5.0
可愛い!
一途な騎士が本当に一途です。
ヒロインのアデル王女は、夢見がち、というより、現実がよく見えて、受け入れているからこそ、妄想の世界に夢を見ている感じ。
駄々をこねることも泣くこともなく、自分の役割を受け入れて外国に嫁いでいくわけですが、自分の騎士であったルイスへの初恋が、甘酸っぱく切なく可愛い。
夫の逝去により、帰国すると初恋のルイスに求婚される...という始まりです。その間8年。ルイスはずーっと王女殿下を一途に想い続けていたっていうのが...本当に尊いなぁ、とキュンとします。
ちょうど成長期に離ればなれになっていたため、アデルが格好よく成長したルイスをなかなか本人と信じられず疑い続けるのも、可哀想ながら可愛いです。
穏やかな空気の流れる、優しい作品の中で、内に実らなかった想いへの哀しみを秘めていた二人なので、叶うはずもなかった夢を手に入れて、誰よりも幸せになってほしいです。
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出戻り(元)王女と一途な騎士