白石麻衣:「アンダーニンジャ」で“最も強い”まいやんに!? すご腕くノ一役で本格アクション挑戦
配信日:2025/01/24 7:01
「アイアムアヒーロー」などで知られる花沢健吾さんのマンガを俳優の山崎賢人さん主演で実写映画化した「アンダーニンジャ」(福田雄一監督)が、1月24日に公開された。戦後消滅したとされる忍者が現代でも暗躍している世界を舞台に、ニート同然の暮らしを送る末端の忍者・雲隠九郎(山崎さん)がある重大な“忍務”に身を投じていく……というストーリーで、九郎と同じ忍者組織「NIN」に所属する、すご腕くノ一の鈴木を演じるのが、俳優の白石麻衣さんだ。白石さんは、今作で本格的なアクションに挑戦し、「とにかく強い」鈴木を表現しようとした。作品に込めた思いを聞いた。
◇強いくノ一に憧れ 会心の回し蹴りに注目!
白石さんが演じる鈴木は、金髪が特徴のすご腕くノ一。普段は歴史小説家の編集担当として世に忍び、“忍務”となれば手裏剣やテーザー銃内蔵警棒などを巧みに扱う。白石さんは、鈴木の印象を「とにかく強いキャラクターで、隙(すき)がない」と語り、「その鈴木の良さを決して中途半端にはできないなと思ったので、アクションの段階から完璧に仕上がるように撮影に臨みました」と語る。
自身も鈴木と同じく「真面目なタイプ」だが、「鈴木ほど気持ちも強くないですし(笑)。本当に堂々としている格好いいくノ一なので、すごくすてきな女性像だなと演じながら思っていました」と憧れを抱いたようだ。
白石さんは、これまで俳優としてアクション経験はあるものの、本格的なアクションは初挑戦となった。事前に1カ月ほど練習を積み、撮影に挑んだ。
「バク転のシーンはプロの方にやっていただいたのですが、それ以外は自分でやらせてもらいました。猿田役の岡山(天音)さんと戦うシーンは、岡山さんと組みで一緒に合わせて、手数を確認しながら何回も練習しましたし、そのほかにも回し蹴りや手裏剣を投げるシーンなど技がいくつかあったので、しっかりやらせていました。いざ現場に入ると、衣装もヘアメークも、全部鈴木の状態で。練習の時も、もちろん100%でやっていたんですけど、鈴木の姿で現場に入ると、練習の倍くらい強い気持ちになっていましたね」
さまざまなアクションの中でも、白石さんが「会心の一撃」と手応えが大きかったのは、序盤で鈴木が回し蹴りをして靴を飛ばすシーンだ。
「元々体が硬いので、最初はなかなか足が上がらなかったんですけど、自宅でもストレッチをして、しっかり準備しました。回し蹴りのシーンは、映画の最初の見せどころでもあるので、何回も納得いくまでやらせていただきましたし、一番気合が入っていました」
鈴木は、忍の時はクールで強いが、敬愛する作家の吉田昭和の前となると可愛らしい一面を見せるギャップも魅力だ。映画では、鈴木と吉田のコミカルなやり取りも描かれ、吉田役の佐藤二朗さんとの撮影は「面白かったです」と振り返る。
「とにかく笑いすぎないようにしっかりと心構えをしていました。でも、二朗さんが福田監督から『こういう歌を歌いながら……』と要望を受けているのを目の前で聞いていたので、それだけでもう面白くて。どういう感じで二朗さんがやってくるのか、結構ドキドキしていたので、最初の方は笑いそうになったんですけど、二朗さんにしかできないコメディータッチなお芝居を間近で見られてすごくうれしかったです」
◇30代も「まだ動ける!」 一番格好いい姿を見せたい
白石さんは、福田監督から「とにかく鈴木は強いから、その強さをしっかり見せたい」と言われていたといい、「100%以上の気持ち」で鈴木を表現しようとした。本格的なアクションに憧れはあったものの、不安も大きかった。
「やはり30歳を過ぎて、(乃木坂46を)卒業してからのブランクもありますし、『このスピードについていけるのかな』『本当にできないんじゃないか』と思うくらい不安だったんです。でも、しっかり動きを覚えて、パワーを込めたらまだ機敏に動けたので、自分の中でも『あっ、まだできた。良かった!』という新たな発見がありました。最初はアクションも難しかったけど、終わる頃には楽しかった!という気持ちになれたので、また機会があれば、ぜひ挑戦したいなと思いました。動けるうちにやりたいです(笑)」
「アンダーニンジャ」では、「これまでで最も強い白石さんが見られる?」と聞くと、「確かにそうですね。アクションも含めて、一番格好いいというか。だからこそ、ファンの方には見ていただきたいです」と笑顔を見せる。
2025年の目標は「健康を守り抜くこと」「体を強くすること」と語る白石さん。「アンダーニンジャ」はもちろん、今年は“強い白石麻衣”に注目したい。
提供元:MANTANWEB