5.0
全話揃えたい話
最初は☆3でレビューを書きましたが、無料分を読み進め感想が変わってきたので変更します。両親を事故で失った朝が、叔母である槙生という作家に引き取られ一緒に生活する物語です。
朝の母親は、作中では朝の意思を操作して全て自分の思うままに誘導する毒親のように描かれています。
しかし確かに極端ではありますが娘に愛情のある真面目な母親だと思えた所もあります。
朝の母親の妹である槙生は、そんな朝の母親から否定され続けていたので「アナタのお母さんが嫌い」と朝に言いながらも朝を尊重していくと決心します。
二人の同居生活はリアリティがあるようでないような…。登場人物も時代錯誤な所が所々見受けられます。
槙生は人と関わるのが苦手なタイプで何でもストレートに突っ込んでくる朝との生活に動揺しつつも、彼女と真摯に向き合っています。
朝は、青春学園物に出てくる高校生主人公のように、優しく良い子というわけではなく、どちらかというと無自覚な言葉のナイフで相手を傷つけるタイプ。
親目線で見れば、年相応の子ではありますが「こらっ」と怒りたくなるようなシーンが多いです。
朝のお母さんとの回想シーン、朝の友達の女の子(とその母親)、槙生の元恋人、弁護士等、二人に関わっていく人達とゆっくり日常が進んでいきます。
作中で明言されるわけではなさそうですが(まだ無料分のみなので)、槙生はおそらくADHD。朝の母親や朝も薄く特性が見られます。
発達障害をテーマにした作品ではありませんし、私の解釈は間違っているかもしれませんが、それでも「生きにくい人」を描いた作品だなぁと思います。
キュンとするシーンはあまりありませんが(でも槙生の元恋人は凄く良い人で良い関係)、綺麗事抜きに進む話にとにかくひきつけられました。
必ず全話揃えたい、自分の子どもにも読ませたい話です。
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違国日記