Mayayaさんの投稿一覧

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271 - 280件目/全364件
  1. 評価:5.000 5.0

    みんな主役、みんな脇役

     スタイリッシュな画、簡潔明瞭で分かりやすい話運び、好感のもてるキャラ設定、さりげなくぶっ込んでくるユーモア、とにかくどこを読んでもスマートで、ストレスが溜まりません。強いて言うなら、こんな会社、こんな職場環境、あるわけない!!って、やっかみたくなるところが玉に瑕か…。
     誰が主役か脇役か、それぞれにスポットを当てたショートストーリーが順を追って登場し、読む側を全く飽きさせません。エロに奔っても非難されない年齢設定なのに、そちらに流されることもなく、大人同士の焦れムズきゅんを、小気味よく伝えてくれます。家族で安心して?話題にできる、今どき珍しい恋愛漫画なのでは?
     主役は、おそらく速水部長と青山さんなのでしょうが、ある意味み〜んな主役、”推し”をつくって、この作品を楽しむのも、また一興。勿論個人的には、イケメンで、“抜け”たところでさえスマートにしか見えない、速水部長がイチオシです!

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    「君にしてよかった」になりますように

     青山りさ先生の描く男性キャラ、ビジュアルがもろ好みです。今回の羽田クンも、よき年下後輩感が出ていて、とってもよい感じ♡ 先輩社員を下の名前呼びをするのは、会社の方針?まさかの帰国子女?鈴木佐藤高橋中村なら、さもありなむでしょうが、目黒ならそれほど多くない。でも、これだけハイスペック男子から「藍里さん」と呼ばれるなら、特別感あって許したくもなるなー。イケメンは得です。
     羽田クンお試しと言っているけれど、絶対そんなことはないよね。そもそも、会社の先輩後輩同士とはいえ、二人っきりでご飯に行くことがそれなりに多いのなら、何も考えていない筈がない!藍里さん、アラサーアラサーと焦っていらっしゃいますが、本当に羽田クンのこの仕込みに気付いていないようなら、心は中学生。それはそれで、可愛いと思いますがネ。
     それでは、藍里と羽田クン、お互いに「君にしてみた」→「君にしてよかった」のベタな展開を期待して、星5、次の配信を心待ちにしたいと思います。

    • 15
  3. 評価:5.000 5.0

    星5⇔星1 バッドエンドなら許さんぞ

     高貴な血筋って、そんなに大切なんだろうか。魔力をもっているわけでも、奇跡を起こせるわけでもないのに…ただ、人々の心の拠り所となるためだけに、好きなことを自由にはできず、義務を当然のように受け入れなければいけない人生…ルネとマルグリットを、特にルネを見ていて、そう思いました。ルネ、金細工師になりたかったろうなあ…。
     よく敵対する家同士の子どもが恋仲になることを、ロミオとジュリエットのそれに準えますが、このお話も、まさに完全無欠のロミオとジュリエット。悲劇まっしぐら?いえいえこの二人、凹みっ放しではありません。16歳のときに出逢って、それぞれが命の危険と挫折とを経験する中で、王としての自覚を芽生えさせ、覚悟を決めていく…二人の成長の著しさに、目を奪われっ放しです。この二人、良いおーさまになれるよ。でも、おーさまは二人もいらないんだよなぁ…。
     大体、敵対する王族同士が、そこいらの村で、偶然出逢ったりする?これはもう必然、運命でしょ。マルグリットとルネ、予定調和でもご都合主義でも、とにかく何でもいいから、何が何でもくっついて、幸せになってください。それを信じて、星5で。もし、バッドエンドなら、星1に格下げじゃぁ〜っ!

    • 4
  4. 評価:5.000 5.0

    手負いのモンスターの再生物語(期待)

     一見、コミュ障気味女子と不良男子の、一つ屋根の下義姉弟ラブコメの体ですが、いやいやどうしてミユキ蜜蜂先生、さりげなく重いテーマをぶっ込んで下さって、戦々恐々としています。
     栢くん、好きなよーに生きているように見えるけど、彼がここまで生き残るためには、それしか方法がなかった。明らかにネグレクト、性的虐待の被害に遭ってきた彼は、逆にその立場を利用して、ここまで生き延びてきた。その強さ、サバイバーであり、モンスターとも言えると思う。
     嵐子は、センシティブチャイルド?感受性が鋭すぎて、傷を受けやすいタイプ。彼女の強みは、自分を傷付けたくないから、人も傷付けたくない、だから、人をよく見ている。「栢くん」に気付いたのも、そのおかげ。コミュ障気味を装いながらも、あのママの娘だもの、根っこには「人への愛」がたぎっている。
     珍しい春の「嵐」と手負いのモンスターが、出逢ってしまった…二人の心のどん底は、この初期だけであってほしい。だって、まだ高校生と中学生、諦めてしまうには、人生長すぎる。二人が生まれたこの日本という国には、まともな大人もいると、子どもたちが健やかに成長することができる国だと、二人の成長を通して、そんな希望を感じられたらと願って止みません。期待を込めて、星5を捧げます。

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    黒伯爵→白伯爵→甘伯爵?

