4.0
美しい中国歴史絵巻
とにかく絵が美しいです。
登場人物たちの美しさ衣裳の絢爛豪華さ宮中の豪華な調度も広大な自然の描写も映画の場面のようで時々ストーリーより背景を眺める方に夢中になり、内容置き去りにするくらい。
知事の娘の身代わりに暴君の君玄梟へ口の利けない身分の低い美少年沈玉が側室としてあがる、という冒頭からツッコミどころありの設定ですが、そんな事どうでもよくて美しい。
暴君の残虐さ、玉に嫉妬する王妃の虐めは中国らしく残酷ですが絵による詳細な描写はないのでまあ大丈夫。
むしろBLの美しい主人公たちの期待するシーンは全く無く、せめてキスシーンくらいでときめきたいのにそんな読者サービスが全くないのが不満です(笑)
なのでBLが苦手な方でもさほど嫌悪感なく読めるのではないでしょうか。
女性キャラは殆ど登場せず、美貌だけど性格の悪い王妃とその侍女たち、同じく性格の悪い知事の娘くらいで、全く感情移入できないところが徹底してます。
物語はなかなかのスケールの中国の歴史背景を軸にして、主人公たちとそれに関わる魅力的な人々の波乱に満ちた生き方が描かれています。
最初は暴君に心身共に支配されるだけの存在だった沈玉が、立場が逆転して君玄梟が不器用に小学生の恋みたいに沈玉に尽くしていくのに対して、その君玄梟を尻に敷いてかかあ天下になっていくのが可笑しい。
最初の頃の玉の美しいお姫さまみたいな女装姿からあとは普通に男装になり、豪華で綺麗な姿を見られなくなったのはちょっと寂しいですがついに心を1つに通わせる事が出来て良かったです。
ただ第二部再開でいきなり玉が出産してて???
で突如ついていかれなくなり、ここで読むのをやめました。
なので星一つ減らしてしまいました。
-
1
愛も憎しみも沈黙の中で