4.0
美しい絵
力の神を宿した双子が産まれた
コノハナサクヤヒメの血を引く咲子は帝都一美しいと周りからは言われていた
かたやイワナガヒメの血を引く岩子は全身が岩で覆われ周りからはバケモノと言われていた
実の両親、実の妹なのに岩子は醜い事をいい事に召使い以下の扱いを受けていた
咲子は顔がいいが性格がすこぶる醜い
決して暮らしぶりはいいとは言えずとも咲子が欲しいと言う物は全て父親が買い与えていた
咲子が岩子にわざと嫌がらせをした事で
も岩子のせいにされ、両親から愛される事はなかった
岩子に唯一優しい言葉をかけてくれた宝石商の西園寺の跡取り息子清に、密かに思いを寄せていた
良い知らせを伝えられるよと清から言われたので、もしかして私との縁談?と思った岩子だったが、何のことはない咲子との縁談話で、岩子も私との縁談なんてある筈がないと1人ごちた
岩子にも縁談話があると聞かされそんな男性がいるのかと思ったが、相手は神に呪われた黒峰白蘭だった
いざ嫁いでみると噂の様な人物ではなく
岩子を見ても驚かず、又自分には呪いの柄が刻印されており自分は20歳迄しか生きられないと聞き、自分に何か出来ないかと思う
結婚式の前日岩子と白蘭がキスを交わすと顔から岩が剥がれ落ち、とても美しい岩子となった
当日現れて岩子に恥をかかせてやろうと
咲子はほくそ笑んでいたが、美しい顔で現れ自分は断られた店で作ったドレスを身に纏っている岩子に和装の咲子は嫉妬にかられる
挙げ句の果てには清があんな男に嫁いでも苦労するだけだから岩子を僕の妾にしようとアホな事を言い出す始末
聞かされた咲子は面白くない、私が姉から白蘭を奪ってやると、裸姿で私の方が美しいでしょうと白蘭に言い寄るも君はとても醜い岩子の方が美しいと撥ねつけられた
岩子の貞操の危機も乗り越え次第に距離も近付き、岩子は20歳なんかで死なせはしない、白蘭の子が欲しいと伝える
早く次話がみたいとソワソワする日々笑
読み続けたい良い作品だと思う
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岩肌の花嫁は愛で溶かされる