4.0
尖っていて、不完全で、危うくて、でもとびきり純粋な中学時代。自分が少しずつ大人になっていると感じたり、逆に子供の目線全開で大人に反発したり。すごく描写がリアルだなあと思いながら読みました。
大人たちの都合に流されて傷ついて、だからこそ強固な絆で結ばれようとする主人公カップルの想いがとても一途で、胸にぐっとくるものがあります。
一方で、大人たちの心の動きにも共感しました。綺麗事じゃないし、どうしようもないこともある。もちろん子供を傷つけていいわけじゃないけれど、父親も母親も人間。子供を愛しながらも夫婦関係をどうしていくのか、大人たちの決断を応援したい気持ちになりました。
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ちよにやちよに