柚伽さんの投稿一覧

愛も憎しみも沈黙の中で

BL初心者としての感想

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元々少しBLに抵抗があったのと､親王と王妃の残虐性､玉に対する過剰な嫉妬と虐待に読む気が失せてしまった｡
こういう残虐的な表現はリアル過ぎる位なのに､露骨な愛情表現は全く無く､それどころかキスシーンですらオブラートに包まれていて中国の漫画の基準が謎｡
ただ､BL初心者には読みやすいのかも｡

最初は親王の男妾として尽くす玉に､優しさを見せながらも酷い仕打ちで返す親王｡
玉の出自を利用しようとする皇帝まで現れ､親王と皇帝から単なる駒として扱われる事に嫌気がさした玉はある行動を取る｡

玉の気持ちが自分から離れた事が受け入れられず､失って初めて玉を愛していた事に気付く親王｡
これを境に玉と親王の立場が逆転｡
玉に受け入れてもらう為に心を入れかえ､必ず守ると決めた親王｡かたや､頑なに拒絶し続ける玉｡
読んでいて思ったのが､これが本来の二人の素の姿なのかなと｡

玉の態度に幼さを感じるが､10代後半位の年齢設定なのか｡
関係修復を図ろうと己の欲を抑え､大人の対応で玉に尽くす親王が､返って玉の子供っぽさを強調している｡
自分の感情を上手く処理しきれていない､大人に成りきれない玉の器の小ささが､二人の仲が進まない理由なのかと感じた｡

そしてこの漫画､面白いくらい女が少ない｡
男ばかりで宋青や紅蓮の様な男同士が惹かれ合う､男でも妊娠出来る薬があるとか､途中からもうファンタジーと割り切って読んでいる｡

ときめきトゥナイト

小学校1､2年生位か､これに出会ったの｡
人生で初めてドはまりした漫画｡
少女漫画の王道とも言うべきか､もはやレジェンド｡

魔界人である蘭世と人間である真壁君との許されない恋､ライバルの存在など､障害のある恋を乗り越えていくというのはいつの時代もキュンキュンする｡
てか､蘭世って名前があの当時すごく可愛く思えたのよね｡

そしてある日を境に蘭世にはある能力が開花するんだけど､この魔法要素って女の子好きだよね｡
単なる恋愛だけの話なら､小学校低学年の自分は食い付かなかったと思う｡

あれから40年位経つのか？
長い年月を経て大人になった今読み返してみると､なんか時代を感じると言うか､なかなかこっぱずかしくなる｡
甘酸っぱい気持ちにさせる漫画だと思う｡

魔導具師ダリヤはうつむかない ～Dahliya Wilts No More～

漫画の方が読みやすい

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原作小説からこちらを読んだのですが､原作だけの評価だと☆2～3｡それを☆4に上げた理由は絵の綺麗さと読みやすくなった事｡

原作に関しては､まず初っぱなの婚約破棄というネガティブな流れと商売関係の専門的な話が､知識のない私には難しく最初から読みにくい｡更にこの話必要か？と思うエピソードが（主に食事風景）結構あったり､ちょっとストーリー展開がもたついてる感があったのですが､それをこの漫画はすっきりと上手にまとめてくれてます｡
食事風景も食欲そそるような描写で良いし､絵も綺麗なので課金しました｡

読んでいて転生要素いるのか？と思ったのですが､生活魔導具を現代の家電を参考にしている為､異世界転生という設定は必要か…とまぁ納得｡

だけど原作に関して少しモヤモヤしたのが取れないのは､どこか都合がいい様に話が進んでいるように感じるのと､貴族のよく分からない礼儀作法や登場人物のカッコつけた様なセリフもなんか白けるというか｡ちょいちょい突っ込み所あるよなぁ…というのもモヤモヤしてる原因｡
それをこの漫画で少し薄めてくれるとより読みやすいかなと思う｡

この物語の柱はダリヤが一人前の魔導具師として成長していく過程と､ダリヤとヴォルフの友達以上恋人未満という焦れったい関係の２つだと思うんですが､まぁ今後の展開が気になるので読み進めていきたい所｡
正直この２人にキュンキュンしないので､このまま友情関係を貫くのもアリなんじゃないかと思うけど､多分ヴォルフの方がダリヤよりも愛情＞友情だと思うんで､何きっかけで2人が進展するのかそれも楽しみ｡

