チールーさんの投稿一覧

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121 - 130件目/全388件
  1. 評価:3.000 3.0

    不気味

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    恐怖と言っていいぐらいの不気味さです。目をそらしておきたかったものを見てしまった感覚。ストーリーの不穏さと、そのどろりとした雰囲気に妙に合致した描画が特徴的です。
    絵に関しては、人によって好き嫌いが大きく分かれると思います。

    子供にとって、気づけばもうそこにあるのが家族です。主人公にとっても、兄にとっても、姉にとっても、家族はもうそこにありました。
    親としての適性が欠如しているであろう父親の影響は、子供たちひとりひとりに強く表れています。子供時代、おそらくはどうでもいいことを執拗に教えられ、人として大切なことは教えられなかったのではないでしょうか。そうして大人になった3人は、影響の出方に差はあれども、それぞれに何かを抱えて生きています。

    この家族は、家族としてどこかおかしい。父親の問題は現在進行形で、母親は寝たきり、兄は……。姉も、一見まともな主人公でさえ、この家の中で何かを狂わせています。
    現実の世の中にも、様々な家族が存在しています。この漫画のような家庭も、いやそれ以上に劣悪な状況の家庭もあるはずです。
    世の子供たちは、一体どんな家から学校に通ってきているんだろう。そんなことを考えて、なんともいえない不安を感じました。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

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    3話まで読みました。
    密告をする動機が仮に純粋な正義感だとしても、その代わりに自分が指定した人物の秘密を知ることができる、という点に落とし穴がありそうです。いずれそちらメインでのアプリ使用になってしまうだろうし、身近な人物の秘密はパンドラの箱のようなもので、きっといい結果を産まないと思います。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    これは惚れる

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    もう山口くんが良すぎです。完璧です。外見と中身のギャップ、さりげない気遣い、大切な思いをちゃんと言葉にできる素直さ……挙げ出したらキリがない。最高です。
    皐がまたなんとも良い。控えめでいて、しっかり芯を持っている。相手を思いやれて、これまたちゃんと言葉にできる素直さがあって。二人、めっちゃお似合いです!
    皐の友達も石崎もみんないいキャラで、日々の風景がとても微笑ましい。私にはもう山口くんと皐の会話が宝石のようにキラキラして見えて、読みながらいつも心に潤いをもらっています。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    作者さんお見事

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    とても画期的な作品だと思いました。

    可愛い彼女が作ってくれる美味しい料理を食べて、いちいちつまらないダメ出しをするモラハラ主人公・勝男。自分は料理が全くできないのに、ダシがどうだとか知ったようなことを言ってえらそうにしています。
    そんな勝男に対し、彼女はいつもそれを従順に受け入れ、素直に謝罪していました。
    ところが。
    記念日に自信満々にプロポーズをした勝男ですが、彼女にあっさり振られます。ここまでは、比較的よくあるモラハラ男のストーリーです。好き勝手に威張り散らした末に振られて、ザマアミロと。

    私が読んでいて作者さんすごいなと思ったのは、失意の勝男が彼女の気持ちを知ろうと、料理を始めてみたこと。こんなにも昭和な思考のモラハラ彼氏がとったまさかの行動に、この作品の意義を感じました。
    とはいえ人はすぐに変われるわけではなく、まだまだ勝男は周囲にイタイ発言を連発してしまいます。それでも彼女の気持ちや職場の後輩の気持ちを知ろうと、積極的に料理をしたり、未知の食べ合わせに挑戦したり、他人に歩み寄ろうと努力を続けます。

    現実にも、女性側が『じゃあ、あんたが作ってみろよ』と言いたくなるモラハラ男は星の数ほどいますよね。この漫画の序盤を読んで、まさに『私の彼氏と同じだ!』『うちの夫が描かれてる!』と思った女性は多いはず。
    でもそのあるあるだけでは終わらない、救いようのないモラハラ男にもこんな気づきがあったなら……と、ひとすじの希望を持てるような、そんな作品です。

    • 5
  5. 評価:2.000 2.0

    ストーリー運びが不自然

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    主人公は高校時代のトラウマが原因で王子様タイプの男性に苦手意識があり、着任した部署の主任(王子ビジュアル)と上手く接することができません。

    ……と思いきや、気づけば主任に惹かれている主人公。特に何かきっかけがあったわけではないのに、あっという間に恋愛対象として意識している。読んでいてついていけず、困惑してしまいました。

    しかも、主任に親しげな美人が近づいてくると、主人公はすぐさまネガティヴな感情でモヤモヤし始めます。心の中は暗い嫉妬心を孕んだ卑屈な発言のオンパレードで、過去の王子トラウマと結びつけるにしても心の動きの描写が雑で、理解が難しいです。

    • 30
  6. 評価:3.000 3.0

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    3話まで読みました。
    家族に虐げられる、死に戻りが起こる、結婚相手が現れる……。ここまではどれもよくある題材ですが、この先はちょっとだけ気になっています。
    お相手の仮面を外した顔に、どんな秘密が?

