米の握り飯を当たり前に食べていた旦那と、それさえもまともに食べられず、お湯の中に飯粒が浮いた粥を食べていたチョンジョ。
旦那やっと自分の考えが間違っていた事に気づきはじめてきた。
残飯を食べるのは卑しいとか、色々酷い事を言って来た自分に腹立たしいのは分かるけど、山で今握り飯を食べていないで、何個もあるなら早く持ち替えって、一個でもいいからチョンジョにその握り飯を食べさせてあげて。
旦那の友人とその妹と使用人達、魚を食べさせろとか、支度するのに時間掛けすぎとか、食材が乏しいのにどうやってご馳走作れるの?
使用人の女、あんたが作ってみろ。かまどに火を熾しながらら、水は井戸から汲み上げなくちゃならないんだから。
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雲を照らす夜明け
020話
20話