が絡み合いながら進んでいくストーリーは謎だらけで、それが少しずつ明かされていくにつれ、人物たちの深い闇に引きずり込まれていく感覚です。ハマるとなかなか抜け出せない。

    絵は個性的で、人物が突然に鳥肌が立つような不気味な表情を見せることがあり、夜中に一人で読むと想像以上に怖いです。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    大好きだー!

    バレーボールに興味が無かった私がどハマりした漫画です。とにかくストーリーが面白い。個性豊かなメンツが集まってチームになっていく様は、まさに青春そのもの。緊迫した試合展開、濃密な練習時間、どれもがキラキラしていて目を奪われます。

    舞台が高校のバレー部ゆえ、おのずと登場人物の人数は多くなりますが、主人公が所属する烏野高校バレー部はもちろんのこと、各校のどの選手も魅力満点です。作者さんお見事です。
    推しを見つける楽しさもあって、友達や家族と盛り上がりながら読むのも良いと思います。

    笑いの要素がふんだんで、選手たちの掛け合いがとにかく面白いです。
    それでいて真面目な場面では本当に見入ってしまう。つい泣けてしまうことも。心に残る素晴らしい名言も数多く出てきます。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    ほっこり癒されます。

    10pでお手軽に、ほのぼのした可愛いぷちっとを読むことができて嬉しいです。
    とにかくマクシーが可愛い!リフタンたち男性陣ももれなく可愛いくてほっこりします。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    明るい!

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    なんと明るい夜のお仕事漫画。水商売を描いた作品によくあるドロドロ描写やネガティヴ要素がほとんど無く、楽しくサクサク読めます。

    田舎に帰って地元の歓楽街を立て直す、元歌舞伎町No. 1キャバ嬢の手腕がお見事。フィクションだから上手くいくというツッコミどころも無くはないのですが、それでも実際の仕事の参考になりそうなヒントがたくさん散りばめられていると感じました。どんな職種にでも応用できそうなアイディアもあり、なかなか興味深かったです。

    主人公のスパッとした性格が好きです。職業柄、時に敵意を持つ人物が現れたりもしますが、主人公は頭が良く、物事を見る観点が良く、何より基本的な心持ちが良いので、いつの間にか誰もが彼女に納得させられ、好感すら抱く結果に。
    気難しい人や価値観の合わない人と付き合うためのちよっとしたコツのようなものが描かれていて、そういう観点からも色々とタメになります。

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  9. 評価:5.000 5.0

    考えさせられるエピソードが次々に

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    多くの鬼憑き人間が暮らしている(鬼は一般の人には見えない)街で、鬼憑きの一人である主人公が、その力を借りて母を殺した仇を探すストーリー。
    物語の随所で社会の問題や人の悪意が語られ、現実にも起きているであろう痛ましい事件が次々に起きます。辛くしんどい描写が多々あり、暴力的な描写や目を覆いたくなるような性描写もあるので、読み進めるにはそれなりのメンタルが必要かも知れません。

    しかしながら、ただただ邪悪な内容が続くわけではなく、人の心の温かさや確かな正義も存在します。主人公をはじめ主要登場人物たちに備わった個性や魅力には、その先のストーリーを読ませる希望のようなものを感じます。
    主人公に憑いている鬼もまたしかり、最期には主人公を地獄に引きずり込む存在であるはずなのに、なぜかどこかユーモラスで、憎めない。そしてたまたまこの鬼が位の高い鬼であり、他の人間に憑いている鬼よりも強く頭も良いことから、主人公が助けられる場面が多くあるのもまた物語の上で面白いアクセントになっていると感じました。

    大抵の鬼憑きが鬼の強大な力を悪事に使っているのに対し、主人公は善き事にそれを使おうとします。ストーリーの中で、そこが最も大きなポイントだと感じます。

    また、この漫画の設定を自分に置き換えて考えてみると興味深かったです。
    まず瀕死の場面で、私はきっと鬼の力を借りて生き返ること(次に死ぬ時には地獄行き確定)を選ばないだろうなと思いました。その先に地獄が待つということは、鬼の力をどんな形で使うのであれそれをするべきではないんだなと。

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  10. 評価:5.000 5.0

    期待大です

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    私の大好きな作品『結婚商売』。ストーリーの秀逸さや登場人物たちの魅力はもちろんのこと、何より描画の美麗さの虜になり、熱心に読み進めたものです。
    特筆すべきはザカリーの美しさの際立ちであり、他の作品のどのイケメンをもってしても誰一人として太刀打ちできません(私の個人的な感想です)。
    非常に満足して読了しました。

    そしてこの度、『結婚商売 2』の知らせが。
    ザカリーとビアンカの血を引くアレクサンドラの凛とした姿。彼女が守ろうとした若き王シリル。この二人の登場で既に心を持っていかれた私ですが、懐かしい面々がちらほら登場してくれる構成もまた嬉しい。ザカリーのほんの一コマの登場にも大歓喜です。
    前作に続き、読ませるストーリーの予感。
    期待しています!

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