とにかく､原作をすっきりまとめて綺麗な漫画にしてくれたからこそ読もうと思った作品です｡

いつわりの愛～契約婚の旦那さまは甘すぎる～

なんか先が読めた…

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36話まで読みましたが､28話以降から興味が薄れたと言うか｡
元カレよりいい男つかまえて幸せになるとか､自分から振っといて寄りを戻そうとする元カレとか､そんな流れの話ホントに多いなと｡
お互い惹かれ合っているのに本当の気持ちを伝えられないとか契約に縛られ過ぎなのでは？
お互いの気持ちを確認した上で契約内容の変更なり破棄なりすればいいと思うし､何よりも周りには一応結婚という形を見せているのに契約終了だから離婚しますって周りにはどういう理由で別れたと言うつもりなんだろうと考えたら､やっぱりなんか無理がある設定だなと｡
いや､無理な設定だからこそ元カレや浮気相手の女がどんなに二人の邪魔しても最後はハッピーエンドにせざる終えないんだろうなって｡
そう考えたら､もう先が読めてしまって購読意欲が無くなってしまった｡
そんな設定など深く考えずに､ただ試練があっても揺るがない二人の愛､キュンキュンしたい人には面白いかもしれません｡

ワタシってサバサバしてるから

サバサバと言うより反社会的人格者の話

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感想を一言で言うと､ただただ不快｡
無料分だけ読むのも結構キツイ｡
こんな人間本当にいるんだろうかと言うほど主人公が酷い｡

仕事が出来ないくせに自分を過大評価し､認められないと怒り､同僚が仕事で成果をあげると嫉妬に狂う｡まだそこで自己研鑽に励むならいいが､『自分デキル女』『上手くいかないのは周りのせい』と思っているため努力もしない｡
挙げ句には同僚のコンペのアイディアを盗作したくせに､その同僚には才能無いとか向いてないとか追い詰めるような行動に出る始末｡
結局､最後には天罰が下るような話にはなるんだけれど､それまでの行動が胸くそ悪すぎて全然スカッとした印象にならない｡

読んでないけど､最新話のコメント見たらこいつより酷い人間を網浜が成敗するような話になってるようで､何故か網浜が好評価｡
いい人扱いされてる？というかキャラがブレてる様に感じてしまい更に読む気ダウン｡

結局､何が描きたいのか？
サイコパスやソシオパスの研究というか､こういう人間の特徴､関わり方と言う視点で作者がこれを描いているとしたら､網浜という人格異常者はよく研究して描いていると思う｡
…が､作者にそんな意図あるわけないなと｡
精神医学的な観点から読めば面白いのかも知れないけど､自分はそんなものに興味もないし､娯楽として漫画を楽しく読みたいので､やっぱりこれ以上の購読はナシと｡

薬屋のひとりごと

寝食忘れるほどにハマる

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倉田さんの方のコミックスから入り､どうにも続きが気になって小説を13巻大人買いし､5日で読みきりました｡
それ位引き込まれる｡

事件の謎解きも面白いですが､キャラクター設定がしっかりしていて人物描写が丁寧｡
伏線のはり方や物語の背景も綿密に考えられてて､読み込んでいく毎に新たな発見もあります｡
正直､小説なんて一度読めば二度と読まない方なんですが､全巻読んだ後の余韻が長く何度も読み返したくなります｡

謎解き以外に惹かれるもう一つの理由は猫猫と壬氏の関係｡
焼けた鉄の様な熱い感情をぶつける壬氏に対して､ぬるま湯の様な温度でしか返せない猫猫｡読んでいて二人の関係にヤキモキしますが､着実に関係を深めていく過程が本当にキュンキュンします｡

個人的に好きなキャラクターは羅半兄｡
人が良すぎる(笑)｡
自分では自覚してませんが､周囲からはプロ農家として認められ､宿場町の宿に忘れた日記帳はのちのち作者不明のまま農業の専門書として編集されるとか､13巻の阿兄正伝は笑いました｡羅半兄の人柄がよく出ている｡

この小説､どこまで続くのか､どういう終わり方をするのか分かりませんが､猫猫と壬氏にはどうか幸せになってほしい｡正直､猫猫にはもう少し壬氏に対して心を開いて甘えてほしいと思います｡

鬼滅の刃

漫画は子供の読み物と思って大人になってから全く読んでこなかったが､この作品が私の漫画熱に火をつけたと言っても過言ではない｡

始めはテレビアニメを何となく見たのがきっかけで､そこからここで読み始めたんだが､すっかり引き込まれてしまい最終話まで読んでしまった｡
単なる鬼退治の話ではなくて､鬼になるまでの過程､人間だった頃の過去がなんともせつなく悲しい｡そこに惹かれてしまった｡

主人公たちが成長していく過程は子供にも理解出来るだろうけど､この鬼のエピソードは大人向けなのかなと｡
だから大人にもハマるのかなと思った｡

シティーハンター

大人になってから改めて読むと…

1985年って小学生の頃で､子供の頃にアニメで見ていて子供ながらにかっこいいなと思っていたんだけど､この年になって改めて読んでみるとファッションや言葉遣い（女をスケと呼ばせるあたり）が古いというか､リョウのモッコリシーンとかも今ならセクハラだのなんだのととられて炎上しかねない表現かなと思う所もあり､いかにもこの時代の漫画だなと思った｡
正直､久々に読んだ感想は､『自分も年を取ったんだな…』という感想｡
まあ､この時代を知らない世代には新鮮に写るかもしれません｡