若山詩音:「ダンダダン」モモ役 バトルシーンで成長 変わらぬギャルへの憧れ 第2期はオカルンと邪視が格好良い!
配信日:2025/07/12 8:01

集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の龍幸伸さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「ダンダダン」。第2期がMBS・TBS系の深夜アニメ枠「スーパーアニメイズムTURBO」で7月にスタートした。第1期では、“オカルティックバトル&青春物語”という要素満載でスピーディーな展開、迫力のバトルシーン、怪異の背景にあるドラマが話題になったが、第2期でも温泉街を舞台とした新たな展開がファンの注目を集めている。モモ<綾瀬桃>を演じる若山詩音さんに収録の裏側や、第2期の見どころを聞いた。
◇鍛えられた第1期 ギャルのモモがなじんできた
「ダンダダン」は、2021年4月に「少年ジャンプ+」で連載を開始した。霊媒師の家系の女子高生・モモと、モモの同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>が、次々と現れる怪異に立ち向かう姿を描く。コミックスの累計発行部数は1000万部以上。テレビアニメの第1期がスーパーアニメイズムTURBOで2024年10~12月に放送された。
アニメは「映像研には手を出すな!」「犬王」などで知られるサイエンスSARUが制作し、第1期はユニークな演出による映像美や、妖怪や宇宙人といった怪異たちの過去も大きな反響を呼んだ。若山さんも「皆さんからの反響をめちゃめちゃ実感してました」と語る。
「お仕事先で『ダンダダンを見てます』と言っていただくことが本当に多くて、自分のラジオに感想のお便りをいただいたり、幅広い年代のたくさんの方に見ていただいているんだなと実感しました。こんなに実感できることはなかなかないので、それだけたくさんの方々に届いたんだなと思います。中でも『子供と一緒に見てます』と言ってくださるのがうれしいです。ご家族と一緒に見ていることをご報告いただくのは、すごく夢のあるお話だなと思っていて。そう言っていただける立場になれたのかなと思うと、本当に感謝だなと思っています」
第1期では、若山さん自身、人気作の主演としてのプレッシャーも大きかったという。
「第1期の時は、結構いっぱいいっぱいで、毎回収録に向けて準備をしているつもりでも『準備不足だったな』ということが正直あったのですが、成長できたところもすごくたくさんあります。まずこれだけ激しいバトルを絶えずやることが初めての挑戦でした。それまでバトルシーンをあまりやったことがなかったので、お芝居のバリエーションも想像がつかなかったんですが、『ダンダダン』を通して、叫ぶ声とか大きい声の通り道を響かせるところがすごく育ちました。バトルのバリエーションも考えられるようになって、すごく鍛えられました。本当にありがたいことだなと思います」
「ダンダダン」は、若山さんのほか、オカルン役の花江夏樹さん、星子役の水樹奈々さん、アイラ<白鳥愛羅>役の佐倉綾音さん、ターボババア役の田中真弓さんら豪華声優陣によるテンポの良い掛け合いも魅力の一つとなっている。収録ではスピード感も鍛えられたという。
「皆さん、見ていただいたら分かると思うんですけど、『ダンダダン』はテンポが速い部分がすごく多いんです。収録では、あっという間に台本が2ページ先に進んでいるなんてことがざらで、見逃すと二度と戻ってこれないアニメなんです。バトルって、こんなに早く過ぎていくんだと実感しましたね。このスピード感のアフレコにちゃんとついていけるように鍛えられたかなと思います」
若山さん演じるモモのきっぷのよさ、ギャルっぷりも見ていて気持ちが良い。以前のインタビューでは、ギャルの話し方を徹底的に研究してモモ役に挑んだと語っていたが、第1期を経て「どんどんギャルの感じが自分になじんできたというか、自然と言葉尻やイントネーションが出るようになってきたなと感じています」と笑顔を見せる。
若山さんはギャルに憧れがあるそうだが、モモを演じることでギャルマインドに近付いたりすることも……?
「なれないんです……。ギャルマインドになりたくて、本当に憧れがあって大好きなんですけど、やはりなかなか違うものみたいで。本当にいつかなれたらいいなって、目指せギャルマインドで行っております(笑)」
◇第2期は“崖っぷち”!? モモのために怒るオカルンとブリーフ一丁の邪視の格好良さ
第2期では「ある程度適応してきた部分を思い出しながら、いっぱい予習して準備万端で臨んでいこう」と収録に挑んだという若山さん。第2期は、冒頭から鬼頭家が登場し、邪視に取りつかれたジジ<円城寺仁>、大蛇のようなモンゴリアンデスワームとの戦いなど激しいバトルシーンが描かれる。
「原作を読んだ時は『無理じゃないかな』『逃げられないんじゃないかな』『勝てないんじゃないかな』とすごく思いました。八方塞がり感というか、いつでも崖っぷち感があって緊迫感がすごいなと感じたんです。そこに声を付ける責任というか、プレッシャーを感じながらアフレコしていました」
第2期の見どころの一つがオカルン対邪視のバトルだという。
「2人のバトルが本当に格好よくて! オカルンが『モモちゃん、殴ったな』とモモのために怒ってくれる、ピンチの時に駆け付けてくれるところが本当に格好いいですし、邪視はブリーフ一丁なのに顔が格好よくて(笑)」
鬼頭ナキら鬼頭家という濃いキャラクターも登場する。
「鬼頭ナキは必殺技を出す時の『ぢぇにふあ!!ろぺす 穴根打(アナコンダ)』というかけ声がすごく好きなんです。カンフーっぽい動きからの最強ババアたるアクションを出すところが格好いいですよね。鬼頭家は本当に恐ろしい一家ではあるんですけど、なんとなく可愛らしさもあるのが魅力的だなと思っています。ホラーとコメディーのバランスがすごくよく取れているのが鬼頭家なのかなと思っています」
強敵が登場し、ハラハラドキドキのピンチの展開が続くが、若山さんは「『ダンダダン』では、いつもそこを打開する一手がすごく爽快に出てくるんです」と魅力を語る。第2期も声優陣の演技、迫力の映像に注目したい。
提供元:MANTANWEB