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     確かに連載当初は、天然なのか故意なのか、エスターに意地悪と勘違いされてしまうような行動や言動をとってばかりのレオン・J・ウィンターソン=ヴァレンタイン伯爵、エスターからすれば、紛れもなく「黒伯爵」でしょう。でも、回が進むに連れ(特に、レオンの凄惨な過去が明らかになる辺りから)、エスターへのレオンの依存度がどんどん増して、黒伯爵らしさは影を潜めていきます。もう、後半はエスターを失ったら生きていけない的に激甘になっていて、黒伯爵の影も形もなし…こりゃ、一生エスターの尻に敷かれっ放しだろうな…(エスターは、無自覚印です)
     タイトルどおり黒伯爵(レオン)は、星(エスター)を愛でる物語ですが、彼女を愛でるのは、レオンだけではありません。吸血鬼の王のクリスをはじめ、ほとんどの登場人物に愛されまくっています、男女を問わず。特に、双子の兄アルジャーノンの、一見突き放したようにも見える献身的な愛には、胸を締め付けられます。「たくさん笑ったら きっといいことがあるわ」母メグが遺したこの言葉を信じるには、彼は聡明すぎたのでしょうか。続編や番外編があるのなら、ぜひ幸せになって、心からの笑顔を見せてほしいキャラクターのひとりです。
     一見、ハッピーエンドですが、含みを残して物語は終わっています。レオンとエスターのその後に、いつか再会できることも期待して、星5です。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    おとこのこの夢、詰まっています

     凛太郎と薫子の関係は、さしずめのび太くんとしずかちゃん、あるいは和泉くんと式守さんといったところか…。世間的には残念な男子が、なぜかしらハイスペック女子に愛されまくるという男の子の夢、詰まっています。
     少女漫画だと、平凡な女子がその内面の豊かさ故に、王子様男子に溺愛されるというシンデレラストーリーが鉄板ですが、こちらは、その逆バージョン。お嬢様学校に通っていて、可愛くて、頭が良くて、ちょっぴりズレていて、その上性格もよいなんて、現実にはいないいない。そんな素敵な子が、地域の鼻つまみ高校に通っていて、強面で、万年赤点予備軍で、金髪ピアスで、不良と思われている男子と友達以上になるなんて、99.9%あり得ない!だからこそ、凛太郎その人を見て、誠実に付き合おうとする薫子ちゃんの存在は、リアルな一般女子に対して夢をもてない男子に残された、最後の希望ともいえるのでは?
     タイトルの「薫る花」は薫子のこと、「凛と咲く」は薫子の揺るがない態度、生き方を表していると同時に、「凛太郎とともに花開く」という意味も掛けているのでしょう。綺麗事だけでは済まされないこの世の中、二人にも多くの分岐点が待っていると思いますが、男の子の夢だけではなく、大人の夢も叶えてくれることを信じて、この二人と素敵な仲間たちを応援していくつもりです。

    • 41
  7. 評価:5.000 5.0

    ごちそう再認識!!

     昭和30年代?40年代?をリアルに生きた人なら、絶対に共感できます。炊飯器が家庭になかった頃のお話、鰹節から削り節を作っていた頃のお話、お裾分けが当たり前だった頃のお話、桃缶を筆頭に、フルーツ缶がご馳走だった頃のお話、結婚式を自宅で行っていた頃のお話、パスタをスパゲッティと言っていた頃のお話、シスコーンに憧れていた頃のお話、そして、地域全体で子供を見守っていた頃のお話。「古き良き時代」と美化するつもりは毛頭ございませんが、こうしてしーちゃんのフィルターを通して見ると、やっぱり「古き良き時代」でしたね。そう思えるのは、愛情深く、子育ての手間を惜しまないしーちゃんパパとしーちゃんママの存在も大きいからでしょう。
     卵や豆腐は、ボウルを持って買いに行っていたし、お弁当は使い回しの包装紙に包んでいたし、トマトや納豆には砂糖をかけていたし、ラーメンは支那そばしかなかったし、シスコーンよりチョコフレークの方が人気あったし、牛肉見たことなかったし、何より100円札1枚持っていれば、この世の全ての欲しいものを買える気でいたし…でも、おみおつけはお味噌汁と言って欲しかったかなあ…。
     リアル昭和の記憶は、人それぞれですが、昭和30〜40年代を擬似体験してみたい方には、強くお勧めします。高梨商店の面々が、温かく迎えてくれること間違いなしです。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    元カノの立場から見ると…