    • 0
  7. 評価:3.000 3.0

    難解だった

    ゆっくりとしたペースで展開される、味わいのある作品なのだと思います。けれど私にとっては、人物の心の機微を理解するのが難しい場面が多く、登場人物の思いに寄り添えなかったり、ストーリーが頭に入りづらかったりしました。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

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    6話まで読みました。
    成績優秀な主人公が、実家の苦しい家計のために、入学金学費ゼロの上さらに手当まで出るという防衛大学へ進学するストーリーです。
    両親と主人公が互いを思いやる姿に胸を打たれました。そして、自分の境遇を嘆かず、その時その場所で自分にできる精一杯の進路を見つけようとする主人公にとても好感が持てました。親身になって進学先を探してくれた高校の担任の先生もまた、素晴らしかった。

    着校の時点では、防衛大の先輩たちは主人公たち一年生をとても優しく歓迎してくれました。しかしこの後、厳しい日々が待っているのだという予感がちらほら。
    同部屋の2人が着校せず、他の部屋では初日に辞めていく学生もいて……。
    この先を読むのがとても楽しみです。

    • 0
  9. 評価:3.000 3.0

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    生徒思いの先生が、ひょんなことから霊界の学校に赴任するというストーリーです。そこには、死後も何らかの心残りがあって成仏できない子供たちが通っています。

    1つ目のお話は、イジメの末に殺された女子生徒のために、先生が加害者に指導という名の復讐をするという内容です。
    先生の指導方針がけっこうエグくて怖かったですが、何はともあれ被害者の子が成仏できて良かったです。

    2つ目のお話は、病気で亡くなった小学生の男の子が、両親に参観に来てほしいと切望し、それを先生が叶えようとする内容です。
    まだ途中までしか読んでいませんが、男の子にとっていい結末でありますように。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    深い。じっくり考察したい作品。

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    ネタバレ多数あります。結末のネタバレもあります。作品をまだ読んでいない方はご注意ください。

    学年新聞に4コマ漫画を連載している小学生の藤野は、見栄っ張りでカッコつけで、周囲からの高評価を内心喜びながらも『漫画なんて別に』とうそぶく日々を送っています。
    ある日、同じクラスの不登校児・京本の凄い画力を目の当たりにして、負けたくないと徹底的に練習をして画力を上げるも、どうやっても京本の絵に敵わないと悟り、加えて、四六時中描き続けていることを友人や家族に冷ややかな目で見られるようになってしまい、藤野は漫画を描くことをあっさりとやめます。
    ところが、ひょんなことから京本が自分の漫画の大ファンだと知り、そこから藤野は再び漫画を描く、描く、描く。

    藤野が『京本が死んだのは自分のせいだ』と考えた時に唐突に起こる分岐がとても印象深い。
    パラレルワールドの卒業式の日、破られた4コマの切れ端を見た京本は部屋から出ず、藤野に出会いませんでした。
    けれど結局、京本は美大に進学します。藤野が部屋から連れ出しても出さなくても、事件に遭遇するという結果は一緒だったんですね。
    ただ、パラレルワールドでは事件現場に藤野が登場します。小学生の頃に漫画を諦め、空手を続けていた藤野が、京本を救う。そうしてこの後から二人が一緒に漫画を描き始めるのだろうと推察できます。

    小学生の時に出会っても、大学での事件後に出会っても、二人は一緒に漫画を描くことになっていたんですね。京本の寿命は違っているけれども、どちらの世界でも二人は出会って漫画を描きました。強固な縁で繋がっていたのだと思います。

    ストーリーを通して、4コマ漫画の存在がとても効果的だと思いました。
    『出てこないで』という切れ端の4コマは、京本の死を惜しむ藤野の切実な願いとなって時空を超えます。それを受け取ったことで、パラレルワールドの京本は生き延びました。そうして、京本は大学の事件後にとある4コマを描きます。それが京本を失った方の世界の藤野の手に渡ります。

    鎮魂、救い、様々な言葉が思い浮かびました。苦しくも前を向いて歩いていこうと思える何かをもらえる作品です。

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