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異文化に興味を示し、受け入れ、尊重、敬意を払えるマリーと、そんなマリーを心から愛するカッコいいキュロス様。ただ最初に、キュロスが間違ってマリーの綺麗なお姉さまに求婚してしまったせいで、ずっとけなされて育ってきたマリーは、キュロスの愛を信じられない。磨きあげられて、栄養も行き届いて美しくなっても、いつまでもいられるわけじゃない夢のような場所としてしか感じられない。臆病な読者の私には、そう思ってないともしここが自分の場所だと思ってから追い出されたら辛すぎるからだと痛いほど分かる。分かるけど、自分じゃないからこそ、勇気を出してキュロス様からの愛を受け入れて欲しいんだけど、現実の自分のようにいつまでもうじうじしているマリーがちょっと悔しいんですよね。臆病な現実の自分を見せられてるみたいな気持ちになるから星一つ減らしましたけど、でもやっぱり応援したいし、キュロスの周りの人たちもあたたかくて良いですね。
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ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される(コミック)