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許されぬ恋の物語です。
ストーリーが複雑ですが、そのぶん読みごたえはあります。頻繁に出てくる回想シーンを読み解きながら、物語の全容を知っていく感じです。
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56位 ?
許されぬ恋の物語です。
ストーリーが複雑ですが、そのぶん読みごたえはあります。頻繁に出てくる回想シーンを読み解きながら、物語の全容を知っていく感じです。
命の観点と職業の観点、ふたつの視点から色々と考えさせられる作品でした。
まず、命。誰しも何らかの命をもらって食べて生きています。動物であれ植物であれ命です。
誰かが獲った、または育てた命が、皆の食卓に上がる。狩猟や屠殺をする人も、それを食する私たちも、命に対する罪は全く同じだと思います。むしろ手を染めずに食べている側の方が罪深いかも。それをしっかりと感じながら、命をいただいて生きていくべきだと思いました。
そして職業。どんな仕事にもプロ意識というものがあって、この作品の熊撃ちの女性と記者の男性の両方に、凄まじいプロ意識を感じました。双方、自分の仕事に命懸け。
世の中には様々な職業があって、猟師さんのように常に自分の命がかかるような現場もあるし、お医者さんのように人の命をあずかる仕事もあります。他の人が絶対にやりたがらない負の部分を請け負う仕事もあるし、逆に四六時中きらびやかに美しく振る舞っていなければならない仕事もあります。どの仕事も尊く、皆さんプロ意識を持って臨んでいます。
他のレビューで、猟師さんを否定するような発言が見られました。そういう方は、ご自分の職業にもプロ意識を感じていないんだろうなと推察します。
100pt!高い!とても手が出ず、最後まで読めません。
でも作品的にはとても良いです。心にぐっとくるお話です。
原作小説があるとのことで、そちらも読んでみたいです。
モノクロでも並行して読んでいます。
この作品に関しては、私はどちらかというとモノクロ派です。ストーリーに集中できるので。
内容はドロドロしていてちょっと引いてしまうところもありますが、なんだかついつい読み進めていってしまいます。
主人公をはじめ登場人物たちの個性が際立っていて興味深い。それぞれが心に何か抱えていて、それがストーリーの途中で少しずつ見えてきます。
死んでも生き返ったり、どんどん仲間が増えたりするのも面白いです。
もちろんフィクションの域を出ませんが、現代社会の問題にかかわる内容で、命の尊厳について考えさせられます。
終末期医療の充実については賛成したいですが、カキカエについては……どちらかというと反対です。どんな人生であれ、紛れもなく本人が生きた人生なので。最期に嘘で塗り固めて逝ってしまうというのは、人生そのものを亡きものにしてしまっているような気がします。もちろん身体的な緩和は必要ですが、心については、良くも悪くも己の人生を目の当たりにする方が最期の時には必要だと思います。
こういう内容のものは、あまりコミカライズに向いていないと感じました。小説だからこその持ち味が、漫画にすることでどうしても下世話になってしまうような。
ストーリーは、結果的に悲しいものです。最初は怒ったり呆れたりしながら読み進め、最後にはどうにもやりきれなくなる。
犯罪者が妖怪の姿に見えるという設定が面白いと思いました。妖怪が取り憑いて悪さをするのではなく、あくまで悪事をはたらくのは当人。それが青児の目には妖怪に見えるという。
ストーリーに読み応えがあります。けっこう怖い話もあります。
これはなかなか設定が面白い。犯罪抑止力になると思いました。恨みを買えば執行されるかも知れないなので。
もちろんフィクションの域を出ない、現実には有り得ないことなのですが、設定が細部までしっかり練られていて、読者に矛盾を感じさせないところが良かったです。
人になかなか理解されない、特異な能力を持った主人公が、持ち前のネガティヴさと引っ込み思案全開で苦悩しながらも成長していく物語です。
セリフのひとつひとつに、けっこう考えさせられるものがあります。例えば、料理人に人間性は必要ない、など。能力が全ての世界なのでしょうが、人間性がクソの人が作った料理って、果たして本当に美味しいんでしょうか……。
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