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     うららの気持ちに応えなかった愛慈くんに、ものすごく?非難が集まっているようなので、ひと言。確かにうららをあそこまでその気にさせておきながら、結局はフった形になったから、ヒロイン目線でいけば、思わせぶりな優柔不断男子。でも、元カノ有坂サン目線で見れば…?
     まず、有坂サンと別れることになって、愛慈くんなりにすごく傷付いたんだと思う。彼は、天然人たらしだから、誰にでも優しい、それこそ誤解されてしまうくらいに。うららにだって、別に下心があって、近付いたワケじゃない。好きになったのは、うららの方。そして、愛慈くんだって、新しい恋を探そうとしていたんじゃないかな?でも、やっぱり真綾のことを思い切れなかった…。
     もし、この物語のヒロインが、愛慈くんの元カノ有坂真綾だったなら、愛慈くんの選択は、読者にとって最高の結末だったはず。そして、流されて付き合わなかった愛慈くんの誠実さは、褒められて然るべきなのでは?ただ、やはりこの物語のヒロインは、安堂うらら。ものすごく頑張ったけれど、受け止めて貰えなかった想いと愛慈くんには見せなかった涙。う〜ん、やっぱり辛いよね。でも、悲しい経験を経て、新しい一歩を踏み出した彼女、恋はひとりじゃ成り立たない。ふたりで恋する理由を、うららが本当の意味で理解したとき、きっと新しい恋が始まっているはずです。

    • 7
  9. 評価:5.000 5.0

    進め、ビアンカ!

     転生ものって、自分の意志とは関係なく、訳も分からんうちに、突然新しい人生にぶっ込まれるケースが多いのに、主人公に都合よく事が運び過ぎるから、別名ご都合主義ものって思ってた。けれども、このお話は違う。ヒロインビアンカが、(最初の)自分の生き方を後悔し、死の間際、強く神に願ったことによって実現した?第二の人生、大人しく引っ込んでいる筈はありません。
     そもそも一度目の人生だって、結婚したのは9歳?付き添いは、お嬢様愛だけは無尽蔵、けれども、令嬢教育者としては明らかに不適格な乳母だけぇ?そりゃあ、上手くいくわけ、ないっしょ。グスタフパパ、金を持たせるだけじゃ、駄目なんよ。
     ビアンカの一度目の生涯は、いわば教育期間、学びの時間と考えましょう。(まさに勉強→鞭強 鞭打たれて強くなる) さあ、学びを活かすときはこれからだ!幸い、イケメンで誠実な夫ザカリー、忠実で公平なヴァンサン、愛情深く働き者のイボンヌなどなど、新しい人生を始めるには、これ以上ないベストな学習環境が整っている。win-winの結婚商売を目指して、進め!ビアンカ、アルノーの聖人ビアンカと呼ばれるその日まで。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    タイトルに惑わされること勿れ

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    「死ぬことにした」なんてタイトルだから、重暗い話かと思って、ずっとスルーしていました。何てことしてたんだ、私!きっと、そんな人、少なくないと思います。実際、井戸に落ちるところから始まるので、タイトルの由来はそこか?と、まず思うのでは?でも、このタイトルに込めた、幸村アルト先生の深い深い想いが分かるのは、ずっとずっと後になってから…。
     神様って、ときの権力者?森羅万象?人間の創造物?それらを全て包括した「何か」なんだろうなぁ。だから、ここに出てくる神様の、我儘なこと、自分勝手なこと、ときには人間以下。長生きしすぎて、力があるって、碌なことにはならないのね。その中で、アルト先生の「ハデス様」に対する眼差しが、新鮮。「死」に関わる神様だから、恐怖と畏怖をもって描かれることが多いけれど、死は誰にでも平等に与えられた権利。それを冷静かつ公平に裁く神様だからこそ、広い視野と優しさを内包している…なんて素敵な解釈でしょう。冥王ハデス様推し激増間違いなしです。
     230話という長編ですが、コレットを中心に、どのキャラクターも今を精一杯生きていて、毎話ごと心揺さぶられるものがあるので、全く長く感じません。仕事をするということ、「死」ということ、誰かを「想う」ということ、限りある「時間」と「命」ということ、その中で自分らしく「生きる」ということ、これらを、コレットとハデスが、作品全体を通して問いかけてきます。そして、その中で行ったコレットの選択に、胸が熱く、目頭が熱くなります。
     ギリシャ神話をモチーフに、アルト先生流の解釈と優しさを加えた新冥府物語、星を付ける意味を感じないほどお薦めです。どうぞ、タイトルを読んだだけで、食わず嫌いをすることなど、くれぐれもなきようお祈り申し上げます。

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