解説:「鬼滅の刃」 注目の“名もなき”謎キャラ 悲鳴嶼さんの寺の子供 「遊郭編」登場の剣士
配信日:2024/07/28 10:01
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」。5~6月に放送された「柱稽古編」では、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)との決戦に向けた柱稽古が描かれ、新作アニメ「無限城編」が劇場版3部作「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」として制作される。「柱稽古編」では、鎹鴉を速水奨さん、中尾隆聖さん、堀内賢雄さんが演じたり、岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)の回想シーンで登場した寺の子供役として細谷佳正さん、榊原優希さん、藤原夏海さん、山根綺さんらが出演したりと、脇を固める豪華声優陣も話題になった。「鬼滅の刃」では、キャラクターの名前は明かされていないものの、豪華声優がキャスティングされるケースが少なくない。中でも謎の多い“名もなき”キャラクターを解説する。
◇善逸の兄弟子と寺の子供の共通点 まが玉の首飾り
「柱稽古編」第7話では、過去に悲鳴嶼と一緒に暮らしていた寺の子供たちを演じた声優陣が話題になった。中でも、ファンの注目を集めたのが細谷さんだ。というのも、細谷さんは「竈門炭治郎 立志編」第17話にも出演しており、我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)の兄弟子を演じている。第17話の時点では兄弟子の顔は映らず、特徴的なまが玉の首飾りを着けていた。
似たようなまが玉の首飾りを着けた寺の子供が「柱稽古編」第7話に登場していることに注目したい。その子供は、言いつけを破り、日が暮れても寺に戻らなかったところで鬼に遭遇し、自分が助かるために悲鳴嶼と子供たちを鬼に食わせると言った。後に起こる悲劇を引き起こした張本人とも言えるキャラクターだ。
善逸の兄弟子も、鬼を招き入れた寺の子供もキャラクター名は明かされていないが、似たようなまが玉の首飾りを着け、細谷さんが出演している。今後も登場するのか、注目したい。
◇井上和彦が演じる謎の剣士
「遊郭編」で注目を集めた“名もなき”キャラクターが、第6話に登場した“剣士”で、人気声優の井上和彦さんが演じたことも話題になった。第6話では、竈門炭治郎と鬼の堕姫の戦いが描かれ、理不尽に人の命を奪う堕姫に炭治郎が「なぜ奪う? なぜ命を踏みつけにする?」と激しい怒りをぶつけた。堕姫は「この言葉どこかで聞いた」と感じ、脳裏に「何が楽しい? 何が面白い? 命をなんだと思っているんだ」と語る剣士の姿を見る。それは、堕姫の中にある鬼の始祖・鬼舞辻無惨の“細胞の記憶”だった。
井上さんが演じる剣士は、「刀鍛冶の里編」第1話にも登場している。「遊郭編」での激しい戦いの後、2カ月意識が戻らない状態だった炭治郎の夢の中に剣士は登場。剣士を「命の恩人」と呼ぶ炭吉と話しているシーンが描かれ、「私は大切なものを何一つ守れず、人生においてなすべきことをなせなかった者だ。何の価値もない男なのだ」と語っていた。「遊郭編」の登場時と比べて、はっきりと顔が映し出され、その耳には炭治郎と同じ耳飾りが着けられていた。顔には、鬼殺隊士が覚醒した際に浮かび上がるアザも見て取れる。
「刀鍛冶の里編」第1話には、この剣士とよく似た戦闘用絡繰(からくり)人形・縁壱零式(よりいちぜろしき)が登場している。実在の剣士の動きを再現し、300年前に作られた絡繰人形で、剣士の動きを再現すべく6本の腕を持つ。この人形を見た炭治郎は「知ってる。俺、見覚えがある」と夢で見た剣士の姿を思い浮かべる。
無惨の記憶の中に登場し、炭治郎と同じ耳飾りを着けている謎の剣士、まが玉の首飾りを着けた子供。今後も登場するのか? 謎は明かされるのだろうか……。注目したい。
提供元:MANTANWEB