チ。 -地球の運動について-:日野聡、シュミットの“ヒゲ感”意識 小西克幸は「チ」にぼやき? オールナイト上映会

配信日:2025/01/20 17:56

「チ。 -地球の運動について-」のオールナイト上映会の舞台あいさつに登場した(左から)小西克幸さん、仁見紗綾さん、島袋美由利さん、日野聡さん(C)魚豊/小学館/チ。-地球の運動について-製作委員会
「チ。 -地球の運動について-」のオールナイト上映会の舞台あいさつに登場した(左から)小西克幸さん、仁見紗綾さん、島袋美由利さん、日野聡さん(C)魚豊/小学館/チ。-地球の運動について-製作委員会

 「第26回手塚治虫文化賞」のマンガ大賞に選ばれたことも話題の魚豊さんのマンガが原作のテレビアニメ「チ。 -地球の運動について-」のオールナイト上映会が、新宿バルト9(東京都新宿区)で1月18日に開催され、舞台あいさつにオクジー役の小西克幸さん、ヨレンタ役の仁見紗綾さん、ドゥラカ役の島袋美由利さん、シュミット役の日野聡さんが登場。キャラクターの魅力や、収録の裏側を語った。

 第1話から最新話までを一挙上映するイベントで、会場は満席となった。キャラクターを演じる上で気を付けたことや、魅力を聞かれると、オクジー役の小西さんは「元々原作が好きで読んでいて、オクジー要素は僕の中にアニメが始まる前からありました。アフレコをする時、オクジーが自分で動いて声優の克幸を引っ張ってくれて。せりふがあってシーンもあるんだけど、勝手にその気持ちになってしゃべっているみたいな。ものすごく深く『こうしないといけない』って感じではなく、役が引っ張っていってくれていた感じです」と振り返った。

 ヨレンタ役の仁見さんは「女性ということで研究に参加させてもらえなくて、図書館の雑用をしている女の子ですが、結構危ないことも『まあいっか』とできちゃう女の子ではあるので、ただかわいそうな女の子ではないってところを楽しんで見てくれたらいいなって思います」と話した。

 第3章から登場している移動民族の娘ドゥラカ役を担当した島袋さんは「お金を稼ぐってところに信念を置いている子ですが、それでいてどこか常に焦燥感や不安を抱えている部分がある子。これまでのキャラクターたちが紡いできたことをどう解釈し、どう受け取るか、今までのキャラクターとは一味違う受け取り方をする子になっているので、そこを楽しんでいただけたらと思います」と語った。

 同じく第3章から登場となる異端解放の部隊長シュミット役の日野さんは「高貴な振る舞いをすることが多くて、ヒゲをよく触る。自分の中では、オーディションの時からヒゲ感は常に心がけていました」と明かし、「だから、先週放送した16話では、監督から『いいヒゲ感でした』と言っていただけて、ほっとしました(笑)」と話し、笑いを誘った。

 仁見さんは、自身が演じるヨレンタは第2章からの登場だったが、「1話からアフレコ現場を見学して勉強していた」といい、「これまで経験したアフレコは分散収録だったので、1話丸々一緒に録(と)るのは初めてでした。皆さんの本の読み込み、作品への愛が感じられました」とアフレコ現場の様子を明かした。小西さんは「音響監督に聞いたんですけど、仁見さんには『オッケーが出ているけど、こうしたらどうなるんだろう』というオファーをずっと出していたんですって。それを簡単にクリアしてくるから『あいつすげえな』と言ってました」と裏話を披露した。これに仁見さんが「うそです。全部うそです。頑張ったんですけど、簡単になんてクリアできてないですから……」と謙遜すると、小西さんは観客に「とってもすてきでしたよね?」と問いかけ、大きな拍手がわき起こった。

 第3章のアフレコ現場について、日野さんは「シュミットの部下フライを演じる(内田)夕夜さんと、星の話からだんだんと量子力学の話や『宇宙の誕生ってどうなんでしょうね』と、難しい話になっていってました」と回顧。共にアフレコをしていた島袋さんは、休憩中「長いせりふが多かったので、誰の言葉がドゥラカに響いたのか、国語の教科書みたいに四角くくくったりしていました」と話し、この会話が聞こえてきた時は「すごい話してる!」と心の中でリアクションしていたという。

 同作は、毎話放送されるたびに名言や名シーンが話題となっている。好きなせりふやシーンを聞かれると、小西さんは「全く関係ないですが」と前置きをし、「テレビアニメ放送のCM前後に声優の声で『チ』って入ってるじゃないですか。僕の周りのキャストさんは、どんどん『チ』って言ってたんです。でも、全然言わせてもらえなくて!」とボヤいた。既に1、2回「チ」を言ったという日野さんは「『チ』ってまとめるの難しいですね」と話し、好きなせりふを「シュミットだと『今から、地球を動かすとしよう』っていうせりふ。ラファウも言ってるじゃないですか。そこにリンクしてくるので、大切なワードだなと思って演じていました」と語った。島袋さんは天動説の証明に命を懸けた「ピャスト伯の『2000年だ』というせりふです」と、重みのある言葉に感動したようだった。

 最後に日野さんは「フベルト、ラファウから始まったこの地動説が、この新章でシュミットやドゥラカがどう受け止め、どう展開していくのかが、きょうの放送から始まりますので、楽しんでいただけたらと思います」と話した。島袋さんは「みんなが研究してきたこと、つないできた思いというのをドゥラカがどういう経緯で受け取ることになるのか、そしてこの地動説と彼女たちが行きつく先に注目してみてほしい」と呼びかけた。

 仁見さんは「本当にいろいろなところを見てほしいのですが、まず(長時間の上映のため)おしりと腰に気を付けて楽しんでいただけたらと思います(笑)」と観客を気遣い、小西さんは「僕たち登場人物のみんなが生きてきた足跡とか思いだったりとかを、この大きなスクリーンで見届けていただけるのはうれしいです。テレビ放送の方もこれからもよろしくお願いします!」と呼びかけ、舞台あいさつを締めくくった。

 同作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で2020~22年に連載された。15世紀のヨーロッパを舞台に、異端思想の地動説を命がけで研究する人々の姿が描かれた。アニメは、「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作する。NHK総合で毎週土曜午後11時45分に放送中。全25話。

提供元:MANTANWEB

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