3.0
裏社会モノについて
「ウシジマ君」のヒット以来、こういう「裏社会もの」の漫画は一気に増えた印象があるが、その大体が「ウシジマ君」に遠く及ばないのは、作品の中で「哲学」を提示できていないからではないかと思う。
陰惨な裏社会の世界観を描くことは、ある程度の技術があれば、多分できる。
だってそんなもの、現実にあるんだから。
本作も、そうだった。
けれど、その中で漫画のキャラクターが生き抜く様を魅力的に見せるのは容易ではない。
現実の世界観のインパクトに、漫画のキャラクターの魅力が負けてしまっては、漫画の意味なんかない気がする。
そうならないためには、半端ではなく恐ろしい現実に立ち向かうだけの強い哲学がなければいけない。
が、難しいよな、そんなの。
あらためて、「ウシジマ君」はすごいと思った。
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東京闇虫